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ソニー最新スマホ「Xperia XZ」にフラッグシップらしさが感じられないワケ (旅人目線のデジタルレポ 中山智)

中山智(Satoru Nakayama) , @yenma
2016年9月13日, 午前05:00 in Android
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ドイツ・ベルリンで開催されたIFA 2016で、ソニーモバイルが最新スマートフォン「Xperia XZ」と「Xperia X Compact」を発表しました。「Xperia X Compact」は、4インチ台のコンパクトモデルで、「Xperia XZ」はフラッグシップモデルという位置づけです。ですが、このXperia XZの「フラッグシップ」という位置づけに筆者は今ひとつ納得がいきません。


スペックに差がないのにフラッグシップ

Xperiaシリーズのフラッグシップモデルというと、2月のMWC2016で発表され、日本では6月に発売されたばかりの「Xperia X performance」が思い浮かびます。しかし、ソニーモバイルによれば『Xperia X performanceは、あくまでXperia Xを機能強化した派生モデル』という位置づけで、フラッグシップモデルはないと説明します。
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OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲Xperia Xシリーズの上位としてXperia XZシリーズが登場

しかしXperia XZとXperia X performanceをスペック面でチェックすると、ほとんど差はありません。

Xperia XZ Xperia X performance
CPU
Snapdragon 820
(2.2 GHz、クアッドコア)
同左
RAM 3GB 同左
ストレージ 32GB / 64GB 同左
ディスプレー 5.2インチ
(1080×1920ドット)
5インチ
(1080×1920ドット)
バッテリー 2900mAh 2700mAh
カメラ 2300万画素 1/2.3インチセンサー
Exmor RS for mobile
同左

(訂正 9/13 )初出時、ディスプレーとカメラの数値が間違っておりました。訂正してお詫び申し上げます。

CPUとRAM、ストレージは同じ。ディスプレーサイズは大型化していますが、解像度は同じなので、逆にピクセル密度はスペックダウンしていることになります。基本スペック的にはバッテリー容量が増えたくらいしか上位モデルらしさはありません。

カメラ機能に関しては、センサーは同じですが5軸の手ぶれ補正など機能強化がされてはいます。しかし「Xperia X Compact」にも同じカメラ機能が備わっているので、この点でも「フラッグシップ」としての特徴としては感じられません。

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▲カメラ機能は手ぶれ補正をメインに強化されているが、下位モデルのXperia X Compactも同じ性能となっている

他メーカーのフラッグシップモデルには、WQHDといったフルHDを超える解像度のディスプレーを搭載したものや、RAMが4GBや6GBといった大容量モデルも登場しています。Xperiaシリーズも、Xperia Z5 Premiumで4Kディスプレーを採用していますが、今回フラッグシップモデルとして登場したXperia XZには採用されていません。

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▲1年前に登場したXperia Z5 Premiumは4Kディスプレーを搭載していたが、今回のXperia XZはフルHDパネルだ

このようにXperia XZは、前モデルやほかのメーカーのモデルと比べて「フラッグシップ」らしさがないわけです。

「つぎ目のないデザイン」という説明にも疑問

次にデザイン面でも納得できないポイントがあります。「Xperia X 」から「Unified Design」をデザイン哲学として設計されており、ライフスタイルに溶け込むような、境目・つぎ目のないデザインがコンセプトとされています。今回のXperia XZもプレス向けに行なわれた説明会で、外観のデザインについて「つぎ目のないデザイン」をアピールしていました。

グローバルモデルのXperia Xは、このデザイン哲学のとおりで背面がメタル素材のフラットな設計でした。しかしアンテナ性能の関係で、日本版は背面下部に別の素材が使われ、つなぎ目が目立つデザインに変更されています。

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▲Xperia X Performanceの国内版と同じく、背面のつぎ目が目立つXperia XZ

この2種類の素材を使った設計がXperia XZにも引き継がれており、グローバル版のXperia Xと比べるとあまり美しいデザインとは言えません。説明会でソニーモバイルにこの点を確認したところ「変更できるようであればしたいが、現状は無理」と説明。


▲MWC 2016で発表されたグローバル版のXperia X Performanceは背面が1枚で、まさに「つぎ目のないデザイン」だった

金属素材を採用した際のアンテナ問題は非常にハードルが高く、どのメーカーも苦労しているポイントです。iPhone 7シリーズも不評だった背面のDラインこそなくなったものの、縁の部分にはアンテナ用のラインが残っており、完全になくなったわけではありません。そのため技術的な面で厳しいのは理解できますが、それならばせめて「つなぎ目のないデザイン」は強調すべきではないと思います。

アプリやサービスの進化が停滞しているのも心配

さらに気になるのが、アプリやサービスの進化があまり表に出てこない点もあります。Xperia Zシリーズでは最新モデルがリリースされるたびに、カメラアプリや日本語入力アプリの「POBox」などが強化され、毎日の活動を記録する「Lifelog」なども追加されていました。また「Music Unlimited」といったソニーグループならではのサービスが利用できた時期もあります。

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▲カメラアプリも特殊機能の追加は見られずXperia Z5とほぼ同じ

しかしXperia Z5シリーズ以降こういった、新アプリを目玉としてアピールされることがなく、日本では「Music Unlimited」終了後、それに変わるサービスも提供されていません。スマートフォンはハードウェアだけが進化してもおもしろみがありません。こういった点もXperia XZにフラッグシップらしさが感じられない理由のひとつです。

「Xperia XZ」そのもののつくりに不満はない

かなり厳しいこと書いてしまいましたが、筆者としては「Xperia XZ」自体のできに不満があるわけではありません。動画撮影時の手ぶれ補正で、DVカメラなみにキレイに撮影でき、撮影時のホワイトバランス調整も以前より改善されています。またバッテリーに関してもアプリの動作などと連携して効率良く運用し、消費を抑える工夫がなされています。

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▲写真の色味についても、ユーザーがイメージしている色合いに近づくように改良されている

ですがこれが「フラッグシップ」かと言われると、スペック的にはミドルレンジの「Xperia X」や「Xperia X Performance」と大差がなく、ほかのメーカーより劣るポイントも多い点。さらに「フラッグシップ」らしい特別な機能やアプリ、サービスがあるわけでもないため、首をかしげてしまうわけです。

ソニーモバイルから、コンセプトやスペック、機能をじっくりと時間をかけて練り込んだ真の「フラッグシップ」が登場することを期待しています。

関連キーワード: Android, smartphone, SonyMobile, xperia, Xperia xz
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