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オーソン・ウェルズ監督 未完の遺作「風の向こう側」が40年を経て完成へ、Netflixが資金協力

家出のドリッピーにはジュード・ロウも出てました

Munenori Taniguchi
2017年3月15日, 午後04:05 in AV
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巨匠オーソン・ウェルズが監督として制作しながら未完成だった映画「風の向こう側(The Other Side of the Wind)」を仕上げるプロジェクトに、ビデオストリーミングのNetflixが協力することになりました。何度も「完成させて公開」のうわさが流れては頓挫してきた作品だけに、こんどこそ本当に完成までこぎ着けてほしいものです。

「風の向こう側」は作家ヘミングウェイの晩年をモチーフにしたストーリーとされ、主人公の老いぼれ映画監督が時流を掴んだ映画を生み出し、それまでの落ち目な人生からの再起を描くといった内容。

ジョン・ヒューストン、ピーター・ボグダノビッチ、デニス・ホッパーらの出演で1972年に制作を開始したものの、幾度となく資金難にみまわれます。ウェルズは「市民ケーン」で手にしたオスカーを売りに出してまで撮影を続行しました。しかし、結局完成に至らないまま時は流れ、ウェルズは1985年に死去しました。

2009年、スピルバーグとの映画製作で知られるプロデューサー、フランク・マーシャルとボグダノビッチが作品の完成に向けた活動でケーブルTV局Showtimeからの資金調達に成功したと伝えられ、ようやく「風の向こう側」が日の目を見ることになるかと期待されます。ところがその時点でマーシャルらは完全に作品の権利を取得できていなかったなどの不備があり再び作品はステルスモードに。

さらに2015年。前年にようやく権利問題を解決したプロデューサーのフィリップ・ジャン・リムザ、マーシャル、ボグダノビッチが、クリント・イーストウッド、スティーヴン・ソダーバーグ、J.J.エイブラムスといった面々の協賛を得て、みたび作品の完成を目指します。しかし、資金調達のために実施したクラウドファンディングでは目標の40%ほどの出資しか得られず、ここでも壁に突き当たることになりました。

いよいよ万事休すかと思われた頃、プロジェクトに興味を示したのがNetflixでした。Netflixが近年、ストリーミングサービス向けにオリジナル作の制作を加速しているのはご存知のとおり。とはいえ過去の未完成作品を完成させるプロジェクトへの関与というのは初のことかもしれません。

Netflixは「風の向こう側」の完成に期限を切ることはしていません。むしろ作品の完成、公開プロセスを実験的に捉えており、同様にお蔵入りになっている作品の掘り起こしが、たとえばリメイクやリブートといったビジネスになるかを吟味しているようです。リムザは「じっくりと作品の完成に集中できるようになった」とコメントしました。

いずれにせよ、40年以上の紆余曲折を経た巨匠の作品に、こんどこそ完成への道筋がついただけでも映画ファンには喜ばしいことと言えそうです。

ちなみに、オーソン・ウェルズの役者としての遺作は意外なことに1986年公開のアニメ映画「トランスフォーマー ザ・ムービー」。劇中で登場する超巨大トランスフォーマー、ユニクロンの吹き替えでした。

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