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中国のアップルを目指した「Xiaomi」は復活したのか?Mi5の進化と今後の動きを考える:山根博士の海外スマホよもやま話

山根博士(Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2016年5月4日, 午後12:30 in Mi5
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2011年に市場へ参入し、わずか5年で世界シェアトップに入り込んだ中国の新興メーカー、シャオミ(Xiaomi、小米科技)。しかし2015年の販売台数は予想を大きく下回り、ここ数年の間に発表された新製品も大きな話題とはならなかった。そのシャオミが満を持して投入した新製品が「Mi5」だ。果たしてMi5はシャオミの救世主となるのだろうか?

Gallery: Xiaomi Mi5 | 9 Photos

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スペックは最強に見えるが物足りない部分も多い


Mi5のスペックは非常に高い。標準モデルはSnapdragon820、RAM3GB、ROM32GBに1600万画素カメラを搭載。価格は1999元、日本円では約3万3000円となる。このCPU搭載で3万円台の価格は大手メーカーのハイエンドモデルと比べれば半額以下だ。一方でディスプレイは5.15インチ、解像度はFHD(1920x1080ピクセル)となり、他社のハイエンドモデルがWQHD(2560x1440ピクセル)のものを搭載していることを考えると物足りない。Miシリーズは過去に5.7インチのファブレットタイプの製品「Mi Note Pro」でWQHDのディスプレイを搭載したモデルもあった。

しかしMi5は最上位モデルの「Ceramic exclusive」版でもディスプレイはFHDのまま。同モデルはRAM4GBにROM128GBで価格は2699元、約4万5000円だ。これはWQHDのディスプレイを採用すると価格が上ってしまい、3000元を超えることを避けたのかもしれない。その結果このスペックでは、どこかのメーカーではないが「スーパーミッドレンジ」止まりと言われても仕方ないところだろう。

裏面は側面をカットしたエッジ形状、サムスンと類似のデザイン


本体の背面は両側面をカットした形状だ。これはMi Noteでも同様に若干カットされた形状だった。Mi5ではそれがより深くカットされ、本体を握ってみると実サイズ以上に細さを感じることができる。だがこの形状はサムスンのGalaxy Sシリーズの最新モデルにかなり近い。フロントデザインも含め、全体的なデザインもサムスンの製品のような印象を受ける。

またMi5は金属フレームを採用して高級感と軽量化を実現しているものの、実際に持ってみるとGalaxy SシリーズやXperia Zシリーズ、そしてiPhoneと比べてもどことなく安さを感じる。このあたりは重量と質感のバランスがうまく取れていないからだろうか。いずれにせよフロントの「Mi」のロゴが無ければ、パッと見はサムスンのどれかのモデルと見えてしまいそうだ。

Mi4(左)よりもデザインのオリジナリティーは減ったか


Mi5の実質的な前機種と言えるのは2014年7月に発表された「Mi4」だった。Mi4はLTE対応への遅れや本体デザインがそれまでの同社のモデルよりも個性さに欠けたことなどから販売は失速し、それまでイケイケで伸びてきた同社の勢いを止めてしまうモデルになってしまった。そのMi4も本体の底面を見ると片側に寄せたマイクロUSB端子などデザインにオリジナリティーを感じさせる。

それに対してMi5の底面デザインはやはりGalaxyシリーズと似通ったものになっていまっている。そのGalaxyもiPhoneなどとスピーカーの配置や形状は類似しているものの、Mi5の底面側のデザインはやはりサムスンと大きく類似してしまっている。

画素数は満点ながら、カメラは特徴無し


カメラはソニー製の1600万画素、F2.0。最近の各社のスマートフォンは高画質化だけではなく室内撮影を意識して明るさを強化しているが、このレベルならば十分綺麗な写真を撮影することはできるだろう。一方、Mi5の本体重量は129グラム(標準モデル)でGalaxy S7やiPhone 6sよりも軽い。そのためカメラのぶれがやや気になるところだ。Mi5は4軸の手振れセンサーを搭載してはいるものの、カメラ機能そのものは大きな売りとは言いにくい。

SIMカードはデュアルスロット、外部メモリは非対応


SIMカードスロットはナノSIMカード2枚のデュアルSIM仕様。デュアルSIM対応は前モデルのMi4から同じで、最近は新興国だけではなく先進国でもデュアルSIM対応機を求めるユーザーが増加している。一方外部メモリはこれもMi4同様非対応だ。クラウドサービスを使えば十分なものの、Android 6.0では外部メモリを内部メモリとして使う機能も追加されている。外部メモリを廃止して批判を受けたサムスンがGalaxy S7シリーズでは復活させたことを考えると、シャオミも次のモデルでは外部メモリの採用が必要かもしれない。

4Gと3Gのデュアル待ち受けに対応、但し日本市場に興味は無し


Mi5の機能の中で日本人が最も注目すべきは4Gと3Gの同時待受けだろう。日本でもデュアルSIM仕様のスマートフォンは多数販売されているが、4Gと2Gの同時待受けであり日本では2G側は使えない。ところがMi5は片側をLTE、もう片側をW-CDMAとして同時待受けが出来るのだ。3G側は通話のみであり、片側に音声着信があるともう片側は非待受け状態となるものの、大手キャリアとMVNOのSIMを同時利用できるだけに日本での使い勝手は高い。

なおシャオミは現時点では先進国での端末販売にはあまりを示していない。しかも販売台数が3桁も見込めない日本市場に参入する可能性はゼロに等しいだろう。今回の4Gと3Gの同時対応も、中国市場の4G利用者の拡大を受けてのことだ。

MIUIの進化はどこへ向かうのか


シャオミのスマートフォンは独自のユーザーインターフェース、MIUIを搭載している。そもそもシャオミは元々はスマートフォンメーカーではない。サムスンやHTCのAndroid OSを使いやすくするための改変ROMを開発し、MIUIとして配布してきたのだ。最新のMIUIもAndroid 5.0や6.0を改変して多数の改良が加えられている。

またユーザーからの声を常にフィードバックしており、MIUIは日々進化している。とはいえAndroid OSもバージョンが上がるごとに使いやすさを増しており、MIUIのようなメーカーによる改変OSの必要性を感じさせなくなりつつある。過去のMIUIは他社のスマートフォンより使いやすいものだったが、今のMIUIは「他社のスマートフォンと使い勝手が異なるもの」という印象を与えるものになってしまっているかもしれない。

原点に戻ったハイエンドモデル、ブランド力の引き上げが必要か


Mi4以降のシャオミは他社がよりハイスペック、低価格なモデルを出してきた動きに対応しきれず、中国スマートフォンメーカーの顔としてのポジションを他社に奪われた。販売台数ではファーウェイ位に、スペックではメイズ(Meizu)に、そしてオシャレな若者向けと言うポジションはオッポ(OPPO)やビボ(Vivo)がシャオミを追い抜いた。

Mi5はシャオミ本来の「他社よりもハイスペックで低価格」という基本精神に戻って開発された製品であり、中国のみならず世界中から大きな注目を受けている。但しスペックはこの2年間でサムスンやLG、HTCなど大手メーカーのフラッグシップモデルに引き離されしまった。

今後もシャオミはボリュームを稼げる新興企業を中心とした製品展開を行っていくだろうが、ブランド力を高めるためには先進国への進出も必須となるだろう。しかし先進国ではすでに老舗メーカーが大きなシェアを握っている。先進国市場にどう打って出ていくのか、シャオミの真価はその時に改めて試されるものになるだろう。




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