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「ポケモンGO通信無料」の格安SIMは無意味? 便乗より本質的な競争をMVNO各社に望む:週刊モバイル通信 石野純也

石野純也(Junya Ishino)
2016年7月27日, 午後12:30 in Dti
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あまりの影響力の大きさに、ブームと同時に社会問題化している「ポケモンGO」。「乗るしかない、このビッグウェーブに」とばかりに、スマホとは密接に関係のあるキャリア各社も、"便乗サービス"を繰り出しています。中でも、鼻息が荒いのがMVNO各社。物議をかもしつつも、徐々に増えている「ゼロレーティング」をポケモンGOに適用させてきました。

ポケモンGOを巡るMVNOの競争が勃発

"便乗サービス"で真っ先に名乗りを上げたのが、フリービットグループのDTI。同社は、ポケモンGO日本配信前の7月19日に、先手を打ったサービスをリリースしました。

その内容は、ポケモンGOのデータ通信料が1年間無料になるというもの。「DTI SIMノーカウント」と銘打ち、5GBの容量で1220円(データSIMの場合)のプランを打ち出してきました。この5GBから、ポケモンGOぶんのデータ通信が除かれるというわけです。

「Pokémon GO」のデータ通信は無料の格安SIMをDTIが発表。5GB・音声入りで月1920円

▼真っ先にポケモンGoのデータ量除外を発表したDTI


これに対抗したのが、第4のキャリアを掲げるプラスワン・マーケティングのFREETEL。同社はもともと、LINEなどのメッセンジャーや、iOS向けのApp Storeの通信量をカウントしないサービスを行っています。今回、この対象を拡大し、ポケモンGoの通信量を無料化することを発表しました。新規にFREETELを申し込むユーザーだけでなく、既存ユーザーも対象になるとのこと。無料化は8月から9月の間になるとしています。

ポケモンGO分通信費の無料化、FREETELの格安SIMでも開始へ。8月下旬以降の新サービスで対応

▼FREETELもポケモンGoの通信量を無料化

FREETELは、SIMフリー端末を手掛けるメーカーとしての顔も持ち合わせていますが、こちらでもポケモンGOの波に積極的に乗ってきています。手始めに、ジャイロセンサーを搭載した「REI(麗)」を「ポケモンGO完全対応」とうたったほか、新たに「KIWAMI(極)」も検証が完了したと発表。なおポケモンGOは、Androidだと4.4以上、2GB以上のRAMを搭載した機種が動作対象になっており、ジャイロセンサーはマストではありません。

▼ポケモンGo対応端末として「REI」をアピール


一方で、ジャイロセンサーがないとAR機能が利用できないこともあり、魅力が減ってしまうのも事実。ミッドレンジ以下の端末では、コストの都合でジャイロセンサーが省かれるケースもあり、アピールの材料になると判断したようです。同様に、キャリア端末よりスペックのレンジが広くなりがちなSIMフリースマホに関しては、各MVNOが続々と検証結果を発表しています。ポケモンGOをフルに楽しみたければ、こうした端末を選ぶのが正解と言えるでしょう。

▼IIJやBIGLOBEなどが続々と対応端末を検証

MVNOはポケモンGOの影響を大きく受けた

閑話休題で通信サービスに話を戻すと、ポケモンGOのゼロレーティングについては、日本通信の会長である三田聖二氏も、ソフトバンクのMVNOとして導入することを示唆しています。こちらは正式発表ではないため、本当にサービスインできるのかどうかが定かではありませんが、この社会現象にあやかろうとしているMVNOは少なくないことが分かります。

逆に、MVNOもポケモンGOの影響を受けたといいます。ポケモンGoの配信日当日は、MVNOのデータ通信が混み合い、速度が遅くなる現象があったとのこと。

MVNOは、大手キャリア(MNO)からネットワークを帯域単位で借りており、総帯域幅には一定の上限があります。ピーク時に跳ね上がるトラフィックに合わせていると、コスト的に割に合いません。そのため、通信が集中しすぎると遅くなる時間が出てしまうのです。日常的にはサラリーマンや学生が一斉にお昼休みを取る12時台の速度が低下しがちですが、同様のことがポケモンGOでも起きたというわけです。

▼配信開始日は通信が集中。IIJはお知らせを出す事態に

ただし、これはあくまでポケモンGOのアプリをダウンロードするために発生したトラフィックが大きかったため。ポケモンGO自体も通信することは確かですが、データ量は決して膨大なものではありません。むしろ、動画などに比べれば、データの量自体は少ないと言えるでしょう。

実際、筆者が配信当日の22日から26日までプレイしたところ、そのデータ量は144MBになっていました。Wi-Fiにオフロードさせたぶんを78.32MBほどありますが、合計しても200MB程度で、容量を一気に消費するようなアプリではないことが分かります。

▼約4日間のデータ通信量 (モバイルとWi-Fi)

4日で200MB強ということは、30日換算で1500MB。ある程度やり込んでも、1.5GBあればデータ容量は足りるという計算になります。Wi-Fiが使えるときはWi-Fiを使うようにすれば、もっと必要なデータ容量は少なくなるでしょう。確かにカウントされなければうれしい容量かもしれませんが、そこまで決定的かと言えば、そうでもありません。むしろ、動画サービスなどのデータ使用量がカウントされない方が、うれしいユーザーはいるはずです。

ポケモンGOの通信量はそこまで多くない?

また、ポケモンGO自体、そこまで通信速度を必要とするアプリではありません。MVNO関係者によると、高速データ通信をオフにした状態でも、十分快適に利用できるといいます。MVNOの中には、自ら高速通信をオフにして、データ容量を消費しないよう設定可能なところがあります。IIJmioが始めたクーポンシステムがその先駆けですが、今ではIIJをMVNEにするMVNO各社や、OCNモバイルONE、トーンモバイル、UQ mobileなどが同様の仕組みを導入しています。

▼高速通信をオフにしても利用には大きな支障はない


これらのキャリアでは、高速通信のクーポンをオフにしておけば、事実上、無制限に通信できることになり、あえてポケモンGOのデータ通信を容量のカウントから除外する必要がない気もしてきます。

便乗より本質的な競争を

ゼロレーティングのサービスは、通信の秘密やネットワークの中立性を侵害する可能性があるとして、物議をかもしています。ユーザーの同意を取るなどして、違法にならないよう配慮はしているようですが、厳密に見ればグレーで、データ通信の中身が判別されることをよしとしないユーザーもいるでしょう。

また、特定のサービスだけを優遇するとなれば、有利なアプリやサイトがますます有利になり、そうないところは不利になる一方なのも気になるところ。ポケモンGOのブームにあやかりたい気持ちは分かりますが、通信の快適さや、端末のラインナップ、プロモーションの仕方など、もっと本質的な部分での競争が起こることを期待しています。
関連キーワード: DTI, freetel, ishino, Pokemon GO
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