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アクションカムをレンズ交換式にカスタマイズしてみました(ウェブ情報実験室)

残念4Kアクションカムチャレンジシリーズ第4回

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
2017年3月2日, 午後03:20 in ActionCam
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こんにちは、フリーライターの宮里です。

アクションカムで普通に動画を撮りたいのに、周囲が歪んだ広角ばかりで不満に思ったことはないでしょうか。製品によっては画角を狭くする設定もありますが、より物理的な方法で画角を変えられないか試してみました。そう、レンズの交換です。

この記事は、身近にある「疑問」や「不思議」を検証する『ウェブ情報実験室』です。



実験の目的

画角が固定されているアクションカムを好みの画角に改造する

動機

GoProなど、ちゃんとしたアクションカムは設定で画角を変更できることが多いですが、手元の激安4Kアクションカムはそんな軟弱な設定はなく、常に広角。全力しか認めないという漢らしい仕様にはこだわり(もしくは手抜き)が感じられますが、無理に周囲を映さなくていいのにな、と思うこともしばしば。正直、変に歪むくらいなら、もっと画角が狭くてもいいじゃないか、と思ったのが発端です。

探してみると似たようなことを考える人がいるのか、画角の狭いレンズを採用した『Git2P』というアクションカムを発見。これは!と思い購入してみたのですが、静止画で変なノイズが入ることがあるという、画角がどうのという以前の問題がありました。この子はこの子で、動画の画質は激安4Kアクションカムなんかより比べ物にならないほど上ですし、強力な手ぶれ補正が驚くほど効いたりで楽しい製品なんですけどね。



えーっと、つまり、世の中には画角の狭いレンズを採用した製品があるわけで、それなら自分でレンズを変えてしまっても問題なかろう、と思ったわけです。そんなわけで、設定で変更できないなら物理的な手段で画角を変更してやろうと、レンズ交換を試してみることにしました。

実験対象

対象とするのはいつもの『Excelvan Q8』。いいオモチャ。なお、ファームは前回改造したISP(Image Signal Processor)による画像加工を抑えたものを使いました。レンズの違い以外の要素をなるべく排除したかっただけで、決して、元に戻すのを忘れたわけじゃないです。決して。



またいつも通りですが、改造は自己責任でお願いします。事故や故障が起きても責任とれません。

実験方法

実験方法は、元のレンズを取り外し新しいレンズを装着する、というものになります。当たり前ですね。それだけではつまらないので、レンズごとの画角も調べてみました。といっても角度を正確に測ったわけではなく、1~9まで数字を書いた紙を円弧状に立て、どこまで見えるのかで比較しています。



レンズを交換するには本体を分解しなくてはなりませんが、前面のプレートとレンズのカバー部分さえ外してしまえばなんとかなるので、ハードルは低めです。外し方は結構簡単で、バッテリーカバーのあたりからプレートとの隙間を見つけ、ツメに気をつけながら外していきます。



プレートを取ったら、レンズカバーを外します。こちらもツメがありますが、指先で押したら簡単に外れました。


レンズは12mm径のねじ込み式。ピントがずれないよう接着剤で固定されているので、これを除去してから回転させることで簡単に外れます。接着剤の除去方法は大きく2つあって、冷やして固くして割りとるか、温めて柔らかくしてはがすかになります。作業したのが冬場という事もあって、冷やして割りとることにしました。ドライバーなどで端を浮かせ、ピンセットで掴んで引っ張ることでボロボロと取れました。




交換用レンズとしては、12mm径の監視カメラ用レンズが使えます。値段は数百円~数千円。いろいろな焦点距離のものが売られているので、好みのものを選ぶといいでしょう。今回試したものは、Amazon、AliExpress、dealextremeから買い集めました。値段ではAliExpressの方が安いですが、海外通販が怖い人は、Amazonのマーケットプレイスを活用すると気持ちが楽です。ちなみにAmazonでレンズを探す場合は、「cctv レンズ M12」あたりのキーワードで検索すると見つけやすくなります。今回は標準に加え1.8~25mmまで、焦点距離の違うレンズを6つ試しました。



レンズを交換したあとはピントを合わせる必要がありますが、アクションカムの小さな(そして見づらい)液晶で合わせるのは無理ゲー。サイドボタンの上下で拡大/縮小ができるので頑張ればなんとかなりますが、それよりもHDMI出力を使って外部ディスプレーへと映したほうが断然やりやすいです。ディスプレーを見ながら、レンズをねじ込んだり戻したりしつつピントを合わせます



なお、屋外はディスプレーを持ち出すのが難しいので、この方法が使えません。無理ゲー承知でアクションカムの液晶を見ながら合わせ、ちょっとずつピントをずらしながら複数枚撮影。どれかはピントがあってるだろうという数打ち作戦がオススメです。動画の場合は一発勝負になるので、覚悟を決めて頑張りましょう

失敗できない場合はカードリーダーを使い、撮影するたびにピントがあってるかスマホやタブレットで確認するというのもアリです。また、Wi-Fi対応のアクションカムであればリモート操作でチェックできますので、それを活用するのもいいでしょう。

実験結果

それでは実験です。レンズを紹介しながら、どのくらい映るのかを見ていきましょう。まずは比較用に元のレンズ、続いて焦点距離の異なるレンズをチェックしてみました。購入時のものですが、価格も入れています。

