Sponsored Contents

最新記事

Image credit:

あなたのPCにも組み込まれている? セキュリティソフトAbsoluteが日本に本格進出:藤川氏インタビュー

小口貴宏 (TAKAHIRO KOGUCHI)
2016年10月31日, 午後12:00 in Absolute
353 シェア
34
110
20
1
188

連載

注目記事

人気記事



HDDから削除してもよみがえる!? そんなセキュリティソリューションがあなたのPCにも組み込まれているかもしれない... と言われたらどう思うでしょうか。

そんなソリューションがAbsolute DDS(アブソリュートDDS)です。一部を除くメーカー製PCに出荷時から組み込まれているといいます。開発したAbsolute Softwareの藤川紳太郎氏(ジャパンカントリーマネージャー)にお話を伺いました。

「VAIOとアップル以外」のPCに標準搭載

Absolute Softwareは、1993年にカナダ・バンクーバーで設立されたセキュリティ企業です。法人向けにPCやタブレットなどの盗難・紛失時の情報漏えい防止、そして資産保護ソリューションのAbsolute DDS(Date & Device Security)を提供しています。

▲Absolute社でジャパンカントリーマネージャー兼営業本部長を務める藤川紳太郎氏

このAbsolute DDSがユニークなのは、主要メーカーが発売するほぼ全てのWindows PCのBIOSに、工場出荷時から組み込まれている点です。なお出荷時から組み込まれているといっても、別途アカウントを購入し、ソフトウェアをインストールするまで機能はスリープ状態であるといいます。

これにより、HDDを初期化したり、OSを再インストールしても、BIOSからAbsolute DDSが自動で復活します。いわば「不死身」のセキュリティソフトというわけです。藤川氏は「VAIOとアップル以外の、ほぼ全てのメーカー製PCのBIOSに工場出荷時から組み込まれている」と話しますが、これはどのように実現できたのでしょうか。

▲SurfaceシリーズもAbsolute DDSを工場出荷時から組み込んでいる(Pro 3から)

IBMのThikPadに搭載されたのがキッカケ

藤川氏は、その経緯について、「もともとは2005年、IBMのThinkPadに採用されたのがきっかけ」と話します。IBMは2005年にThinkPadシリーズにAbsolute DDSを導入しました。

その後、IBMのある大口顧客がグローバル規模でPCを更新する際に、PCの調達条件を各メーカーに提示したそうです。その条件が、IBMが採用していたAbsolute DDSだったといいます。そこで「IBMが入れているならうちも」と、いわば連鎖的に他メーカーに広がったとのこと。このように、レノボやASUS、富士通といった主要PCメーカーが、工場出荷時からAbsolute DDSをBIOSに組み込むことになりました。

(※なおVAIOとアップルが自社製PCにAbsolute DDSを導入しない理由について、両社に問い合わせていますが、記事公開時点で回答は得られていません。)

一方、ユーザーの意思とは関係なしに工場出荷時からBIOSに組み込むことに不安を感じる人もいそうです。BIOSにセキュリティソフトを組み込むことで、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。藤川氏はその理由について「PCが非常に高価だった時代にさかのぼる」と話します。

もともとAbsolute DDSは、盗難されたPCを取り戻すためのソリューションとして産まれました。盗んだPCは現金化のために売却されることが多く、その際にはOSをクリーンインストールする場合がほとんどだと藤川氏は言います。ここで、BIOSへの組み込みが威力を発揮するというのです。

Absolute DDSは前述の通り、BIOSにファームウェアが組み込まれているために、HDDを初期化したりOSを再インストールしても自動で復活します。そして、警察に被害届を出してさえいれば、盗まれたPCが再度インターネットにつながった瞬間からトラッキングを開始。IPアドレスやWEBの検索履歴、キーボードのタイピングログなどを記録します。その情報を頼りに捜査当局が踏み込んで、盗まれたPCを取り戻せるというわけです。



この盗まれたPCの回収サービスは、BIOSに仕組まれたバックドアのような印象を受けます。悪用される心配はないのでしょうか。藤川氏は「現地の捜査機関と協力しなければ有効化できない」とし「特許技術でセキュリティも強化している」と説明します。

日本は北米以外の「最重要マーケット」

藤川氏によれば、Absolute DDSは主に北米でシェアを獲得。「北米における法人向けのPC出荷台数のうち、Absolute DDSが稼働している割合は27%に達する」と話します。

なお北米以外での展開はあまり進んでいません。この理由は藤川氏によれば「ブランドの認知が進んでおらず、営業にもあまり力を入れていなかったため。

日本の法人向けPC出荷台数に占めるAbsolute DDSの稼働率は現在3%。「これを1%増やすだけで売り上げは大きく伸びる」と藤川氏は言います。Absolute Softwareでは日本を北米以外の最重要マーケットに位置付け、OEMパートナーとしてDELL、HP、レノボ。販売パートナーとしてはソフトバンクや日立ソリューションズ、Synnexと提携。日本での販売を強化するとしています。
Source: Absolute
関連キーワード: absolute, DDS, interview, security, software
353 シェア
34
110
20
1
188

Sponsored Contents