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UQ、設備増強で「ギガ放題」の制限を大幅緩和。自宅固定回線の代替運用も現実的に:週刊モバイル通信 石野純也

速度規制後の暫定措置は終了。契約にひもづくハードウェアの規制緩和にも期待

石野純也(Junya Ishino)
2016年12月22日, 午後03:45 in Circuit
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UQコミュニケーションズが、「ギガ放題」の制限を大幅に緩和します。これまでよりも使える容量が上がり、利便性がアップ。出先ではもちろん、固定回線を引いていない家庭でもWi-Fiルーターが活躍することになりそうです。新たな制限基準は、2月2日からの適用になります。
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▲「ギガ放題」の3日間制限が大きく緩和される

UQコミュニケーションズの「UQ Flatツープラス ギガ放題」は、4380円で無制限にデータ量が使える料金プラン。WiMAX 2+の容量を生かした料金設定で、スマホで一般的な従量制の料金とも差別化が図られていました。

一方で、"放題"と言っても、まったく無制限にデータを常時垂れ流せるというわけではありません。UQコミュニケーションズによると、「公平性の観点」から、これまで3日で3GB以上使った際には、13時から翌日の1時まで、速度に制限がかかっていました。開始当初は、広告宣伝でこの制限がしっかり周知されていなかったこともあり、炎上騒ぎに発展したこともあります。
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▲月間容量無制限をうたったギガ放題。2015年1月に発表された

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▲料金は4380円。3カ月間は3696円になる

そうした経緯もあり、制限後の速度もサービス開始後に緩和されました。元々は「YouTube動画の標準画質を視聴可能な水準」とされており、具体的な速度は明かされていませんでしたが、2015年7月に"暫定措置"を発表。YouTube基準で、HD画質の動画が視聴可能になるよう、制限中の速度もアップしています。2016年12月時点でも、この条件での速度制限が続いています。

▲ユーザーからの指摘を受け、暫定措置として制限時の速度を2015年7月に上げていた

今回発表された措置は、この基準をさらに緩和するものです。具体的には、制限を受ける容量が、3日で3GBから3日で10GBに拡大しました。単純計算ですが、容量制限を受けない範囲でギリギリまで使うと、1カ月で約100GBのデータ通信を高速のまま行えることになります。もちろん、最初の3日間で数百GBのデータ通信を行い、制限を受け、解除されたあとまた数百GB使うということも理論上は可能なので、使い方によってはこの数値がさらに大きくなることも付け加えておきます。

緩和されたのは、3日間でのデータ量だけではありません。制限がかかる際の時間帯も、以前より短くなりました。新たな基準では、これがUQコミュニケーションズの「混雑時間帯」になり、18時ごろから翌2時ごろまでになりました。以前の基準では13時から翌日の13時まで丸々24時間制限がかかっていました。これが見直し後は、夕方まではきちんと高速通信が使えるようになります。会社によっては終業時間を過ぎていることもあり、この時間帯だけであれば、使いたいだけ使っても影響は受けないという人もいそうです。少なくとも、仕事のピークになりそうなお昼過ぎから夕方まで、無制限で使えるのはうれしい改善と言えそうです。


▲月間容量は無制限だが、3日3GBの制限がかかっていた

一方で、制限後の速度も、YouTube基準から1Mbpsへと明確化されました。1Mbpsだと、HD画質の再生は少々厳しいため、この点に関しては暫定措置を終了したと見てもよさそうです。制限がかかるまでの容量を増やし、時間帯も短くしたうえで、制限後の速度は当初公表されていた以上に厳密にするというところでしょう。この点は賛否が分かれそうですが、1Mbpsきっちり出ていれば少なくともWebの閲覧はそこまでストレスを感じるほどではないため、むしろ、その他の緩和を喜ぶ人の方が多いかもしれません。

▲制限後の速度以外は大幅な緩和になる

UQコミュニケーションズが3日3GB制限に見直しをかけた背景には、ユーザーの利用動向や、同社の設備の状況があるといいます。UQコミュニケーションズによると、ユーザーのトラフィックには偏りがあり、「数%のお客様が総容量の1/3を使ってしまっている」といいます。こうした状況がある一方で、予算には限りもあり、設備を無制限に増設できるわけではないため、制限もやむなしというわけです。あまりに偏りが酷いと、4380円という料金も維持できなくなってしまいます。

こうした状況を横目に見ながら、UQコミュニケーションズ側でも設備を増強してきたといいます。その結果、容量自体は増大し、これまでよりも多くのデータをさばけるようになりました。制限がかかるデータ量を3日10GBにしたのは、そのためです。また、キャパシティをオーバーしそうな総時間は短くなりました。具体的には、もっとも多くのユーザーがデータ通信を使う夜間だけ、速度を絞ればよくなりました。これによって、制限後の時間帯を短くすることが可能になりました。

2016年は、iPhone 7、7 Plusの導入に合わせ、大手キャリアも20GB、30GBのデータプランを投入してきました。ここまで使えるデータ量が多くなると、出先でWi-Fiルーターを使う意義も薄れてくるかもしれません。

その一方で、UQコミュニケーションズへの影響は「まだ顕著に表れているわけではない」といいます。実際、3日で3GB制限でも、使い方によってはスマホ向けの大容量プランより、使えるデータ量は多くなります。これが3日10GBに緩和されれば、より差がついてきます。
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▲ソフトバンクのギガモンスターを皮切りに、大手3社が20GB以上のプランを発表した。写真はドコモのウルトラパック

このように見ていくと、WiMAX 2+のルーターに関しては、外出先だけでなく、家での通信も含め、トータルで大容量の通信を使える機器と言えるかもしれません。3日10GB制限に緩和されたことで、その特徴がより明確になった印象もあります。

ただ、WiMAX 2+に関しては、SIMカードだけでの契約ができず、ハードウェアのIMEIで通信できる機器に制限をかけているため、機種の変更も容易にできません。もう少し自由度を高めてくれれば、家であろうが出先であろうが、通信はスマホ1台で済ませられるのに......と思うこともあります。通信速度の次は、組み合わせられるハードウェアの規制緩和にも期待したいところです。
関連キーワード: circuit, internet, limits, Networking, speed, UQ WiMAX
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