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DeNA守安社長「辞めるつもりない」─WELQ騒動で謝罪会見、著作権法や薬機法の責任は?

球団への影響はどうなる

小口貴宏 (TAKAHIRO KOGUCHI)
2016年12月7日, 午後05:55 in internet
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DeNAは12月7日、WELQに端を発するキュレーションメディア騒動に関する記者会見を開催。WELQによる健康被害、およびキュレーションメディアの権利侵害に関する相談窓口を開設すると表明したほか、問題の背景や法的責任に対するスタンスについて語りました。



記者会見で謝罪するDeNA経営陣。(左から執行役員 経営企画本部長 小林賢治氏、代表取締役社長兼CEO 守安功氏、取締役会長 南場智子氏)

──なぜ問題が起きてしまったのか

守安社長:現時点で私の考えは2つある。1つ目はゲーム事業。DeNAはゲーム事業で大きく成長したが、2012年くらいをピークに業績が伸び悩んだ。ゲーム事業を立て直す必要もあるが、それ以外に新しい事業を作っていく必要があった。マンガボックスとかアプリゼミとか、さまざまな新規の事業を作ってきたが、当初の期待通りに成長することが、結果として難しかった。

その状況で見ると、例えば、メルカリとかスマートニュースとか、外部のスタートアップが我々の目から見ると非常に勢い良く成長しているなと感じていて、そのタイミングでiemoとMERYに出会った。 

そこを買収したときに、やはりスタートアップの良さ、スピードとか、新しいことにチャレンジするという精神、これをなるべく失いたくないという側面と、一部上場企業としてしっかりとした会社の体制を取るバランスが必要になる。そのバランスの取り方がうまくなかった。

※(iemoは住まい、MERYはファッションに特化したキュレーションメディア。DeNAが2014年に買収し、キュレーションメディア事業進出の足がかりとした)

そして2つ目。今回、キュレーションプラットフォーム、いわゆるメディア事業を作っていくという認識や、著作権者さんに対する配慮が欠いていた。どうやって写真を使うか、あるいは質の担保、正確性だけではなく、それは本当にユーザーにとっていい情報なのか、といった質の担保など。本来メディア事業者として行うべきことが不足していた。メディア事業に関する認識が私自身として甘かった。以上、2つの要因が背景としてある。



──著作権法、薬機法に抵触するとの指摘もあるが、社長として抵触の有無をどう考えているか

守安社長:権利侵害は起こらないように留意してきたが、法的に判断するのは難しいものもある。これまでも権利者さんから削除要請があれば個別に対応してきた。記事の本数が増える中で、薬機法を守ることがどこまで徹底できていたか、第3者委員会を通じて精査する。また東京都からも連絡を受け、今週の月曜日に弊社の担当の方が出向いて、今回の一連の経緯と概要について報告した。今後も密にコミュニケーションを続けさせていきたい。

──著作権法違反についての認識。「ライターさんがご迷惑をおかけした」と明確に言っていた。つまり、モラル上の問題はDeNAにはなく、個々の責任は個々のライターが取るべきというスタンス?

守安社長:ライターさんにすべての責任を追わせるというスタンスは真摯ではない、当然権利者さまと相談させていただくことが重要。ライターさんが勝手にやったというスタンスではない。

──つまり著作権法についての責任を認めた?

守安社長:このタイミングにおいて、法的に責任があるということはまだわからないという認識。

──キュレーション事業を成長分野として位置付けていたというが、それは今後どうなる?

守安社長:スマートフォン上におけるバーティカルなメディア。つまり趣味を狭めて、ターゲットユーザーに届けるメディアのニーズは高い。そのニーズに対して、適切な体制で、適切な情報を届けることができれば、これは事業として成立する。ただキュレーションメディア事業の今後については、第3者委員会の調査を待つ必要があり、現時点ではいえない。

──対応を終えた段階で、社長を辞めるのか

守安社長:辞める予定、つもりはございません。信頼を回復して、企業を成長させていきたいと考えている。

不適切な運営、速やかに是正されるはずだった



──南場さんは、創業者として今回の騒動をどのように捉えているか

南場会長:申し訳ないの一言。現場のオペレーションにおいて、いろいろなミスや過ちはゼロにはならないが、速やかにチェック機能を働かせて、管理監督ができるようにするのが一流企業のあり方。チェック機能を徹底的に強化すべきだと考えている。

それぞれの事業部で不適切な運営や業務が行われている場合、速やかに是正される仕組みをとっているはずだった。それなのに、なぜ外部の方からご指摘をうけるまで自浄ができなかったのか... その点は速やかに立て直さなければならない。また先ほど「急激な成長を追い求めるあまり」と言ったが、私はルールを守って事業を発展させることが当たり前のことで、その考えを徹底したと思っていた。しかし今回の件で、それをもう一度見直し、不十分という認識から、会社を作り直すという認識でいる。

──球団への影響は

南場会長:野球ファンからのご心配についての状況は把握していない。野球はどう、個別に影響があるかないかというよりも、DeNAグループ全体の信用が毀損してしまったという事実があるので、全体が努力をして、サービスや事業領域に拘らず信頼回復に努めたい。

関連キーワード: dena, internet, mery, welq
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