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装着するだけで個人特定する『耳認証』イヤホン、NECと長岡技科大が開発。重要機密を扱う施設などでのなりすまし防止も想定

Munenori Taniguchi
2016年3月8日, 午前11:58 in Biometric
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NEC と長岡技術科学大学が、耳の内部での音の反響をつかった個人認証技術を開発しました。マイク内蔵のイヤホンを耳に装着したときに特殊な音を耳内に発し、その音の反響でユーザーを認証します。

大雑把にからくりを説明すると、まず耳にイヤホンを装着したタイミングでごく短時間だけ音を発し、耳の中で反響してきた音をマイクで拾います。耳の形状は人によって異なるため、反響音も人それぞれ。また鼓膜で反射する成分と鼓膜を通過しその奥ではね返ってくる成分による周波数帯の特徴を抽出することで、より簡単にユニークな特性を得ることができ、安定した認証を可能とします。

測定は環境音によるエラーを排除するため数回繰り返して実施し、認証精度を高めています。といっても発表文によれば1秒もあれば認証は完了し、すでに99%以上の認証精度が得られているとのこと。


NEC は、無線による通信通話での秘匿性確保や、医療現場などで移動中や作業中に認証する用途、特定の人に対して音声ガイドを提供する用途などを想定しており、2018年度中には実用化を目指すとしています。

ちなみにこの耳認証技術、指紋認証など特定の動作ではなくイヤホンを着けるだけで認証が完了するため、たとえば重要機密を扱う施設で、なおかつインカムや無線を使ったコミュニケーションをする場所なら、なりすましによる情報流出も防止できるとのこと。

一方で、たとえばこの耳認証技術に対応する IoT 補聴器を作ればユーザー個人が補聴器を装着した瞬間、クラウドに保存しておいた本人の聴覚データを自動的に取得、音響調整を完了するといった製品も実現できなくはなさそう。われわれ一般人としてはむしろそちら方面での発展に期待したい技術かもしれません。

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