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キヤノンの新ミラーレス「EOS M5」を試す。片手に収まるほどの小型ボディ、AFも大幅に高速化

岡田清孝(Kiyotaka Okada)
2016年11月4日, 午前08:30 in Camera
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11月下旬に発売される『EOS M5』は、キヤノンのミラーレス機「EOS M」シリーズ最上位モデルだ。EVFを内蔵した一眼レフスタイルのボディーに、高速オートフォーカスを可能とする「CMOS AF」を搭載。価格はボディーのみ12万円前後、高倍率ズーム『EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM 』とのレンズキットが17万円前後。



EOS M5は、APS-Cサイズの撮像素子に、レンズマウントは"EF-M"採用。手にしてみると、片手で収まるほどのコンパクトなボディーだ。サイズは115.6(W)×89.2(H)×60.6(D)mm。重量は電池とメディア込みで約427gとなっている。


▲ボディ上面

上面には2つのコマンドダイヤルと独立した露出補正ダイヤルを装備。各種ダイヤルにはローレット加工が施され、滑りにくく操作もしやすい。手に馴染む形状のグリップでホールド感も良好だ。


▲ボタン操作と液晶画面

上面のコマンドダイヤルは、中央の「DIAL FUNC」ボタンを押すことで、登録した機能を呼び出し、ダイヤルを回して即座に設定変更ができる。登録できる機能は、ISO感度やホワイトバランスなどの6種類。できればピクチャースタイルや階調補正なども選べるようにしてほしかった。

▲ストロボ

内蔵ストロボはポップアップ式でGN5。同社の専用ストロボをワイヤレスで調光する機能は省かれたが、マニュアル発光が可能。そのため、スレーブ機能を備えた汎用ストロボを同調させるという、マニアックな使い方もできる。


▲背面ボタン類(画面はQSET)

ボディーが小型なぶん背面の操作系はやや窮屈。特に十字キーボタンは撮影時に誤って押してしまうことがあった。操作ボタンに割り当てる機能はカスタマイズができるので、自分が使いやすいように設定するのがオススメだ。


▲背面液晶

背面液晶は上方85度下方180度のチルト式を採用。タッチパネルなので撮影時に絞りやISO感度を素早く変更できたり、再生時にはスワイプやピッチアウトで画像送りや拡大縮小が可能。


▲EVF

内蔵のEVF(電子ファインダー)は約236万ドットと、現行ミラーレス機とほぼ同等の解像度だが、覗いてみると自社製の光学レンズのおかげでクリアで精細に見える。EVF搭載機ではトップクラスの視認性といってもいいだろう。


▲縦横表示

またEVFを縦位置で覗くと撮影情報も縦位置で表示される。このような機能を搭載している機種はまだまだ少なく、地味ながら気の利いた工夫といえる。

最も進化を感じられるのは「AF速度」




従来の"EOS M"シリーズと比べ、最も進化が感じられるのがAF速度だ。全画素で位相差AFが可能な"デュアルピクセルCMOS AF"の搭載により、画面広域で素早いピント合わせを実現している。実際に撮ってみるとコントラストAFのような迷いがなく、シャッター半押しと同時に即座に合焦してくれるのが心地いい。

さらに、EVF撮影時に背面液晶をなぞって測距点を移動させる「タッチ&ドラッグAF」や、マニュアルフォーカス時に輪郭を強調表示する「MFピーキング」など、ピント合わせ関連の機能も強化された。


▲マウントアダプター

さらにマウントアダプター『EF-EOSM』(実売8800円前後)を使用し、同社一眼レフ用EFレンズ装着したときのAF速度も向上。体感的には一眼レフの合焦速度とほとんど変わらなった。まだまだレンズラインナップが少ない「EF-M」マウントだが、「デュアルピクセルCMOS AF」のおかげで60本を超える一眼レフ用EFレンズが、実用的なAF速度で使用できるようになったのは高ポイントと言える。


▲​​​​​​連写作例

マウントアダプター『EF-EOSM』を使用し『EF24-105mmF4L IS II USM』を装着。走っている電車を連写で撮影してみたが、すべてのカットで合焦していた。連写性能はAF/AE固定で秒9コマ、AF/AE追随でも秒7コマなので、子供の運動会などでも十分活躍してくれるスペックだ。

カメラ好きも納得の本格派、電池はややスタミナ不足

電子シャッターによる無音撮影が出来ないことや、撮影可能枚数約295枚というややスタミナ不足のバッテリーは残念だが、小型軽量ボディーに視認性に優れるEVF、さらに高速AFと一眼レフを使い込んでいるカメラ好きでも納得できる本格派のミラーレス機だといえる。以下実際に撮影した作例を掲載。なおレンズはキットの『EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM 』な最終製品版ではないため、『EF-M22mm F2 STM』を使用して撮影した。


画素数は有効2420万画素とAPS-Cサイズとしては標準的な解像度。流行りのローパスレスではないが、画面の一部を拡大してみても細部の解像感も特に不満はない。










次に高感度画質。ISO100からISO25600まで1EV刻みで撮影し一部を拡大して比較。高感度ノイズ処理は標準に設定。個人的にはISO6400程度までは十分実用範囲内。








画像を加工して印象的な写真に仕上げるクリエイティブフィルターも登載。普通の写真とは一味違う個性的な映像表現が楽しめる。

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