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20周年のサイレントバイオリンが大幅進化。音質と静粛性が向上、低価格化も実現:試奏インプレ

アコースティックバイオリンに迫る弾き心地とサウンドを実現。動画サイトを活用した練習方法も提案

Hirotaka Totsu
2017年2月9日, 午後02:40 in instrument
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ヤマハ株式会社は、初代モデル発売から20周年を迎えるサイレントバイオリンの次世代モデル「YSV104」を4月下旬より発売します。価格は99800円(税別)で、弓とケース、松ヤニを加えたセットモデル「YSV104S」が130000円。本体カラーは、ブラウン、レッド、ブラックの3種類。

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YAMAHA
「YSV104」と従来機の大きな違いは、新方式のピックアップと同社のサイレントギターにも採用されている「SRT(Studio Response Technology)パワードシステム」の搭載です。

従来機では駒の受け(胴との接地部分)部分に配置したピックアップでの集音でしたが、「YSV104」のピックアップは、駒に埋め込まれたピエゾ(圧電素子)タイプを採用し、より繊細な弦の動きや演奏表現を入力します。

YAMAHA

「SRTパワードシステム」では、録音したアコースティック楽器の音の分析結果をもとに、自然な音色と響きを付加する音響処理技術を用いることで、バイオリンならではの胴鳴りの空気感や音色の変化など、自然な音を表現できるとしています。

はっきりした音色で短めのリバーブの「ROOM」、柔らかい音色で長めのリバーブの「HALL」の2種類の効果が用意されており、目的に合わせたセッティングを選べます。



ヤマハでは今回のモデルを「20周年を機に練習用楽器としての基本に立ち戻ったモデル」と位置付けてます。

アコースティックバイオリン(450〜500g程度)と同じ重量(490g)で、アコースティックバイオリン用の肩当て(ブリッジタイプ)がそのまま使用できる形状など、アコースティックバイオリン奏者(ユーザー)が、サイレントバイオリンに持ち替えた場合でも、違和感がない設計としています。



静粛性に関しては、アコースティックバイオリンの原音(80db前後)、ミュート(サイレンサー)を使用した場合が65db前後と15dbほど低下するのに対して、サイレントバイオリンから発生する音は60db前後まで抑えられます。数値の上ではミュート使用時とわずかしか差がありませんでしたが、実際に耳で聞いた感じでは、ミュート使用時からさらに抑えられてる(5db以上の静音性を感じる)と感じました。

YAMAHA

アコースティックバイオリンとの静粛性の比較や、新旧モデルの音質の比較は、プロのバイオリニストの石亀協子さんによるデモ演奏でおこなわれました。

音質の比較は、新旧モデルで同じ楽曲を演奏してもらい、用意されたイヤホンで聴くという形式でしたが、従来機種では弾き始めの際、弓が動き始めて弦と擦れる時にエレキっぽいノイズが乗ったり、長いボウイングや開放弦で弓が離れた時の余韻などでどうしてもエレキっぽい音の感じがあったものが、「YSV104」ではアコースティックバイオリンにかなり近いサウンドであるように感じました。


発表会の後、実際に「コントロールボックス」を通して試しに弾いてみたところ、デモ演奏の際に若干気になっていた開放弦での余韻や高音域の細やかさなどに関して十分満足いく音が再現されていました。バイオリンは、左肩に乗せて顎でおさえる感じで保持しますので、楽器に近い左耳と離れた位置の右耳で異なる聴こえ方になりますが、それが再現されていたことが違和感のない聴こえ方に繋がったのだと思います。

筆者も10年ほどバイオリンを習っており、家での練習用にエレキバイオリンも持っているのですが、アコースティックバイオリンとの音の差が気になって、練習意欲がわかないという時もありました。そういった意味では、今回のモデルは防音室などがない住宅環境で意欲的に練習ができる良いモデルだと思いました。
YAMAHA
ヤマハの想定ユーザーも、アマチュアオーケストラなどに参加している人たちなどで、演奏会に向けてたくさんの曲を練習しなくてはならない、仕事終わりに毎日練習しなくてはならないなど、練習環境が整わないが、練習量が必要な人にぜひ活用して欲しいということでした。


また、最近の練習や演奏の楽しみ方の手法として、YouTubeなどにアップされているオーケストラの映像や音源に合わせて自分も演奏する「曲聴き」という練習方法を紹介。コントロールボックスのAUX inに外部の音源を入力して、自分の演奏とミックスしてイヤホンで聴く、外部機器に接続するなどの楽しみ方、練習方法の提案もありました。

ニコニコ動画でも「弾いてみた」や、それぞれの演奏したパートに自分の演奏を重ねてアップする「多重録音」などもありますので、そういった使い方にも便利だと思いました。

過去にはSDカードに入れた楽曲を再生しながら練習するモデルなどもあったということですが、現行機種ではインターネット上にアップロードされた音源が数多く存在する点を鑑みて、音源は各自で用意してもらうようにし、コスト削減を優先したということです。
YAMAHA
99800円という価格は一見高額に感じられますが、バイオリンとしてはエントリーモデルの最低ラインくらいの価格になりますので、ハイアマチュアやプロなど防音室を検討するくらいのユーザーには安い価格かと思います。また、アコースティック楽器でのレッスンを薦める教室でなければ、最初の1台としても十分通用するモデルだと思いました。

関連キーワード: electric, instrument, violin, yamaha
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