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NASA、火星テラフォーミングへ磁気シールド構想を発表。太陽風防ぎCO2を保持、温室効果で氷を海に

ゴキブリ駆除不要!

Munenori Taniguchi
2017年3月7日, 午後01:30 in Space
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NASAが火星の大気を守る巨大磁気シールド構想を発表しました。地殻変動のない火星では地球のような磁場がないため、太陽風によって大気が宇宙へと吹き飛ばされてしまい、非常に薄い大気しかありません。ここに人工的に磁場を形成して地球のような大気層を作ってやろうという考えです。

研究者は、火星のラグランジュ点(L1)に磁気シールドを置いた場合のシミュレーションを行なったところ、北極点付近にあるドライアイス層が蒸発してCO2となり、その温室効果で地表の氷のいくらかを再び海に戻せるという結果を得ました。
 
 
地表に海ができるということは、将来火星に長期滞在することになるであろう宇宙飛行士にとっては、かなり住みやすい環境になるということです。また現在は大量に火星地表へ降り注ぐ宇宙放射線も、磁場と大気層によってかなりが軽減されることになります。つまり、磁気シールドの設置が火星に実質的なテラフォーミングを引き起こすことになるはずです。

ただ、ひとつ難点を言えば、磁気シールドが目論見どおり機能したとしても、火星の大気層が安定し氷が海に戻るまで数十年はかかると予想されること。つまりNASAやSpaceXほか各国宇宙機関が宇宙飛行士を送り込もうとする数年後にはとても間に合いません。

それでも、磁気シールドを置くだけで火星をテラフォーミングできる可能性が高いとわかっただけでも、わざわざ火星に藻やゴキブリを送り込み、それを命がけで駆除しにいく必要がなくなったという点において大注目な発見といえそうです。

ちなみに、火星のL1点に置く磁気シールドに必要な磁力(磁束密度)は、1~2テスラほどで済むとのこと。
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