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「歩行者」と「車内の人間」、自動運転車はどちらの安全を優先すべき?

Autoblog Japan Staff
2016年8月1日, 午前10:00 in Ai
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ああ、人間とは何と勝手な生き物か。学術誌『Science』に掲載された学術調査によると、我々現代人は自動運転車の安全性について、矛盾した期待を抱いていることが明らかになった。

具体的に言えば、我々の多くは自動運転車が事故を起こした際に、歩行者が無事であれば自動運転車に乗っている人間が負傷しても構わないと考えているそうだ。もちろん、これは自分がその自動運転車に乗っていないという前提での話である。そして、そのような「歩行者の安全優先型」の自動運転車を普及させるべきだと考えているが、自分でそういうクルマを買うつもりはないという。だからといって、自動運転車に歩行者の安全を優先させるような法律の制定には反対らしい。いや、実に筋が通った考え方だ。


自動運転車の大きな課題は、自動運転を制御するアルゴリズムの設計と、"避けられない事故"への対応方法をどうやって人工知能(AI)に教え込むか、という点だ。これを解決するには、矛盾した3つの事柄を同時に成立させる必要がある。つまり、「アルゴリズムに一貫性を持たせること」、「他の運転者の怒りを買わないこと」、そして「顧客の購買意欲を下げないこと」だ。

ここで究極の選択となる。車外にいる人間と車内の人間、どちらの安全を優先するべきか。人はとっさの判断に迫られると、直感と自己防衛本能に従って動く。こればかりは、プログラムどおりにはいかないのだ。

もし仮に、周囲の歩行者よりもクルマに乗っている人間の安全を優先させる設定の自動運転車があるとして、それを知りながらこのクルマを購入し歩行者を死亡させてしまった場合、乗っていた人間は責任を問われるのだろうか。

ミシガン大学交通研究所(UMTRI)のヒューマンファクター・グループで研究アシスタントを務めるプラダン博士は、米国のテクノロジー情報サイト『The Verge』にこう述べている。「こうした倫理的な懸念はかなりのレアケースにかかるものであり、この分野における革新的な技術の開発をはじめ、その責任に関する政策や議論、保険や法的対策、そして消費者の理解を進める妨げになってはいけないと考えています」

こんな問題提起は、時期尚早に思えるかもしれない。しかし、公道が自動運転車だらけになる前に議論を始めるべきではないだろうか。自動運転車の抱える倫理的な問題の詳細は、ぜひ下記のリンクから確認してほしい。

『Science』
『The Verge』

注:この記事は米国版『Engadget』のTimothy J. Seppala記者による記事を転載したもの。

By Engadget
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

関連キーワード: ai, autonomous driving, lawsuit, morality, science, software
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