1週間のあいだに拾いきれなかったをニュースを集めてお伝えします。今週は「宇宙から見た日食」、「中国産の転ばない4脚歩行ロボット」、「ペットボトルを分解する細菌を日本で発見」などをまとめました。

CERN、大型ハドロン衝突型加速器の360度ビデオを公開

欧州原子核研究機構(CERN)が、スイスとフランスの国境地帯にある大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Colider : LHC)の360度ビデオを公開しています。普段は素粒子や原子核物理といった微小粒子の研究のために用いる加速器ですが、そのためにいかに巨大な施設が必要かは、写真からはなかなか伝わってきません。

公開された360度ビデオは可能であればGear VR やCardBoardなどのVRゴーグルを使って見れば、よりいっそう LHC の大きさを実感できるはずです。

[Source : BBC]

太陽観測衛星からみた3月9日の日食


NASAが、主に太陽の観測に用いられている DSCOVR こと、Deep Space Climate Observatory 人工衛星から見た日食時の地球の連続写真を公開しました。これは3月9日に月が地球に落とした影を20分ごとに拾ったもので、この影の中心に近い地域では皆既日食が見られたはずです。

一方、日本の太陽観測衛星「ひので」は、インドネシア上空を通過する際、太陽の前を通過する月をX線型望遠鏡で捉えていました。ただ「ひので」は時速約27000kmで軌道を周回しているため、日食を観測した時間はわずか15分ほどだったとのこと。

[Images : NASA, JAXA/国立天文台 提供]
[Source : NASA, ISAS/JAXA/NAOJ]

中国からもBigDog風四脚ロボット「XDog」が登場

上海大学が動画で公開した XDog は DARPA の四脚ロボを髣髴とさせる動きで軽快に歩行します。違うのは、後ろ足の膝に鈴を着けていること。意味があるのかはともかく鈴を着けるのならXCatのほうが名前としてはふさわしいかもしれません。実際その体格も全長が47cmほどしかなく、ネコサイズで、軽くジャンプするといった特技も備えます。ただ、動画の最後に出てくるチャウ・シンチーの「まるで犬だね!」というセリフは余分だった気がします。

[Source : XDog]

米国人ドライバーの75%が自動運転車に載るのは怖いと回答。しかし、一度体験すれば...?

アメリカ自動車協会が、実施したアンケート調査で、米国人ドライバーの75%が、自動運転車に運転を完全に任せるのは怖いと回答したとする調査結果が発表されました。一方で約20%の人がすでに実用化されているクルーズコントロールや自動ブレーキ技術の延長として自動運転をとらえ、好意的に評価していることもわかったとしています。

フォルクスワーゲン・エレクトロニクスリサーチラボのシニアマネージャー兼、認識心理学者のブライアン・ラスロップは「多くの人々は新技術の信頼性に対して懐疑的な印象を持ちます。しかし、ひとたびその技術を体験すると、懐疑心は信頼へと変わるものです。もし、一度も自動運転車を見たことがなければ、機械が運転する車を信頼するのに躊躇するのは当たり前のことと言えるでしょう」と語ります。

フォルクスワーゲンは以前、ドイツ国内において(実際はドライバーが運転する)自動運転車に一般ドライバーを乗車させ、懐疑心が信頼へと変わるかどうかのテストを実施したことがありました。このテストでは、最初は身構えていたドライバーらが、車が動き出してものの5~10分前後で完全に自動運転車を信頼していたことがわかりました。

一方で、アメリカ自動車協会の調査では自動運転を信頼しやすい世代とそうでない世代があることも浮き彫りとなりました。たとえばベビーブームの時期に生まれた世代は、どちらかと言えば自動運転車に懐疑的で、ミレニアル世代は新技術を好む傾向にあるといった具合。

ハンドルやアクセル、ブレーキのない完全な自動運転車を作ろうとする Google に対し、フォルクスワーゲンは自動運転モードと通常運転モードを任意に、シームレスに切り替えられることを重要課題に捉えていると、ラスロップは説明します。いま乗っている車が完全に自動運転なのか、高度なドライバー・アシストなのかがわかるよう、ディスプレイに表示するだけでも、人は自動運転に対して信頼が置けるようになるというわけです。

自動運転車が街中をあたりまえに走行する時代はもう目の前まで来ているものの、いきなり運転席のない自動車が走るとなれば、不安を感じる人のほうが多そうです。人々が安心できる車社会であるためには、まず完全自動運転とドライバーによる運転、両方に対応した車の普及を間に挟むほうがよりスムーズに移行できるのかもしれません。
[Image : iStockPhoto]
[Source : IEEE Spectrum]

ペットボトルを分解する細菌、日本の研究グループが発見

京都工芸繊維大、慶応大学などからなる研究グループが、自然界では分解不可能とされていたPET樹脂を分解する細菌を発見したと発表しました。グループは、PET分解能力を有する細菌をを探して各地の処理工場などの廃棄汚泥を調査しこれを発見。見つかったのが大阪府堺市のサンプルだったことからこの細菌を"Ideonella sakaiensis"と命名しました。さらに、この細菌がPET樹脂を分解するために使用している酵素の特定にも成功、最終的に PET を水と CO2 に分解できることを確認したとのこと。

PET 樹脂はペットボトルをはじめとして、全世界で年間3億トンも生産されていながら、その処理は難しく、処理工場などで非常に高い熱を使わなれば処分できないものの、発見した酵素は常温でよくはたらくため、燃料消費や環境負荷が低いリサイクル設備の開発にも期待が持てそうです。

[Image : Getty]
[Source : Science]
日米の宇宙望遠鏡が見た日食・中国産の転ばない4脚歩行ロボ・ペットボトルを分解する細菌を発見(画像ピックアップ23)
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