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「Xperia XZ Premiumがベスト」に納得、ただ物足りなさも:週刊モバイル通信 石野純也

MWC 2017の振り返り

石野純也(Junya Ishino)
2017年3月8日, 午前11:00 in Xperia
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インカメラまでライカと協業したファーウェイの「P10」「P10 Plus」や、18:9のディスプレイを採用したLGの「G6」、高級感のあるミッドレンジモデルの「Moto G5」「Moto G5 Plus」など、多数のスマートフォンが発表されたMWC 2017。

メーカーから見ればある意味競合だらけの状況ですが、同イベントを主催するGSMAの"ベストスマートフォン"に輝いたのは、ソニーモバイルの「Xperia XZ Premium」でした。

同賞は、「Global Mobile Awards」と呼ばれ、スマホのみならず、ネットワーク機器やアプリ、ソリューションなど、幅広い分野が対象。その中のスマートフォン部門に選ばれたのが、Xperia XZ Premiumだったというわけです。

ちなみに、スマートフォンは2部門があり、Xperia XZ Premiumが受賞したのは「Best New Smartphone or Connected Mobile Device at MWC 2017」。直訳すると、「MWCで発表された、もっともいい、最新のスマートフォン部門」とも言えます。


GSMA主催の賞で、ベストスマートフォンを受賞

スマートフォンではもう1つ、「Best Smartphone 2016」がありますが、こちらはどちらかと言えば、「よく売れたで賞」(業界関係者)という位置づけ。発表された最新モデルが対象という意味では、Xperia XZ Premiumが文句なしの1位だったということになります。MWCで発表されたメジャーな端末は一通りチェックしてきた筆者も、これには納得できました。

昨年はシリーズ全体のリニューアルを発表したソニーモバイルでしたが、その中心がミッドレンジの「Xperia X」でいまいち華に欠けていたのも事実。一方で、Xperia XZ Premiumは、名前こそXperia XZの上位版に見えますが、文句なしの性能とデザインを備えています。まず、カメラにはソニーが発表したばかりの積層型CMOSセンサーを搭載。これは、カメラモジュールにメモリを搭載することで、より高速な処理を可能にしたものですが、その成果としてXperia XZ Premiumは2つの新機能に対応しました。


ソニーの開発した積層型CMOSセンサーを世界で初めて搭載

1つが960フレームの超ハイスピード撮影、もう1つがシャッターを切る前段階から自動的に映像を記録しておき、最適な4枚を提案する「先読み」の撮影機能です。前者は、文字通り、スーパースローな—動画を撮れるというもの。マトリックスのネオが弾をよけるときのようなスローモーションを、スマートフォンで簡単に撮影できるといえば、理解しやすいかもしれません。ハイスピード撮影自体は他のスマホにも搭載されていますが、960フレームまで細かく撮れるのが、Xperia XZ Premiumの特徴です。


超ハイスピード撮影が可能で、スローモーションの動画を楽しめる

もう1つの先読み機能は、動体を検知して、プレミアムおまかせオート設定時に自動的に起動します。これによってシャッターを切る前から撮影を開始してくれるため、決定的瞬間を逃しにくくなるというのがユーザーのメリット。動物や赤ちゃんなど、撮影する側が予期しづらい動きをする被写体を撮る際に、うってつけな機能と言えます。




動体を検知して、先読みでシャッターを切る機能に対応

4Kディスプレイに足りないのはVR

カメラに加え、4KディスプレイがXperia Z5 Premium以来、久々に復活したのもXperia XZ Premiumのトピックといえます。しかも、今回は、HDRのコンテンツ再生に対応しており、映像がよりクッキリ、しかも色が鮮やかに見えます。4Kに対応するのは静止画と動画だけというのは従来通りですが、バッテリーの持ちなどを考えると、その方がベターなのかもしれません。


4Kディスプレイを搭載し、HDRコンテンツの再生にも対応した

ただし、4Kといっても、あくまでスマホでの視聴しか提案されていなかったのは残念なポイント。よりディスプレイの解像度の差が分かる、VRへの取り組みも何かほしいと感じました。ソニーグループとしては、VRの開発リソースをPlayStationに集中させたいという思惑があり、過去にはCEOの平井一夫氏も、「まずはゲーム」といった発言をしています。そのため、スマホでのVRは二の次になっている感はありますが、GoogleがDaydreamを立ち上げるなど、モバイルでのVRも広がりつつあるだけに、Xperiaにも対応を期待したいところです。

こうした細かな不満点はありつつも、Xperia XZ Premiumは完成度の高いスマホです。何より筆者にとってインパクトがあったのは、1Gbpssへの通信に対応していること。このスペックは、同時期に発表された他の機種が実現できておらず、同時に、Mobile World Congressのテーマにもピッタリ合ったものでした。Xperia XZ Premiumがベストスマートフォンに輝いた一因も、ここにあるのではないかと感じています。


LTEのカテゴリー16に対応し、最大1Gbpsで通信を行える

MWC 2017では5Gが具体性

実際、Mobile World Congress全体を見渡すと、例年以上に5Gがテーマとして具体性を帯びていました。今までのMWCではどこか絵空事のような発表が多かった一方で、今回は、基地局なども製品レベルになっており、ユースケースも明確になっていました。4×4 MIMOと256QAMを使って1Gbpsを実現しているという点で、Xperia XZはあくまで4Gに属する製品ですが、通信速度的には4Gの頂点といえます。

MWCでは5Gの標準化も前倒しされることが決まり、韓国キャリアのKTは、2019年に商用化することを発表していましたが、その前段階として、4Gをできる限り高速化していく方針は世界共通。Xperia XZ Premiumは、そのトレンドを、上手にキャッチアップしたと言えそうです。1Gbps通信に対応したスマートフォンという点では、ZTEも「Gigabit Phone」を発表していましたが、こちらはあくまで試作機の出展。製品として、一般のユーザーに売る端末が1Gbpsの通信に対応したというインパクトには正直なところかないません。


試作機として出展されていたZTEの「Gigabit Phone」

そのかいもあってか、Xperia XZ Premiumは、クアルコムのブースで通信実験に使われるなど、1Gbps通信の代表格のような扱いを受けていたのが印象的でした。高速化した通信を使って、データ容量の大きくなる4Kの映像を見るというシナリオもバッチリ描かれており、単に通信が速くなっただけではないユースケースも提案できていました。MWCという通信業界のお祭り的なイベントにとって、Xperia XZ Premiumがベストスマートフォンに輝くのは、ある意味自然なことだったのかもしれません。




クアルコムのブースでは、1Gbpsの通信デモが行われていた

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