ホンダは、3月10日、新型燃料電池自動車(以下、FCV)「クラリティ フューエル セル」の発表と同時に、『水素社会の実現に向けた取り組み』についても発表を行った。
今回はこちらについてご紹介しよう。


HONDA CLARITY FUEL CELL

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72 枚


発表された商品は、水素社会実現へ向けた "3種の神器" とでも言えようか。

1つは、昨日ご紹介した 水素を燃料電池としたFCVクラリティ フューエル セル


そして2つめは、クルマに燃料を供給するパッケージ型スマート水素ステーションSHS
HONDA SHS

3つめは、可搬型外部給電器Power Exporter 9000」だ。


登壇した八郷社長からは、ホンダが提唱する水素社会の取り組み『 つくる・つかう・つながる 』の概念についての説明があったが、それは以下のとおりだ。



■つくる(水素をつくる)

パッケージ型スマート水素ステーション「SHS」。これで水素をつくることが可能だ。
小型で低コストなパッケージ型とすることで、商用水素ステーションの整備に時間を要する地域でも容易に導入が可能だ。そしてその地域でのFCVの普及もあわせて図ることができると想定している。

HONDA SHS

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4 枚




■つかう(水素をつかう)

水素を使って走る燃料電池自動車(FCV)。水しか出さないクリーン性能だ。
この開発の歴史は30年以上前にさかのぼる。

1980年代後半から、ホンダは燃料電池の開発をスタートする。


2002年には、FCXを発表。世界初の米国認可を取得し、日米同時リースを開始する。
そして2008年、セダンFCXクラリティのリースを開始し、2016年「クラリティ フューエル セル」の発表へ至る。

このように長年の開発経験と生み出したクリーンカーを礎に、FCVのリーディングカンパニーとしての自負がある、と八郷社長は言い切った。


■つながる(水素でつながる)

ホンダは、外部給電機の開発にも取り組んできた。
それが、可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」、FCVからの給電を可能にした。
これにより、FCVを「走る電源」として家庭や公共施設に電気を送ることが可能で、クルマとひとびとの暮らしをエネルギーを通じてつなげ、役に立つことを目指すという。
この可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」はFCVと組み合わせることにより、一般家庭のおよそ7日分の電力を供給することができる。


これは、非常時にも医療機器が安定的して使える高品質な電力供給を可能にする、という。

HONDA Power Exporter 9000

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東日本大震災からちょうど5年。この「Power Exporter 9000」により、災害に強い社会づくりに貢献することができる、と八郷社長は話した。

発表会会場となったウェルカムプラザの入口手前では、写真のような展示を行っていた。


FCV「クラリティ フューエル セル」と「Power Exporter 9000」が連携して、災害医療現場を支援できる様子をイメージしたものだ。

3.11を翌日に控え、道行く方々も足を止めていた。(こちらの展示は発表会当日のみ)


ホンダがイメージする未来はこうだ。
「SHS」が、太陽光や風力発電による再生可能エネルギーを活用して、ゼロエミッションで水素を作り出す。
この水素を入れたFCVが自宅に移動し、生活電源としてつながることで電力消費量の削減に貢献することができる。
また、FCVからの外部給電により停電時の緊急電源としての利用や電気を用いた野外活動が行える。

このように、ホンダが目指す姿とは、街中に「SHS」や「FCV」が普及し、水素を身近に活用できる水素社会なのだ。

■ホンダ 公式サイト
http://www.honda.co.jp/
ホンダが提案する"水素社会"。災害時には燃料電池自動車と可搬型給電器の組み合わせで一般家庭7日分の電力を供給
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