標準:焦点距離不明、元からついていたレンズ


画角は8番が見えるところまで。実はテスト前にちょっと落としてしまってレンズにキズが......。そのせいで屋外撮影での写真が一部(中央部分、左上)ボケてます。画角が広いこともあって屋外でピントをピッタリに合わせるのはかなり難しく感じましたが、ちゃんと合わせると購入時よりもしっかりした画質になっているような気がします。外周は色収差が少しありますが、それほど目立ちません。

独断評価:★★★☆☆

これを基準に画角や画質をチェックしていきます。


1:焦点距離1.8mm、5.27ドル、AliExpressで購入


レンズがカバー部分に収まらなかったので、外したまま使用。ノーマルよりさらに広角となる1.8mmで、画角チェックでは9番も余裕で入り、自称150度も納得できる広さ。屋外撮影でもその特性をしっかりと発揮し、カメラの台にしていたベンチもガッツリ入り込んでいます。ただし色収差は元のレンズよりもひどくなっており、外周の画質は気にしてはいけないレベル。また、解像感も若干劣っているよう感じました。あと、レンズ内にホコリが混入していて、近距離にピントを合わせるとそれが見えてくるというのもマイナス点。このあたりのクオリティが、値段の安さかなと思いました。

独断評価:★★☆☆☆


2:焦点距離3.6mm、1.99ドル、dealextremeで購入


装着した感じは元のレンズとそんなに変わらず、違和感なく使えます。焦点距離が3.6mmになると画角がだいぶ狭くなり、画角チェックでは6番まで。屋外撮影では周囲の歪みも気にならなくなってきますし、かなり使いやすいレンズだと思います。ただし、がんばってピントを合わせてみてもカッチリとせず、若干ふわっとした画になってしまいます。どうもレンズの質がイマイチな様子。さすが2ドル未満です。選んだのは私ですが。

独断評価:★★★☆☆


3:焦点距離16mm、255円、Amazonで購入

レンズが短めで焦点までの距離が稼げないためか、ピントが合わずに使えなかったレンズ。一応、画角チェックの写真だけは撮ってみましたが、これが限界でした。屋外での撮影はヤメ。実は一番最初に試しに買ってみたレンズでして、これがダメだったときは、この企画そのものが終わるかと焦らされました。そんな恨みがあるわけではないですが、今回試したアクションカムでは使えなかったので評価は最低です。

独断評価:★☆☆☆☆


4:焦点距離25mm、7.99ドル、AliExpressで購入


調子に乗ってさらに焦点距離の長いのはどうなるのかと購入したレンズ。でかいので、装着時のアクションカムが別物に見えるのが面白いです。画角チェックは中央の数字が見えない部分しか写らなかったため、右に少し振って撮影してみたところ、1~2番がちょうど収まる感じでした。屋外撮影では当然一部だけドーンと写って、アクションカムとは思えないのが楽しいです。ピントが合うと結構キレイなのですが、カメラのWBや露出と相性が悪いのか、試した範囲では白飛びしやすかったのが残念。設定で固定すれば、マシになる予感がします。ただ、手持ちの撮影は厳しいです。ブレ過ぎ。

独断評価:★★★★☆


5:焦点距離2.8-12mm、1008円、Amazon で購入



今回、最も悪ノリして購入したレンズ。2.8~12mmまで可変のズームレンズで、装着時の違和感が半端ないです。でもこういうゴテゴテした感じ、嫌いじゃない。画角は7番に届かないあたりから2番の間で好きに選べるので、撮影そのものの幅が広がるのも魅力でしょう。しかしレンズの質はよろしくなく、どの画角でも周囲がまともに写らないうえ、中央でも解像感の低い印象になります。画質はともかく固定焦点よりものすごく楽しく、思わず色々撮影して回ってしまいました。色々と欠点はありますが、楽しさの面では間違いなくトップです。

独断評価:★★★★★

結論

ということで、この実験結果からわかったことをまとめると、

1.レンズの交換は簡単にできる
2.焦点距離が長いのにレンズ長が短いと、物理的に使えないことがある
3.使いやすそうなのは焦点距離が3~10mmあたり
4.オートフォーカスって偉大
5.ズームレンズすごーい!たーのしー!

といったところでしょうか。

画質に関しては、激安アクションカムとはいえ元のレンズが悪くなく、安物のレンズと交換するメリットは少ないです。やはり、画角を劇的に変えられるというのが最大のメリットでしょう。なお、激安アクションカムでなんかボケた画質になるなーって思ったら、本当にピンボケしている可能性があるので、レンズを回して調整してみるとよさそうです。それだけで、不満が解消されることが多いかも。

今回試した中で最も面白かったズームレンズ。ピント合わせが難しいですが、そこは数打ちでカバー。よく見ると画質はアレですが、ピント合わせを含め撮影すること自体が楽しいので、思い出補正でいい写真に見えてきます。失敗しててもそれはそれで面白く感じるから不思議なものです。どんな感じに撮影できるのか、ギャラリーに少しまとめておきました。

Gallery: ズームレンズあれこれ | 9 Photos


※縮小するとキレイに見えますが、元の写真はそんなことないので過信しちゃだめです。

関連キーワード: 4k camera, ActionCam, customize
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