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中国で発見の「口だけ生物」に人類の遠い祖先の可能性。5億4000万年前に生息、大きさ約1mm

いやーーーーっ!!

Munenori Taniguchi
2017年1月31日, 午後07:30 in Science
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中国中部にある陝西省(せんせいしょう)で発見された1mmサイズの生物の化石が、我々人類を含む数多くの生物の祖先である可能性が高いことがわかりました。上の画像がその生物。はい、どこかで悲鳴が聞こえた気がします。

この生物はおよそ5億4000万年前に生息していた新口生物。新口生物とは卵が体を構成するために発達する際、嚢胚(のうはい)に発生するくぼみの部分が最終的に肛門を形成する生物。ウニやヒトデなどの棘皮(きょくひ)動物から、ホヤなどの原索動物、そして魚類や鳥類、哺乳類を含む脊椎(せきつい)動物などが含まれます(ちなみに嚢胚のくぼみが口になるのが旧口動物。タコなど軟体動物やエビ・カニの甲殻類、ミミズなど環形動物、ほか昆虫などが属します)。

Saccorhytus coronariusと名づけられたこの小さな生き物は、その化石が発見された年代からこれまでに発見された中でもっとも古い新口生物と考えられます。そして、ウニやヒトデからウサギ、猿など最も広く枝を広げた進化の出発点に位置する生物だとのこと。

非常に小さなその生物を電子顕微鏡で観察すると、球状の体の左右に、のちに魚のエラとなるであろうスリット状の前駆細胞が構成されており、前方には巨大な口を大きく開けています。この口から内部はすぐに消化器官となっており、水底にあるエサを取り入れて消化、養分を摂取していたと考えられます。

興味深いのは、この消化器官が行き止まりになっているところ。口から入った食べ物は体内で消化し、ふたたび口から排泄していたと考えられます。

ちなみに、この生物の名前 Saccorhytus coronariusの前半部分は「袋」という意味があります。その体の構造からつけられた名前であることは間違いないものの、人類に至る進化のもっとも初期の姿のひとつであり、ある意味われわれの遠い「おふくろさん」だとも言える...いや、やっぱり言わないでおきましょう。
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