予告も発表もなく、GoogleがAndroidの最新バージョン Android N開発者プレビューをリリースしました。

一般ユーザー向けではないものの、新たに始まった Android Beta Program を通じたOTAアップグレードか、すでに公開中のNexus 6 / 6P /5X / 9 / Pixel C用イメージを使えば、誰でもインストールして試せます。

目玉機能は画面を左右または上下に分割したマルチタスク、動画などを小窓で手前に表示するピクチャー・イン・ピクチャー、通知画面の刷新、さらなる省電力やロースペック端末への対応など。



Googleは年に一度の大規模な開発者カンファレンス Google I/Oを5月18日から開催予定です。Android OSの新バージョンや新機能は従来、Google I/Oのキーノートプレゼンなどで披露されることが通例でしたが、今回の「N」はさしたる予告もなく、いきなり開発者プレビューの提供が始まりました。

新機能の目玉は、画面を上下または左右に分割して2つのアプリを同時に使えるスプリットスクリーン マルチウィンドウ。サムスンやソニーなど一部のメーカーは古くから独自の拡張としてマルチタスクを実装してきましたが、NではOSの標準としてサポートされることで、アプリ開発者側の対応拡大が期待できます。

Nでは画面分割のほか、Android TV向けにポップアップ画面でのPicture in Picture機能もサポート。動画を小窓でながら見しつつ、コンテンツ一覧や別のアプリを使えます。

余談ながら画面分割もPinPも、アップルが最新の iOS 9でiPad向けの目玉として提供した機能。かつてiOSがバッテリー駆動時間や使い勝手の低下を理由に、チャット待受け程度のマルチタスクも許さなかったころから、サードパーティーアプリのバックグラウンド実行などマルチタスクができることはAndroidの特徴でした(油断するとバックグラウンドタスクであっという間にバッテリーが切れるのも名物でしたが)。

独自実装でのマルチウィンドウはGalaxy や Xperia などで数年前から提供されてきたものの、システム標準としての対応は意外にもiOSに遅れて提供されることになりました。

Android N開発者プレビュー初版時点での画面分割は、左右だけでなく上下でも、またタブレット限定ではなくスマートフォンでも利用可能。iPad の場合、縦画面で左右分割するとアプリによっては縦長すぎて使いにくい場合もあり、特に縦に持つ大画面スマートフォンなどでは便利な場面がありそうです。

(さらに蛇足ながら、iPhone方面では画面が5.5インチよりも大きく、iPad Proの機能を一部取り込んだ iPhone Pro なるもののうわさもあります。iPad Proのようにペンシル対応で、かつiOSでも画面分割がiPhone対応すれば、アップル版 Galaxy Note的な端末になるかもしれません)


ほか新機能は、デザインを一新した通知+クイックアクセス画面、低消費電力のDoseモード改善、必要メモリやストレージ容量を絞って低スペック端末でも動くようにする Projecct Svelte の改善など。

通知画面では複数の通知をグループ化して表示して開いたり、アプリを開かず通知から直接メッセージなどに返信する機能も加わります。こちらはAndroid Wear 向けに提供されていたAPIを元にしており、Android Wear対応のアプリならば最小コストでそのままNでも使えるとされています。


Android Nの正式提供は今年の夏の予定。愛称はNutellaやナッツ系がGoogleの開発者ツイートなどでほのめかされているものの、正式には未定です。


Android Nプレビューが突如公開。画面分割やPinPマルチタスク、省電力など新機能を追加
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