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より明るく柔軟な「グラフェン電子ペーパー」を中国企業が開発。従来よりも低コストで、1年以内の量産を見込む

Munenori Taniguchi
2016年5月2日, 午後02:00 in Display
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中国・広州のOED Technologiesが、世界初と称するグラフェンベースの電子ペーパーを開発したと発表しました。1年以内には実用化も可能としています。

グラフェンは炭素素材として注目される材料。炭素原子がすべて平面状に結合しているため、厚みは原子1個分(0.335nm)しかなく、世界で最も軽い素材とされます。また炭素でできているため、電気や熱をよく伝える性質も併せ持ちます。

OED Technologiesはこの素材を用いた新しい電子ペーパーを開発したと発表しました。説明文にはグラフェンをどこにどう使っているのかについて記載がないものの、その特徴は既存の電子ペーパーより柔軟で高強度、光の透過率も従来のものに比べると高くなっているとしています。

現在実用化されている電子ペーパーはその構造上、希少なインジウムを使用します。一方で、OED Technologies のグラフェン電子ペーパーの場合はそれが必要なく大量生産時のコストもより低く抑えられると主張します。

さらにOED Technologies は、1年以内には生産ラインを動かすことができるとしており、1~2年後には市場にグラフェン電子ペーパーを採用する製品が現れているかもしれません。

電子ペーパーは実用化されてからすでに10年以上が経過しました。ただ発色や応答性の高い液晶やOLEDに比べると、用途が限定されがちなためか、一般向け製品への普及は非常に緩やか。主に電子書籍リーダーのディスプレイに使われているほかは、省電力性能の良さからPebbleのようなスマートウォッチなどへの応用があり、最近ではデザインを変えられるスニーカーにも使われていました。

一般向け以外では、一時期デジタルサイネージとしての利用が目立ったほか、身近なところではスーパーの陳列棚に取り付ける"デジタル値札"にも使われています。

現在の電子ペーパーの使われ方を考えると、グラフェン電子ペーパーを使った製品がすぐに一般向けの市場にあふれるとは考えにくそうです。ただ、もし何か新しい用途、たとえば折りたためる電子新聞紙のようなデバイスが安価に作れるようになれば、液晶とOLEDで締められるディスプレイ市場のバランスに変化を与えることもあるかもしれません。


[Imafe : Shahfarshid via Getty Images]

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