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無料オフィスソフトOpenOfficeが深刻な開発者不足に直面。ASFは開発終了も視野に議論

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年9月5日, 午後12:30 in Gear
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無料のMicrosoft Office互換オフィススイートとして支持者も多いApache OpenOfficeが、岐路に立っている模様です。Apache Software Foundation(ASF)でOpenOfficeの開発を率いるデニス・E・ハミルトン氏が「度重なる要請にもかかわらず現在の開発者数不足を補う用意がないのであれば、このプロジェクトを終了した場合の問題について議論したい」とする旨を取締役会宛のメールにて明らかにしました。

最近のOpenOfficeは開発者不足が深刻化しており、セキュリティ上の脆弱性を塞ぐパッチのリリースにも影響を及ぼしています。たとえばこの7月に報告された(実際のタレコミは2015年との話も)、任意のコードが実行される脆弱性 についても、OpenOfficeは修正プログラムをおよそ1か月のあいだ用意することができず、その間開発チームは、急を要するならMS OfficeかLibreOfficeを使うようユーザーに提案せざるをえませんでした。

現在の開発者不足を引き起こしたもともとの原因は、2011年当時に開発をサポートしていたオラクル社がOpenOfficeプロジェクトを終了させようとし、それに反発した主要開発者がこぞってLibreOfficeプロジェクトを立ち上げて出て行ってしまったこととされます。

オラクルは後に翻意し、OpenOfficeのコードとその後の開発をASFへと委ねました。しかし強力な開発陣を揃えたLibreOfficeが主要なLinuxディストリビューションで標準のOfficeソフトウェアとなり、WindowsやMacにもユーザー層を拡大するのを前に、OpenOfficeの存在感は次第に薄れつつあります。

両者の差は開発の勢いに現れています。LibreOfficeが2015年の1年間で14回ものアップデートを重ねたのに対し、OpenOfficeは2014年8月にバージョン4.1.1をリリースしてからは極端に開発ペースが低下し、2015年10月にバージョン4.1.2のリリース以降、一度もバージョンアップを実施していません。

さすがに、セキュリティパッチのリリースに1ヵ月もかかっているのではオフィス生産性ソフトウェアとしての信頼性にも関わります。ハミルトン氏が開発終了を取締役会に問うたとしても無理もない話といえるかもしれません。

とはいえ、いまもその名前に信頼を抱く忠実なユーザー層がいることも事実です。2015年の間に、OpenOfficeは2900万回以上ダウンロードされました。2012年からの累積ダウンロード数は1億6000万回を超えています。

OpenOfficeの開発に関わるヨルグ・シュミット氏は「LibreOfficeは優れた広報がいる良いソフトウェアであるのに対し、OpenOfficeは優れたソフトウェアだがその広報のしかたは酷いものだ」と主張します。またその他の開発者たちも、たとえASFがOpenOfficeの開発終了を考えているとしても自分たちは大勢のユーザーのため、次のリリースに向けた開発を続けるとしています。

OpenOfficeに貢献する開発メンバーのひとり、フィリップ・ローズ氏はハミルトン氏のメールに対し「この話題を出すこと自体が誤りだ。プロジェクト終了を検討するよりも先に、より多くの開発者を惹き付ける方法を議論・検討するべきだ」と意見しています。




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