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「たった100bps」の通信網、京セラが全国展開へ─『ビッグデータを安価に集める手段が必要』と社長語る

どうやってモノをインターネットに繋げるか

小口貴宏 (TAKAHIRO KOGUCHI)
2016年11月11日, 午後05:00 in Iot
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通信速度は100bps、免許不要の920MHz帯を使った広域ネットワーク「SIGFOX」(シグフォックス)が日本でもスタートします。京セラ子会社の京セラコミュニケーションシステムが仏SIGFOX社と提携し、国内唯一のネットワークオペレーターとして展開。2018年3月までに主要都市のエリア化を目指します。

どうやってモノをインターネットに繋げるか

SIGFOX(シグフォックス)は、フランスのSIGFOX社が展開するIoT専用の無線ネットワークです。2020年までに500億を超えるIoTデバイスの普及が予測されるなか、IoT普及のネックになるのが「どうやってモノをインターネットに繋げるか」であると黒瀬 善仁氏(京セラコミュニケーションシステム 代表取締役社長)は言います。


日本では高速通信が可能な3G・LTEネットワークが全国に張り巡らされていますが、それをIoTで使うには「コストが高い」とも黒瀬社長は指摘。また、IoTの通信は、水位や温度といった少ないデータを送るニーズが大半を占めるともいいます。そこでIoT通信に最適化したネットワークとして登場したのがSIGFOXです。

1回線は年額100円前後、海外でも通信可能

SIGFOXの特徴は「低価格」「省電力」「長距離伝送」の3つです。周波数帯は免許不要の920MHz帯を使い、最大伝送距離は数十キロに達します。また省電力という点では、電池で約5年間のデバイス運用が可能であり、定期的な充電が不要になり屋外の利用に向くとの説明です。

価格は、黒瀬社長によれば「1日の通信回数が2回以下の場合、1回線が年額で100円前後で使えるようになる」とのこと。費用の問題からこれまでネットワークに繋げられなかったモノも繋げられるようになると説明します。

なお競合となるIoTネットワークとしては、NB-IoTやLoRaWANがあります。それらに比べた長所について黒瀬社長は、海外でも同一のネットワークを展開している点を挙げます。SIGFOXは欧州や北米を中心に世界24か国で展開しており、2018年までに世界60か国に拡大予定。SIGFOXの1つのIDで、日本でも海外でも同じように通信ができることを売りにしています。


▲京セラコミュニケーションシステム 代表取締役社長の黒瀬 善仁氏

SIGFOXへの参入を発表する記者会見に登壇した京セラ コミュニケーションシステムの黒瀬社長は「身の回りの動きをデータとして捉え、社会全体に蓄積し将来に活かすためには、ビッグデータを安価に集める手段が欠かせない」と述べ、SIGFOXを展開する意義を説明しました。

(訂正)当初「免許不要の960MHz帯を使った〜」としていましたが、正しくは920MHz帯の誤りでした。訂正しお詫び申し上げます。
関連キーワード: iot, kyocera, sigfox
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