Sponsored Contents

Jetson TX1の最新記事

Image credit:

カードサイズで1テラFLOPSな高速ボードコンピュータJetson TX1の日本発売が決定、開発キットは税込約9万8000円

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2016年3月1日, 午後09:00 in Jetson Tx1
836 シェア
455
214
17
8
142

注目記事

人気記事

ポケモンGOの新ポケモン追加は12月8日?米スターバックスの「社内文書」また出回る。「ポケモンフラペチーノ」も

ポケモンGOの新ポケモン追加は12月8日?米スターバックスの「社内文書」また出回る。「ポケモンフラペチーノ」も

View
アマゾンがKindle半額セール実施。プライムなら新Kindleが6割引3480円、Paperwhiteが5割引6980円など

アマゾンがKindle半額セール実施。プライムなら新Kindleが6割引3480円、Paperwhiteが5割引6980円など

View


GPUの大手メーカーであるNVIDIA(エヌビディア)が、同社製SoC Tegra X1を搭載するワンボードコンピューター『Jetson TX1』の日本での展開について発表しました。先行提供される開発キット(写真)は3月中旬から発売され、モジュールでの提供は2016年上半期中。

なお個人向けには、秋葉原のPCパーツショップ『オリオスペック』を通じて販売されます。予約は既に開始されており、原稿執筆時の入荷予定は4月上旬。価格は税込で9万7938円です。

Gallery: NVIDIA Jetson TX1 日本発売 | 36 Photos



Jetson(ジェットソン) TX1モジュールは、クレジットカードより一回り小さなサイズに、同社の高性能SoC『Tegra X1』と、4GBのLPDDR4メモリ、16GBのeMMCチップストレージなどを集積したボードコンピューターモジュール。



Tegra X1の特徴は、GPU部に、処理ユニットとなるCUDAコア数が256基のMaxwell(マックスウェル)版を搭載し、最高1TFLOPSという高速な浮動小数点演算性能をTDP(発熱と消費電力の目安となる値)10Wで達成できる点です。

GPUの演算処理能力を画像認識などディープラーニング(深層学習)用として使うことで「機械学習の力で、自ら学び、自律稼働できるスマートな新世代のマシンを作ることができる」とアピールします。

なお、2014年5月に開発キットの出荷が開始となった前世代モデル『Jetson TK1』では、最高浮動小数点演算性能は300GFLOPSでした(下記記事を参照ください)。理論値では3.3倍程度にまで処理速度が強化されたことになります。

NVIDIA、Tegra K1ベースの開発キットJetson TK1を国内出荷。「世界初の組み込みスーパーコンピュータ」








開発キットは、ベースとなる基板にTX1モジュールと冷却用のSoCクーラー、さらには500万画素CMOSセンサーカメラモジュールを搭載。さらにベース基板側には、GPIO端子やPCI Express x4、シリアルATA、SDカードスロットやUSB 3.0、HDMI出力、1000BASE-Tといった拡張端子を備えた構成です。



さて、昨今のNVIDIAは、GPUが得意とする演算が必要とされ、また技術自体も注目度が高いディープラーニング(またはマシンラーニング、機械学習)を、グラフィックス以外でGPUが性能を発揮できる分野として、全社的に推している状態。

今回のTX1発表にあたって開催された記者説明会でも、米NVIDIAで自律制御機器向けプラットフォームの製品マネージャーを務めるジェシー・クレイトン氏が来日。ディープラーニングを活用した画像認識における性能評価や、実際のデモを多く紹介しています。





たとえば、Tegra X1の性能に関しては「機械学習(Alexnet稼働時)におけるエネルギー効率がインテルのCore i7-6700Kに対して10倍」である点を強調。また開発ツールとしては同社のGPUプログラミング開発環境『CUDA』が使えるため、同社製GPU向けにCUDAで開発された学習済みのニューラルネットワークやプログラムの移植性が高い点などをアピールしました。




▲ディープラーニングの誤判別例も紹介。右上は猫を判別できましたが、画像にない歯ブラシも認識されています


デモに関しては、ディープラーニングによって学習させたニューラルネットワークによる画像認識が中心。一例として、写真の内容を判別させてキャプション(写真の内容を説明する文)を付けるデモや、入力した画像の物体を認識させるDeep Visualizationを動作させるデモを公開。



さらにはStereolabs社の3Dカメラ『ZED』から入力された画像に対し、一定深度内の被写体のみをリアルタイムで抽出するといったデモも実施。10Wという組み込みに使えるTDPの範囲内ながら、GPUプログラムによる画像処理に強い点をアピールしていました。

なお、NVIDIA側はこのようにディープラーニングを推していますが、もちろんTX1自体は汎用性の高い仕様。グラフィックスに強いワンボードコンピューターモジュールとしても使えます。

モジュールとしての主な仕様は、

  • SoC:NVIDIA Tegra X1
  • CPU部:8コア(ARM Cortex-A57×4コア+Cortex-A53×4コア)
  • GPU部:Maxwell世代(CUDAコア256基)
  • ビデオエンジン:4Kエンコードとデコード対応(CODECはH.265, VP9、H.264などサポート)
  • メインメモリ:4GB(LPDDR4、帯域25.6GB/秒)
  • ストレージ:16GB eMMC
  • Wi-Fi:802.11ac対応(2×2)
  • Bluetooth :対応
  • 有線LAN:Gigabit Ethernet対応
  • 対応OS:Linux for Tegra
  • 本体サイズ:87×50mm(横長時:幅×高さ)

といったところ。



このようにJetson TX1は、ワンボードコンピューターとその開発キットとしては高価ではあるものの、TDP 10Wの枠として見ると、コストを補えるに値するだけの強力な性能が魅力。

実際に前モデルにあたるJetson TK1開発キットは、とくに個人向けとして唯一発売したオリオスペックなどでは、発売後隠れたヒットとなっています。TX1ではほぼモジュールサイズを変えずに大きな性能強化を果たしたことで、性能を重視する開発者にとってはこうした魅力がさらに高まった格好。TK1に続いて魅力的な製品となっています。

836 シェア
455
214
17
8
142

Sponsored Contents