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電王戦第2局の1日目終了。PONANZAとの持久戦に山崎叡王は残り3時間13分で-300評価とちょいピンチ

いーじま(Norihisa Iijima)
2016年5月21日, 午後06:48 in Denousen
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山崎隆之叡王とコンピュータ将棋ソフト「PONANZA」が戦う第1期電王戦第2局1日目は、先ほど山崎叡王が封じて終了した。第1局よりもゆっくりな展開となった第2局は、評価値的にはほぼ互角のペースで進む展開に。残り時間は、山崎叡王が3時間13分、 PONANZAが5時間20分となっています。明日の10時より対局が再開されます。



▲比叡山延暦寺の根本中堂(総本堂)。

快晴の比叡山延暦寺は、標高700mほどのところにあるのですが、日差しが強く汗ばむ陽気。対局場所は、延暦寺の根本中堂(総本堂)の近くにある大書院・旭光之間で、いつものステージを設置して行なわれました。第2局の棋譜は、こちらで見られます


▲第1局同様のステージを部屋に設置。電王戦では珍しく、外が見える部屋を利用している.

今回は先手の山崎叡王は、初手☗7六歩、これに対してPONANZAは第1局と同様15分ほど考えてから☖8四歩と応じました。序盤は、先手が矢倉、後手が急戦矢倉になるのではと検討陣は予想しておりましたが、矢倉の形まではならず小競り合いが続きました。

第1曲よりゆっくりとした展開で、長考という長考までは行きませんが、一手一手考えながら慎重に指し進めていく山崎叡王に対し、10分以上考えたり、ノータイムで指したりと変幻自在に進めていくPONANZA。昼食休憩前の☖7三桂に対して、9分考えてそのまま昼食休憩に入りました。


▲記者が入室している間に指すことはなく、ため息を何度かついて考えていた。

昼食休憩後、再開してもなかなか指さず、何度かため息をつく山崎叡王。思ったような展開ではなかったのかもしれません。ただ、評価値的にはそんなに差がついておらず、序盤は山崎叡王が+100ちょっとと、プラス評価でしばらく進みました。その後PONANZAの+80程度までなりましたが、ここまでほぼ互角な展開です。今回の評価値はNOZOMIを使っています。

持ち時間は、山崎叡王のほうが15時半の時点で約1時間多く消費していますが、ここまでは第1局のような長考はしていないのでいいペースだと思います。PONANZAはテンポよく指してきましたが、28手目☖8六歩、☗同歩としたところで、久々に10分以上の長考(PONANZAとしては)。一時は差が40分程度に縮まりましたが、36手目の☖5四歩に対して山崎叡王は長考して持ち時間が5時間を切ったところで、☗2四歩と指しました。解説陣によると、タイトル戦では☖5四歩はなかなか出ない手だそうです。評価値はPONANZAの+176とちょっと開いてしまいました。


▲36手目の☖5四歩に対して山崎叡王が長考。

今回も検討陣とは別の建物に控室があるため、棋士の方やコンピューターがどんな読みをしているのかが伝わってこないため、控室の雰囲気も今ひとつ盛り上がりません。ただでさえ遠いい場所なので記者も少なく、以前のような検討陣と控室を一緒にして欲しいところです。


▲検討室は、中継が入るため対局室近くに置きたいようで、第1局のときもそうですが、部屋がかなり狭く、記者たちを入れるスペースがないというのが実情のようです。

40手を超えても、どちらも角や飛車といった大駒が働いていないため、山崎叡王は隙を見せないよう細心の注意を払っている感じに見えます。ただ、44手目の☖5六歩に対し☗2二角成りの角交換からの攻めで、すぐに終盤の展開になると、開発チームと検討陣は見ているようで、その場合は山崎叡王が有利と見ていた。しかし、☗同銀としたので、評価値がPONANZAにぐっと傾いてしまいました。

逆に☖8八角とPONANZAのほうから角交換をしてきました。時間は17時。評価値はPONANZAの+250ぐらい。残り時間は山崎叡王が4時間27分、PONANZAが5時間50分となっています。


▲PONANZAの開発者・山本一成氏。画面をずっと見ているだけなので、かなり疲れると思われる。

その後、PONANZAは陣形整備し、山崎叡王は厚みをつける手を指して封じ手となりました。18時を過ぎてもなかなか封じ手を告げず、残り時間みるみる減って山崎叡王が3時間13分、PONANZAが5時間20分。そょう価値はPONANZAの+300前後となっています。山崎叡王にとっては第1局よりはまだ望みのある展開なので、明日も頑張ってほしいですね。一方PONANZAは着実に評価値を稼いでいて、着実に勝ちに向かっている気がします。明日は、10時より再開し、夜には決着する予定です。


▲封じ手の局面。かなり山崎叡王は悩みため息を付いて、ここでかなり時間を消費してしまった。




※5/24 14:00 冒頭残り時間の記載がなかった部分を修正しました。お詫びして訂正いたします。

Source: 電王戦
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