Sponsored Contents

pcの最新記事

Image credit:

2017年はVAIO誕生20周年。いちVAIOファンが語る「これまで」と「これから」

新モデルはよ

くんこく(Kunkoku)
2017年2月10日, 午後03:30 in pc
614 シェア
252
207
16
2
137

連載

注目記事

動画:世界最小27mm指乗りドローンNANO Q4 SEレビュー、小さくても安定飛行、フライト時間が物足りない

動画:世界最小27mm指乗りドローンNANO Q4 SEレビュー、小さくても安定飛行、フライト時間が物足りない

View

人気記事


今から20年前、1997年は、当時まだ"AV機器メーカー"としてのイメージが強かったソニーから、VAIOというブランドのWindows PCが初めて登場した年です。

2017年で20周年を迎えるVAIOはこれまで、その節目となる年に周年記念モデルを発売しています。例えば10周年には「VAIO type T バイオノート505 10th Anniversary Limited Edition」、15周年には「15th ANNIVERSARY COLLECTOR'S EDITION」、そして2017年には20周年記念モデルとして、「VAIO Z | 勝色特別仕様モデル」と「VAIO S | 勝色オーナメントモデル」を発売しました。


さて、今でこそ私たちの手のひらにはスマートフォンがあり、どこにいてもネットワークに繋がる事が当たり前になっていますが、それこそ20年前は何をするにしても様々な制約があり、写真を編集することも、音楽を聴くことも、インターネットで1枚の写真を見るにも手間暇がかかりました。

しかしその分、どんどんと進化していくPCの世界には胸を躍らせる余地が今よりもあり、筆者などはその中にあるVAIOの新製品が登場するたびに、ドキドキしていたものです。

VAIOの起源を辿ると、長野県安曇野市にある東洋通信工業豊科工場(現VAIO株式会社 本社)に行き当たります。1961年に建設された本工場は、長野東洋通信株式会社として1974年にソニーの100%子会社となりました。

最初はオーディオ関連製品の製造が主でしたが、1982年にはソニー初の8ビットパソコン「SMC-70」が生まれ、家庭用コンピュータの代表格となる「MSX」も製造していました。

もちろん、日本製PCブランドの製造拠点として名を残すほどに有名になったのは、1997年に生まれた「VAIO」からです。

2014年にソニーから切り離されることとなり、一時は「消滅するんじゃないか?」と私たちユーザーはヒヤヒヤしたものでしたが、日本産業パートナーズへと譲渡され、VAIO株式会社として再起することで"思想"と"技術"がブランドとともに受け継がれました。

話は最初に繋がりますが、1997年当時のPCといえば「大きくて重たいもの」、さながら「事務機」のようなイメージを持たれていました。

そんな中登場したVAIOは、それまでのイメージを払拭するがごとく、素材にマグネシウム合金やカーボンファイバーを採用した、より強靭で軽量なボディを誇っており、"人に魅せたい"という衝動にかられるカッコ良さがありました。

当時はここにPC性能の進化とインフラの整備も重なり、情報を収集することや、映像や音楽を楽しむこと、そうした情報生活の中心にVAIOがあったといっても過言ではなかったのです。

VAIOは「あんなこと良いな、できたら良いな......」を果敢に攻めて、具現化してくれるかもしれないという期待を持たせてくれました。今現在もVAIOブランドを好む人たちは、おそらく過去20年間に登場してきた、数々の、チャレンジングな"かつてのVAIO"に心ときめき、憧れ、所有して、使い込んできたからこそ「これからまた何かやってきてくれるかもしれない」という期待感を持つのではないでしょうか。



その一方で、最近の若い世代の人たちは、VAIOブランドをどう見ているのでしょう。

スマートフォンで大抵のことができる今となっては「必ずしも高いスペックやキーボードの付いているPCでなくてもいいよ」という人たちが少なからず存在するのも事実でしょう。

最近も会話の中で「VAIO?あぁ、お父さんが使っていたパソコンですね」と10代の男の子に言われたときは、かなり衝撃的でした。いや確かに、自分の年齢を考えるとこれは間違っていない現実です。

縮小傾向にあるといわれるPC業界にあって、PCメーカーとして生き残るには、市場規模の大きいビジネスの現場で必要とされるPCが必要とされる側面もあります。現在のVAIOのラインナップもそれに準じる形になっていることは否めません。

がしかし、悲観的な要素ばかりではなく、最近は明るい材料がたくさん見えてきているようにも思います。

VAIO株式会社に生まれ変わってからの至上命題は、会社として黒字化することでした。

ソニー時代、2000人にも及んでいたVAIO(PC事業)に携わる従業員の数は、VAIO株式会社となってから240人というほぼ10分の1近くにまで縮小しつつも、VAIO株式会社となった2周年の節目を迎えた現在、売上の増加とともに営業利益の黒字化を果たし、2014年度からのV字回復に成功しています。

