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PS4『Horizon Zero Dawn』インプレ。狩猟欲と探索心をそそる濃密な世界、PS4 Proの威力も実感する大作

ゾイド(※他社)っぽいあれ

Ittousai , @Ittousai_ej
2017年3月2日, 午後01:40 in 4K
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〈いろいろ受賞〉文明崩壊から千年、異形の機械獣が支配する地球。 美しき狩人・アーロイは呪われた機械 『禍ツ機』の謎を追い、世界を揺るがす秘密に辿り着く。傑作長編RPG
というわけで、ハヤカワ文庫SF風のアオリを勝手に作りたくなるPlayStation 4タイトル、『Horizon Zero Dawn』のファーストインプレッションをお伝えします。

ソニーが全力売り出し中の『ホライゾン ゼロ・ドーン』は、歴代プレイステーションのKILLZONEシリーズで高度な技術とビジュアルを見せてきたわりに今ひとつ天下が取れない Guerrilla Gamesが、初めてオープンワールド三人称形式に挑戦した大作アクションRPG。

PSの新たな看板となるべく投入される戦略タイトルであり、PS4独占の完全新規IPとして、またPS 4 Proの4K HDR性能を示す試金石として、さまざまな意味で注目される作品です。


魅力は世界観、創意工夫の『機械』狩り



制作発表以来、大量の映像や予告編で盛り上げ施策が続いてきたホライゾンですが、さっぱり追ってこなかったけれど気にはなるという方におすすめのツカミ映像はこちら。

本作の大きな魅力である機械生物『Machines』に焦点をあてた予告動画です。



Machines、日本語版の作中用語で「機械」は、動物や恐竜に似た機械生物。要するに世界中の男児女児および男児女児の心を持った紳士淑女が大好きな Z○IDS 的なアレです (他社製品なので伏せ字にしました)。

ホライゾン最大の魅力は、文明が大自然に、人類が機械の獣に支配権を譲った世界観の作り込みと、この機械たちを弓矢や槍、罠、わずかに伝わった旧文明の謎めいた道具、そして観察と工夫を武器に狩るアクションの部分。

といっても純粋なアクションゲームではなく、広大な世界を旅して世界の謎を解き明かす物語の本筋があり、さまざまなチャレンジのサブクエストがあり、スキルツリーや武器防具アイテム制作によるキャラクタービルドなど、ゲーム業界が蓄積してきた定石てんこ盛りのRPGでもあります。


狩りの部分についていえば、巨大な獲物と一対一で、あるいは仲間と共に立ち向かうアクションの快楽だけに特化する方向性ではありません。

発見されないように近づき習性や弱点を見極め、手持ちの武器や道具、スキルやリソースと相談して方針を立て、有利な地形と条件でえいやと実行するトライアルアンドエラーの楽しさ、プレーヤーによって戦術が大きく異なるオープンワールドゲームの醍醐味があります。

Gallery: PS4『Horizon Zero Dawn』スクリーンショット | 24 Photos



多くの要素を詰め込んだ作品であり、狩りの動画だけ見かければ「おっPS4で洋ゲーのモンハンみたいなやつ出てるのかやっぱり共闘アクション好きだなあよし買おう」という誤解もあり得なくはないため、期待マネジメントの意味で「そもそも具体的にどんなゲームか」「どんなゲームではないか」をキーワード羅列してみます。

お話のネタバレはありませんが、ビジュアルだけで購入をすでに決めた、どんなゲームかも含め予備知識無しで驚きたい、という方は見ないでください。

ホライゾンに含まれる要素

オープンワールド、長いメインストーリー、多数のサブクエスト、多くの名前付きキャラクターとカットシーン芝居、ステルス、武器や防具の強化改造・道具クラフト、採集と剥ぎ取り、レアアイテムドロップ、スキルツリー、狩りとコレクション、図鑑埋め、敵の乗っ取り(オーバーライド)、NPCキャラ共闘、機械への騎乗、対人間NPC戦、部位破壊、ダメージ属性、会話選択肢と分岐、赤毛の屈強な女狩人等々

含まれない要素

マルチプレーヤーやオンライン要素

最近ではめずらしく、完全なシングルプレーヤーゲームです。狩りゲームなれどオンでもオフでも協力・対戦プレイなし。現時点でオンライン連動要素もなし。追加コンテンツなどはあります。


