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プラスワン・マーケティングが、FREETELブランドの新スマホ「MUSASHI」を発表しました。発売は3月下旬を予定しています。

MUSASHIは、スマホながら折りたたみ型で、テンキーを備えた端末。「なかなかスマートフォンに切り替えられなかった人でも使えるのでは」(代表取締役社長 増田薫氏)というように、フィーチャーフォンからの乗り換え需要に応えたいというのが、FREETELの狙いです。

FREETEL『MUSASHI』を徹底解剖

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9 枚


MUSASHIを発表した増田社長
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単に折りたたみ型というだけでなく、二刀流で有名なMUSASHIの名を冠しているだけの特徴もあります。この機種は画面が表と裏にそれぞれ1つずつ搭載されているため、折りたたんだままでも、スマホとして利用することが可能。MUSASHIなだけに、"2画面流"だというわけです。

開いても閉じても画面が出る2画面仕様
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スペックは、OSにAndroid 5.1を採用。チップセットは1GHzのクアッドコア(名称非公開)、ディスプレイは表裏とも4インチで、480×800ドットのWVGAになります。メモリ(RAM)は1GB、ストレージ(ROM)は8GBと、スマホとして見たときの性能は抑えめ。

スペックというより、折りたたみのギミックや、テンキーに魅力を感じる人に向けた機種と言えるでしょう。「親世代に使い勝手がいい機種が必要だと思い開発した」(増田氏)というように、ライトユーザー向けの機種という位置づけです。

MUSASHIのスペック
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「物理キーやヒンジがあるため、開発は大変だった」と増田氏が述べているように、テンキー部分には苦労のあとが見受けられます。MUSASHIに採用されているのは、シート状のキーで、見た目はすっきりした印象。一時期、海外のフィーチャーフォンで主流だった形状です。

日本のフィーチャーフォンは、ボタンの押し心地を重視し、独立したストロークの深いキーを採用していることが多いため、こちらに慣れていると、押し心地にやや不安を覚えます。海外生産ということで、この部分を日本で一般的な形状にするのは難しかったのではないでしょうか。


フラットな形状のシートキーを採用
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とは言え、当たり前ながら、タッチパネルで入力するよりきっちとしたフィードバックがあり、文字をしっかり打つことができるのはメリット。Webのスクロールも方向キーで行えるため、指の動きが小さくて済み、片手でも簡単に操作できます。

フィーチャーフォンとスマホの中間的な機種といえば、大手3キャリアから販売されている、いわゆる「ガラホ」があります。また、LGエレクトロニクスがJ:COM MOBILEに納入している「Wine Smart」も、テンキーを備えたスマホです。これらの機種との違いは、どこにあるのでしょうか。

LGの「Wine Smart」
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京セラ製の「GRATINA 4G」
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ガラホとの大きな違いは、MUSASHIがスマホであるところにあります。ガラホはスマホというより、Androidをベースにして開発したフィーチャーフォン。Google Playも非搭載で、ユーザーインターフェイスもフィーチャーフォンのものが踏襲されています。

ベースとなるOSを置き換えただけで、これをスマホと呼ぶのは少々抵抗があるでしょう。一方のMUSASHIは、テンキーを備えていながら、中身はれっきとしたスマホ。Google Playもあり、スマホのようにタッチで操作することもできます。

タッチで操作可能で各種Googleアプリも完備
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位置づけとしては、Wine SmartもMUSASHIと同じ。こちらもGoogle Playに対応しており、タッチでの操作も可能です。ガラホとは異なり、こちらはフィーチャフォン型のスマホと言えるでしょう。ただ、MUSASHIをフィーチャーフォンの代替として見ると、少々気になる点もありました。

1つが横幅。MUSASHIは横幅が63.1mmで、片手で持ったとき、はじのキーに指が届きにくいように感じました。筆者は比較的手の大きな方ですが、手の小さな人には、なおさら片手操作が厳しいのではないでしょうか。改めてフィーチャーフォンを振り返ってみると、多くの機種が横幅50mm前後になっていることに気づくはず。当時は、これが"黄金律"と呼ばれており、片手操作に最適なサイズだとされていました。


横幅が広く持ったときの姿が少々不自然に
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最新のガラホもこれは同じで、たとえば、ソフトバンクのDIGNOケータイは横幅51mm、auのAQUOS Kも横幅51mmになっています。Wine Smartを持ったとき「ちょっと大きい」と感じたのは、横幅が58.7mmになるため。それより幅広なMUSASHIに対し、持ちにくいと思ったのも、自然な感覚だったというわけです。

その意味では、Wine Smartの方が、よりフィーチャーフォンに近づけようと努力していることがうかがえます。逆に横幅を広げれば、それだけ面積を確保できるため、画面が大きくなります。その意味でMUSASHIは、ここで挙げた機種の中では、もっともスマホ寄りと言えます。

ユーザーインターフェイスがスマホに近いことも、それを裏付けます。確かに方向キーで操作できることはできますが、ホーム画面はAndroidの標準に近い状態。ホーム画面でウィジェットを選択できなかったり、通知をワンタッチで引き出せなかったりと、キーで操作する工夫をもう少し盛り込んでくれればと思うこともありました。方向キーの左右で通話の履歴を出せるだけに、あと少し改善がほしいと感じたのも事実です。


キーにはショートカットも割り当てられている
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このように見ていくと、MUSASHIはどちらかと言えば、テンキーを搭載したスマホという印象も受けます。フィーチャーフォンからの乗り換えユーザーが、同じような感覚で使おうとすると、戸惑うはずです。逆に、キーでの入力が便利と考えているスマホユーザーが使えば、便利だと感じるかもしれません。

画面を2つ載せ、折りたたみ型を実現するなど、意欲的な機種ですが、価格も2万4800円と安め。その意味では、他人とは違う端末を持ちたいというユーザーにこそ、向いた機種なのかもしれません。
FREETEL『MUSASHI』を徹底解剖。ガラホではない、かなりスマホ寄りな折りたたみスマホ (週刊モバイル通信 石野純也)
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