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CES 2017で見つけた変態端末「GraalPhone」のやんちゃっぷり:週刊モバイル通信 石野純也

変形・合体ガジェットマニアの心をくすぐるが製品化なるのか?

石野純也(Junya Ishino)
2017年1月11日, 午前06:00 in CES2017
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遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年も、本連載をよろしくお願いいたします。筆者が年明け早々から「CES 2017」の取材で日本を離れている間に、気づいたら週間リスキー週刊アスキーでおなじみの矢崎飛鳥氏がEngadget日本版の編集長に就任していましたが、今回は、読者の皆様とともに、そんな「やんちゃデジタル」を標榜する新編集長に贈る、2017年一発目の連載です。


▲1月5日から米・ラスベガスで開催された「CES 2017」

世界最大の家電・IT見本市であるCESでは、さまざまなガジェットが発表されました。本連載がテーマにしているモバイル分野も、想像以上に豊作。2月はにスペイン・バルセロナでMobile World Congressが開催される予定で、スマホの発表はそちらが主戦場になると思われがちですが、それまで待ちきれなかった会社も多かった印象。初のDaydream&Tango両対応の「ZenFone AR」や、クラウドソーシング&クラウドファンディングで開発するZTEの「Hawkeye」など、CESらしい尖ったテクノロジー、ビジネスモデルのスマホが披露されました。


▲DaydreamとTangoに両対応したASUSの「ZenFone AR」


▲ZTEはユーザーから意見を募り、端末を開発


そのような大手メーカーを差し置き、"変態度"でトップクラスの目立ちっぷりをしていたのが、フランスのスタートアップ企業が開発した「GraalPhone」です。

Phoneと言いつつ、以下の写真を見ると、その姿はまるでPC。OSにはWindows 10を採用していると言います。コンパクトながらしっかりキーボードを備える点は、ソニー時代の「VAIO Type-U」をほうふつとさせるところがあります。もちろん、タッチパネルにも対応。閉じたままだと、Androidタブレットとしても使えるそうです。


▲キーボード搭載のPCに見える「GraalPhone」


▲閉じるとタブレットになる

では、この端末のどこか"Phone"なのか。答えは、以下の写真を見てください。


▲本体から5インチのスマホが飛び出した

このように、本体から5インチのスマホが、シャキンと飛び出してきます。スマホ側のOSには、Androidを採用。オクタコアプロセッサと、フルHDのディスプレイを備えているそうです。

PC側の背面には、キセノンフラッシュや、光学5倍ズームに対応したカメラも搭載。しかもスマホ側のカメラがそのまま使えるよう、穴も開いており、2つが連動して3D写真を撮れるとのこと。PC側の7インチディスプレイは3D液晶になっており、グラスレスで3D映像を楽しめるのを売りにしています。


▲背面のカメラでは3D撮影が可能だという

PC側とスマホ側で、それぞれ異なるOSを採用していますが、データ保存領域は共通になっているいうのがGraalPhone担当者のコメント。スマホで撮った写真を、PC側からコメントをつけ、SNSに投稿するといった使い方も可能になるようです。逆に、キーボードで打った文章などのデータを、クラウドを介さず、スマホ側で閲覧するといった使い方もできます。

変態端末としては申し分のない変形機構やスペックを備えたGraalPhoneですが、担当者によると、仕様はまだ確定ではない模様。CESなど、展示会での反応を踏まえ、最終的な商品として詰めていくようです。発売は2017年中、価格は700ドル程度を予定しています。ちょうど隣で取材していたあの香港人携帯電話研究家の山根康宏氏は感動のあまり、「この場で、今すぐ売ってくれ」と懇願したほどの変態端末ですが、果たして本当に発売されるのでしょうか。技術的には不可能ではないと思いつつも、冷静になるといくつかの疑問もわいてきます。

チップセットなどのハードウェアの多くがスマホ側にあるというだけならまだしも、GraalPhoneはデュアルブートで、しかもタブレットに挿した状態だと、スマホとタブレットのカメラが連動して3D撮影まで行えます。単にWindowsとAndroidの両方を動かすだけなら、AtomやCESで詳細が発表された「Snapdragon 835」利用すれば問題はないのかもしれませんが、ここまで密接な連携をしようと思ったら、相当な作り込みが必要になります。現時点では、モックアップしかなかったため、製品版がどのような状態になるのかは未知数と言えるでしょう。

かつて、ASUSがFonePadというスマホをタブレットに装着できる製品を出していましたが、その一段、二段上を行く変態ぶりなだけに、製品化されれば御の字といったところかもしれません。CESでWindowsとAndroidのデュアルブートというと、ASUSが2014年に発表し、その後、大人の事情でお蔵入りになった「Transformer Book Duet TD300」を思い出させますが、GraalPhoneはどうなるのか。「変形・合体」というガジェット好きのロマンが詰まった端末なだけに、今後の動向にも注目しておきたいところです。
 
関連キーワード: android, CES2017, GraalPhone, windows, zenfone ar
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