自由なキャラクターメイキング

メインストーリーに主人公の生い立ちも絡む一人用RPGということもあり、主人公キャラクターはタフな
女性ハンターのアーロイに決め打ち。男女や種族やスタイルを自由に選んでアバターを作れるタイプのRPGではありません。

ただしアーロイが着替える範囲の外見カスタマイズや、プレイスタイルに応じてスキルや武器防具の育て方を変えるキャラクタービルディングの要素は多分にあります。

騎乗可能な飛行機械龍

若干ネタバレ気味ながら、期待マネジメントの意味で。ホライゾンには機械たちをハックする「オーバーライド」システムがあり、登場するほぼすべての機械を何らかの形で利用できます。

ただし、騎乗可能なのはそのうち数種類。馬に近い機械「ストライダー」など、アーロイが乗りこなせる種族に限られます。(厳密にいえば、よじ登ったり地形として利用可能な機械は予告編にも登場しています)。

飛行機械も存在しますが、オーバーライド利用はできても騎乗は不可。巨大な恐竜型機械も含めて、全種類に騎乗してそれぞれ独自の操作がある、といったタイプではありません。

ディレクターの Mathijs de Jonge 氏に訊ねたところ、騎乗可能な機械はアーロイが自然に乗るさまざまなアニメーションの作成や、ゲームの仕組みに組み込むコストとの兼ね合いで数種類に収める判断をしたとのこと。

確かに、さまざまな地形や環境を自由に行き来できるオープンワールドゲームなので、主人公が馬に乗って来るか空飛ぶ巨大な機龍で乗り付けるか不明なままでクエストやシナリオを作り込むのは、リソース配分からも避けたい判断かもしれません。

もっと抽象化が高いゲームや、NPCも含めてすべてがプロシージャルに、AIやゲーム内ロジックだけで生成展開できるならば、本質的に自由なオープンワールドゲームができるかもしれませんが、現時点では自由度とゲームとしてのプレイアビリティ、ドラマチックな物語はトレードオフの関係。ベストバランスを模索する段階です。



登場する機械は基本20数種族とバリエーション。機械でない野生の動物もいます。



スキルツリーは戦闘系、補助系、クラフト系など。シングルプレーヤーであることを活かして、「ジャンプや飛び降り中は集中して時間の流れが遅くなり厳密に狙える」といったバレットタイム演出もあります。



序盤インプレ


どんなゲームかはこれくらいにして、実際に序盤数時間をプレイした感想は:

・戦闘がね......楽しいんですよフヒヒ
アクションとしての緊張感もさることながら、難敵や集団に対してはこっそり近づいて観察して、戦略を立てるところから。

主人公アーロイは生い立ちにかかわる理由から旧文明のARウェアラブルデバイス的な道具を身に着けており、これを使ってスキャンすることで、獲物が地形を周回するパターンや、弱点、手がかりの読み取りなどができる都合の良いシステム。

ゾイ......機械たちは生物をモデルにしつつキカイなので、たとえば火を噴くタイプならば可燃物のキャニスターが、高速で飛ぶ敵ならエンジンが、など具体的な機能と結びついた部品を備えています。

これをスキャンして、たとえば弓矢で狙って撃ち抜くことで、背負ったタンクが爆発する、特定のアクションを封じる、といったことが可能。要するに最初から罠を背負ってくれているようなものです。

大物の機械はこうしたパーツを複数備えているため、攻撃の種類や移動範囲に加え、この部品と自前の武器属性、身につけたスキルを勘案した戦略の組み立ても狩りの要素です。

最初は薬草や罠、弾薬といったリソースを大量につぎ込んでゴリ押しが必要な大型機械も、トライアルアンドエラーを繰り返すうちに最小の時間とリソースで狩れるようになるお手軽な反復習得には、いかにもゲーム的な楽しさがあります。

戦闘は機械相手だけではなく、人間のNPC戦もあり。人間は機械ほどバリエーションがありませんが(ヘッドショット等はあります)、それでも砦を攻略するならこっそり忍び込むか、見張りから仕留めるか、罠を張っておびき出すか、それとも騎乗機械でいきなり乗り込むか、といった選択肢があります。

お断り: 発売前の試遊および、製品版の序盤のみを体験した時点での感想です。

・壮大な自然と遺構のビジュアル



バラエティに富んだ自然の風景と、侵食され崩れてゆく旧文明の廃墟が楽しめるのは文明崩壊後SFの醍醐味。馬(のような機械)に乗れるようになると、移動と物見だけでも楽しくなります。オープンワールドで苦痛になりがちな長距離移動には、キャンプ間瞬間移動のシステムもあり。

