Sponsored Contents

最新記事

Image credit:
Save

プラネタリウムへの情熱が生んだ『MEGASTAR』シリーズの軌跡。最新世代は20等星、10億個までの星々が投影可能

家庭用プラネタリウムも展開

高橋モータース(Takahashi Motors)
2016年12月26日, 午後12:00 in Megastar
105シェア
0
105
0

連載

注目記事

折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機
12

折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機

Ittousai, 10月11日
View
iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

Ittousai, 9月20日
View

有限会社大平技研を率いる大平貴之さんは世界最高のプラネタリウムを造る技術者です。

大平さんは子供の頃にプラネタリウムに魅せられ、小学校のときにはすでに豆電球を利用した卓上プラネタリウムを、高校生のときには物理部で1万6000個もの星を映すピンホール式プラネタリウムを制作しています。



1991年、大学3年生のときには「レンズ投影式(光学式)プラネタリウムアストロライナー』」を完成させています。アマチュアが個人で本格的なレンズ投影式のプラネタリウムを作り上げた、というのはまさに前代未聞の出来事でした。


▲大平さんが大学生のときに完成させた『アストロライナー』。アマチュアが製作した本格的なレンズ投影式のプラネタリウムは世界を驚かせました。

レンズ投影式プラネタリウムでは、星の明るさと位置を正確に再現するように穴の開けられた「恒星原板」という板があり、これに光源から強い光を当てて星空を作ります。穴を通った光が一つ一つの星になるのです。正確に星空を作るのが困難なことはいうまでもありません。



▲恒星原板には星を再現するための穴が開けられています。 表面には光を通さない膜がコートされています。

大平さんは大学院卒業後、ソニーに入社。そこでもプラネタリウム作りの情熱は失いませんでした。ソニーではプラネタリウム作りのプロジェクトが立ち上がり、同社から製品が出る可能性もあったのですが、残念ながらこのプロジェクトは結実しませんでした。

『MEGASTAR』の登場が世界を驚かせる!

ソニーを退社後も、大平さんは自分の信じるプラネタリウム作りの道を邁進します。

1998年には150万個の星を投影可能な『MEGASTAR(メガスター)』を発表し、世界中の天文ファンを驚かせました。それまでのプラネタリウムは『MEGASTAR』の約1/100ほどの星を投影するのが普通だったからです。同機はIPS(国際プラネタリウム協会)ロンドン大会で発表されたのですが、その圧倒的な星空にデモを見た人たちは驚愕(きょうがく)したそうです。翌年には改良され、170万個の星を投影可能となりました。


▲『MEGASTAR I』。非常にコンパクトにまとめられているのがよく分かります。


▲『MEGASTAR I』の投影する星空です。従来型投影機の100倍もの星を投影することができました。

2003年には『MEGASTAR-Ⅱ』を発表。2004年には3号機『MEGASTAR-II cosmos(コスモス)』を日本科学未来館に常設。この機種は560万個の星を投影可能で、これは当時のワールドレコードとなりギネスブックにも「プラネタリウムの最高機種」と認定されています。

▲『MEGASTAR II』の本体。こちらもコンパクトですが、投影能力は「I」を凌駕します。


▲『MEGASTAR II』の投影する夜空。

2008年に発表された『SUPER MEGASTAR-Ⅱ』では、投影可能な星の数が2200万個に到達。13.5等星までの星、ほぼ全てのメシエ天体を含む140個の星雲星団を、実際の夜空そのままに表示できるため、まるで宇宙空間に放り出されたような感覚を観客にもたらしてくれます。


▲『 SUPER MEGASTAR-Ⅱ』の本体。


▲『SUPER MEGASTAR-Ⅱ』の投影する夜空。2200万個の星が投影可能です。

デジタル式プラネタリムとの合奏「FUSION(フュージョン)」テクノロジー

投影できる星の数を多くすることだけがMEGASTARの進化ではありません。2012年4月、大平さんはフュージョン型プラネタリウムMEGASTAR-FUSION』を「かわさき宙と緑の科学館」で常設しました。これはレンズ投影式のプラネタリウムとデジタル式プラネタリウムを融合した新開発の技術です。

デジタル式プラネタリウムは、レンズ投影式(光学式)に比べると明るい星をシャープに美しく表示できないといった弱点がある一方で、表示する星のオン・オフをコントロールしやすかったり、宇宙の果てまで飛んでいくような多彩な演出ができたりといったメリットもあります。

大平さんはこの両者の良いところを使って新しい夜空を作れないか、と考えたのです。『MEGASTAR-FUSION』では、例えばきらめく美しい満天の星空の中を上昇していく飛行機という映像を見せることができます。


▲デジタル式投影機とのコラボを実現した『MEGASTAR』。「フュージョン機能」があります。

まず、背景となる星空を光学式で投影し、それにかぶさる(手前に表示する)画像をデジタル投影式のプロジェクターで表示します。これだけでは、星空の手前に表示する飛行機画像に向こうにある星がうっすら重なって見えてしまいます。これが既存のプラネタリウムです。



そこで、鮮明に見えてほしい明るい星は光学式で投影、暗い星と星空にかぶさる画像をデジタル式で投影、と役割分担するのです。前景に重なる明るい星は光学式投影機の方で一粒ずつオフに、同様に前景に重なる暗い星はデジタル式投影機の方でオフにして表示しません。


▲フュージョン機能によって実現される夜空はこのように観客を魅了する美しさです。

こうすると、飛行機が満天の星の中を上昇していく、という映像などもリアルに見せることができるのです。世界初のフュージョン型プラネタリウムは息をのむほど美しい情景で観客を酔わせました。

「さらなる進化」と美しい夜空を家庭にも!


2015年10月には、ソニーDADCジャパンと共同開発した超精密恒星原板『GIGAMASK』が発表されました。これは、大平技研の恒星データ処理技術とソニーDADCジャパンの大容量高密度光ディスクマスタリング技術を用いて直径200nmの極微穴加工を実現したもの。恒星原板に極小の穴を開けることでできるようになったため、これを搭載することで『MEGASTAR-IIA』以上の機種は20等星までの、10億個もの星を正確に投影できるのです。

▲最大10億個までの星を投影できる『GIGAMASK』




▲セミプロユース用の 『MEGASTAR CLASS』です。


▲ 『MEGASTAR CLASS』を用いると家庭でもこのような美しい夜空が楽しめます。


▲ホームユースの『HOMESTAR』は大ヒット商品となりました。


▲『HOMESTAR』の投影する夜空です。満天の星の下、ゆったりとリラックスタイムを楽しむことができます。

大平技研では、上記のようなプロユースのプラネタリウムだけではなく、家庭用のコンシューマー製品も開発しています。セミプロユースといった位置づけの超小型投影機MEGASTAR CLASS』、他にもセガトイズと共同開発した家庭用プラネタリウムHOMESTAR』があります。HOMESTARは全世界で100万個以上を販売している大ヒット商品です。これらを利用すると自宅でも素晴らしい星空を楽しむことができるのです。

大平さんの大平技研は常に「地上最高の星空」を実現すべく新しい試みを続けています。

取材協力:有限会社大平技研



「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

関連キーワード: MEGASTAR, Planetarium, stargazing, stars, technology
105シェア
0
105
0

Sponsored Contents