その事業内容は、昨年おうかがいした大田(義実)社長の弁より、まずは設計・製造から販売・サポートまでを一貫した体制で行い、収益責任を持つ体制へと移行したことでしっかりと「自立」することができたこと、さらにVAIO(PC事業)の強みを活かして、受託(EMS)事業をスタートさせることができたこと、そして海外市場への進出などもあわせて「発展」できたことなどが挙げられています。

一企業として実績がないと何も先に進めないのはどこも同じですが、VAIO株式会社ものそのご多分にもれず、今も、着実に前に進む必要に迫られているのだと思います。

もうひとつは、VAIO株式会社の本社のある安曇野工場の質(クオリティ)の高さです。

昨年の夏にVAIO本社を実際にこの目で見ましたが、製品を作るまでに繰り返される品質実験の数々と、品質と効率を高めた精密部品、そして人の"目"と"手"を使うハンドメイドの合わせ技、そして問題が発生した場合のフィードバックを元にした改善にいたるまで、全行程において妥協のない管理体制には惚れ惚れしました。

これは海外生産で作られたセットに対しても同様で、以前ならそのまま現地での検査のみで国内に入庫し、即出荷していたものを、現在では安曇野まで搬送した後、改めて検査をして、些細な品質の問題も見逃さない厳しいチェック体制を敷いています。

これまで、ファンイベント「VAIO Meeting」やインタビューなどで幾度となくお話をした中で筆者が感じたのは、VAIO開発メンバーの皆さんの「イイモノを作りたい」という情熱です。ベンチャー企業といえるほどの規模にリセットした今でも、日本企業の高いクオリティを体現しているのは間違いありません。

また、PC業界を盛り上げる好材料も増えているように思います。筆者としては、1月にラスベガスで開催された「CES 2017」を機に、久々にPC業界が活気づいているように感じられるのです。

2in1タイプ、狭額縁、超軽量のノートPCや、3画面やゲーミングに特化したハイエンドなノートPC、クリエイティブな作業ができるPCなど、一時期の画一的なPCばかりだった頃からは考えられない、今まで以上に積極的に面白いと感じられるモデルが発表されたこともその根拠の一つです。

また、スマートフォンに搭載されるOSとしてモバイル用の「Windows 10 mobile」ではなく、ネイティブの「Windows 10」が動作するようにもなれば、モビリティと真にやりたいことができるモデルもこれから生まれてきそうです。

残念ながら今回、VAIOはCESに出展をしていませんでしたが、かつて「VAIO Z Canvas」が国内向けに作られたモデルだったにもかかわらず、そのクリエイティブな性能から海外からの熱いオファーが集まったように、ある分野に特化した(いい意味での)変態PCが登場すれば、逆に海外へ進出する可能性もゼロではないと思います。

最後に、そうは言いながらも国内では各社が新モデルを発表している中で、今のところ新しいVAIOの発表がないのでとてもヤキモキします。

20周年記念モデルはこれはこれで嬉しいファンサービスですが、今年もぜひ新モデルを投入してくることを待ちわびているのが本音です。

もう待てないので、コレはぜひやってほしいと筆者の勝手な希望を託して、現行モデルの「VAIO S11」で実験してみました。

「VAIO S11」は、現行モデルで唯一USB type C(Thunderbolt 3)端子を備えているので、Thunderbolt 3を搭載したドックと、外部(PCIe)グラフィックボードに接続してテストしてみたところ、見事に動作して、強烈なグラフィック性能も発揮しつつ拡張性を持たせるデスクトップ化に成功。

かつての「VAIO Z(Z21)」が外付けのドッキングステーションと合体してできていた事とほぼ同じです。

▲VAIO S11

勝手に遊んでみただけなのですが、こうしたギミックが仮に次期「VIAO Z」や「VAIO Z Canvas」に備われば、クリエイティブな環境を求める人達にとっては、モバイルでもデスクトップでも使える理想の一つの環境になりそうかなと想像してしまいました。

もちろん将来的に、まだ見ぬ小さな小さなVAIOや突然デスクトップVAIOが出てきても、VAIOロボットが出てきても、それは大歓迎です。

20周年のVAIOは、新生VAIO㈱としての3周年であり、これから新しい何かが生まれてくることに期待をして待ちたいと思います。

※初出時、VAIO社社長の御名前を間違えておりました。関係者のみなさまにはご迷惑をお掛けいたしました。

関連キーワード: 2-in-1, history, notebook, pc, sony, vaio
614 シェア
252
207
16
2
137

Sponsored Contents