人類復権を狙う強大な部族が築いた砦や、禁じられた旧文明の遺産など、エキゾチックなビジュアルを自由に散策できるのも楽しさです。

純粋にグラフィック的にみれば、ゲームシステム的に遮蔽に必要な植物などが多く、描画負荷が高い野心的な設計もあって、「実写と区別がつかないリアルな映像!」というわけでもありません。描画は30fps。

真にフォトリアルというよりは、いわゆるゲームっぽい画面の範疇ではあるものの、異世界感やビジュアルのインパクトは十分以上に備えています。

強いて難をいえば、特に序盤は会話カットシーンが非っっっ常に多く、人物モデルの顔アップを見つめ続けるため、ある意味でCGにとって最難関である顔の造形や描画の粗が見え始めます。ノーマルPS4では、世界観的に多用されるファーや、主人公の髪、口元などにアーティファクトや違和感も。

一方、直属スタジオのGuerrilla Games の立場と技術力を活かして、PS4 Proの新しい処理能力と描画手法をフルに導入したのもホライゾンの特徴のひとつ。早い時期からYouTubeに掲載していた4K動画でも分かるように、4Kでは一段上がった精細感や滑らかさを実感できます。


(公式のPS4 Pro 4Kプレイ動画。YouTube 4Kを表示できる環境でどうぞ)

正式発表されたPS4 Proの仕様が結局リークどおりだったと判明した時は、「4Kだと単純に埋めるピクセル数だけでも4倍なのにGPUは2.3倍程度かよ!しかもノーマルPS4だってややこしいグラフィックは1080pネイティブじゃなくて引き伸ばしなのに全然足りねえ!もっと高くて良いからデタラメなパワーアップしてよ!」と思わないでもありませんでしたが、ハードウェアの仕掛けと描画手法の工夫で、十分以上に意義のある4K対応を実現したのは驚きです。

思えばゲームCGの歴史はごまかしの歴史、演算量を節約しつつ見た目を維持し驚かせる手法を天才たちが競う歴史でした。PS4 Pro ハードウェアと、ホライゾンが導入するなんちゃって4K手法は、この歴史の中でも出色の出来といえます。

なお4KやHDR対応テレビでなくても、PS4 Proではオーバーサンプリング品質などでフルHD時も美しくなるとのこと。こちらはまだ試せていませんが、あえてPro + 2K が良いのか試してみます。

序盤インプレ:とにかく早く先が見たい!


序盤と中盤を数時間プレイした段階での印象をまとめれば「とにかく先が見たい、大物を狩らせろ!」。

ゲームのシステムもお話もやっと見え始め、学習ペースが早く上達を実感できる幸福なタイミングでの感想ではありますが、胸躍る期待感は(まだ)あります。

現時点での懸念は「カットシーン芝居多い長い」くらい。(カットシーンはスキップ以外に、セリフ単位で早送りできます)。

またクラフトやドロップアイテムでの強化など複雑なシステムの意義や、採取や素材集めで重要な「繰り返しとご褒美のバランス」はまだ評価不能です。今のところ、ドッロプした強化アイテム(マテリア的なやつ)に一喜一憂できる幸せな時期。揃ってくれば必然的に不用品が増えて機械的に処理するようになるはず。

とはいえ良くも悪くもシングルプレーヤーゲームなので、極端に有利な組合せが判明したところで、対戦がつまらなくなるわけでもランクを失うわけでもありません。シングルプレーヤーでのキャラビルドはスタイルを追求する楽しさと考えれば、バランスはそれほど心配するところではなさそう、という印象です。



さてホライゾンの発売翌日には、期待のオープンワールドRPG ゼルダの伝説 ブレスオブ・ワイルドがニンテンドースイッチとWii Uで発売を迎えます。

スイッチ購入で忙しい組や、PS4でもゲームを積んでいる組、そもそも据え置きで遊ぶ時間がない、という人も多い時期ではありますが、ややこしいゲームを腰を据えてどっぷり遊びたい、狩猟ゲーが好き、一人でネチネチ進めるのが実は好きだ、CGの自然や廃墟が好き、ファッションは基本ファーとトライバル、理想の女性は赤毛で寄り目がちの屈強な狩人、というゲーマーには文句なくお勧めできる作品です。

結論:ゼルダもあるのになんてもの出すの。

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