Sponsored Contents

kddiの最新記事

Image credit:

auショップで的外れなオプション提案がなくなる? KDDI、客のビッグデータ解析に本腰:週刊モバイル通信 石野純也

「スマホの次」の新ビジネスにも繋がりそう

石野純也(Junya Ishino)
2017年3月15日, 午後01:30 in kddi
372 シェア
76
172
19
4
101

連載

注目記事

人気記事


KDDIがアクセンチュアと、ビッグデータ解析の合弁会社「ARISE analytics(アライズ・アナリティクス)」を設立しました。目的は、KDDIが持つ膨大なデータを収集、分析し、それを業務に役立てること。活動開始は4月1日からです。

一見しただけだと非常に"地味"な発表に思えますが、実は一般のauユーザーにとっても大切な取り組みになるかもしれません。何が重要なのか、その中身を噛み砕いて見ていきましょう。

週刊モバイル通信 石野純也(連載一覧)

客は、必要でないものを提案されても困る

ARISE analyticsを設立した動機は、「ライフデザイン企業への変革をするにあたり、データ分析が必要になってくるため」(KDDI 理事 バリュー事業企画本部長 新居眞吾氏)だといいます。

KDDIは、ネットワークや端末を提供するだけでなく、金融、保険、物販などの分野に進出しており、ライフデザイン企業を標榜しています。「auでんき」「auのほけん・ローン」「au WALLET Market」などは、こうした取り組みの成果と言えるでしょう。


ライフデザイン企業を目指しており、事業が多角化している

一方で、これだけ商材が増えてくると、「お客様から見たときに、必要でないものを提案されても困る」(同)という事態も起こりえます。実際、auショップにスマホを買いに行ったら、ウォーターサーバーやお米をオススメされたり、クレジットカードの勧誘を受けたりして、ドン引きしてしまった人もいるでしょう。逆のパータンでは、家計が安くなるにも関わらず、auでんきをオススメされずに、後で知ってイラッとするということもあるかもしれません。

ARISE analyticsを設立したのはそのためで、データ分析に基づき、こうしたミスマッチをなくしていくのが目的の1つです。




「ケータイ以外」の商材も拡大している(写真はau WALLET Marketとauのほけん)

満足度だけでなく成約率も上がる

実際、こうしたデータ分析は、ショップを訪れるユーザーの満足度向上に役立っているそうです。KDDIでは、昨年末からトライアルとしてデータの活用を一部で開始しており、「たとえばこのお客様には『au WALLKETクレジットカード』を、このお客様には『auでんき』をというように、データ分析に基づき、お勧めする商品を変えるようにしていた」(同)といいます。

結果として、「コンバージョンレート、ご契約いただく率が上がっている」(同)と数字での評価も出ているといいます。KDDIでは、この「モデルを精緻化して、必要とするものを必要とするタイミングでリコメンドする」(同)方針です。

ユーザーにとっては、わずらしくない上に、必要なサービスをきちんと教えてくれるショップになるのであれば、歓迎すべき取り組みと言えるのではないでしょうか。ショップだけでなく、データ分析は横断的に活用していき、「チャットボットだったり、アプリの中で、オススメを展開していく」(同)予定。こうしたデータの活用は、2017年度中、順次導入するとしています。


ショップをはじめとした、顧客体験の向上につながるという

ビッグデータを活用した新ビジネスも

とは言え、単にauショップの改善をするだけなら、わざわざアクセンチュアと合弁会社まで作る必要はありません。KDDIは、ARISE analyticsで分析したデータを、IoTの新サービスや、子会社のSupershipの広告などにも活かしていく計画があり、より直接的に、ビジネスを生み出す計画もあるといいます。

一例として、新居氏はAmazonのEchoや、GoogleのGoogleホームを挙げ、「そこ(その種のデバイス)から上がってくるデータと、auユーザーの行動履歴を重ね合わせると、よりよいレコメンドができるようになるかもしれない」と語っています。




IoTや広告の分野でもデータ分析を活用する方針で新サービスにもつなげる

また、分析したデータについては、経営判断にも活かすとのこと。そのために経営情報を一覧できる「ダッシュボードを作って、リアルタイムな判断ができるようにする」(同)といいます。

田中プロこと、田中孝司社長ら経営陣が、このダッシュボードを前に、テキパキと指示を飛ばす——そんな光景も想像できそうで、記者会見でのプロのコメントにも、データ分析の力によるキレが加わり、よりプロらしさに磨きがかかるのかもしれません。

ARISE analyticsの設立でタッグを組んだアクセンチュアは、「アメリカでも通信事業者と組みながら、ソリューションを提供している」(同)といいます。キャリア以外では、たとえばミシュランと組み、利用量に応じて課金するタイヤを作るなど、IoTの分野でも実績があるそうです。こうしたノウハウや、最新のデータ分析環境を活かしたことで、KDDIから白羽の矢が立ったといいます。


パートナーには海外での実績があるアクセンチュアを選んだ

もっとも、ユーザーがまずこの会社の意義を体感できるのは、auショップにおける接客の変化でしょう。会社始動後の4月1日から、auショップでの提案がどのように変わっていくのかは、いちユーザーとしても注目しておきたいポイントです。
関連キーワード: ai, Analytics, data, kddi
372 シェア
76
172
19
4
101

Sponsored Contents