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S7 edgeユーザーが触れた Galaxy S8の魅力と課題:週刊モバイル通信 石野純也

見た瞬間に機種変したくなるデザイン

石野純也(Junya Ishino)
2017年4月6日, 午前05:30 in Galaxy
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 3月29日(現地時間)に、ニューヨークで、サムスン電子が2017年のフラッグシップモデルとなる「Galaxy S8」「Galaxy S8+」を発表しました。

すでに速報やファーストインプレッションの記事はEngadgetにも多数掲載されているため、本連載では筆者ならではの視点から、この機種の魅力や、逆にここが足りないと感じた部分をお伝えしていきたいと思います。



 最初に、筆者はGalaxy S8の先代となるGalaxy S7 edgeのドコモ版を、発売日に購入して1年近く使い続けてきました。このGalaxy S7 edgeも、エッジスクリーンがあって、大画面ながら持ちやすい端末でしたが、Galaxy S8はそれを大きく上回っていたのが印象的です。片手にすっぽり収まる感覚で、操作がよりスムーズになりそうだと思いました。


手のひらにスッキリ収まるサイズ感

 しかもディスプレイは、Galaxy S7 edgeの5.5インチから対角で0.3インチも大きくなっています。これにはカラクリがあり、Galaxy S8、S8+は、18.5:9と縦長なディスプレイを搭載しています。Galaxy S7 edgeは16:9と一般的な比率のため、比較で言うと、縦方向に長くなっているというわけです。エッジスクリーンの角度をより鋭くしたことも相まって、横幅は68.1mmになりました。5.5インチのGalaxy S7 edgeより、4.5mmも短くなっています。


「Galaxy S7 edge」(左)よりも横幅がスリムに

 そのせいもあってか、画面が大きくなっていると聞いても、あまりピンと来なかったのは事実です。確かにインチ数では大きくなっているものの、横幅がコンパクトになってしまっているので、釈然としないところがありました。もちろん、縦方向により多くの情報を詰め込めるため、縦長のレイアウトが基本のスマホ用サイトは見やすくなっています。映画などのコンテンツも、18.5:9の方が元々の比率に近いため、画面いっぱいに表示できます。


縦方向の情報量が多く、2画面表示も使いやすい

 とは言え、写真のように、4:3のコンテンツを見るようなときは、Galaxy S7 edgeの方が迫力があると感じました。これに対し、Galaxy S8+は6.2インチのディスプレイを搭載し、画面の比率はGalaxy S8と同じ18.5:9になります。こちらの横幅は73.4mm。72.6mmのGalaxy S7 edgeより0.8mm大きくなっていますが、持ち心地はこちらの方が近いような印象を受けました。その意味で、Galaxy S7 edgeの真の後継機は、Galaxy S8+ではないかと思った次第です。Galaxy S8は、むしろコンパクト版と言った方がしっくりくるかもしれません。


3台並べてみると分かるが、横幅はGalaxy S8+の方が近い

 縦に伸ばすにあたって、Galaxy S8、S8+のどちらも、Galaxyシリーズに特有のホームボタンが搭載されなくなり、左右だけでなく、上下のスペースもかなり圧縮されました。その結果、よりスッキリ、しかも周囲の風景に溶け込むように映像が見えるようになっています。一言で言えば、カッコよく、しかも他のスマホとは明確に違う個性が出ていると感じました。スマホは本体に占めるディスプレイの比率が高く、前面での差別化がしづらいと言われていましたが、Galaxy S8、S8+を見ると、それもどこか言い訳のように思えてきます。


左右のベゼルが細く、エッジスクリーンになっているため映像が周囲に溶け込んで見える

 同じように縦長ディスプレイを採用した機種に、MWCで発表されたLGエレクトロニクスの「G6」がありますが、エッジスクリーンで左右のベゼルがほとんど見えなくなっているぶん、デザインはあちらよりも洗練されているように思えました。ここまで攻めたデザインを見ると、むしろ、Galaxy S7 edgeも含め、ベゼルの幅が太い従来型のスマホが過去のものになったような印象すら覚えます。発表会で、サムスン電子が、過去のマイルストーン的な端末のシルエットを並べていたのも、"時代が1つ先に進んだ"というような印象を与えたかったからです。



過去の端末を紹介し、「Galaxy S8」「S8+」の新しさを強調した

 デザイン的には、見た瞬間に「今すぐ機種変したい」と強く思えたGalaxy S8、S8+ですが、機能面でも注目すべきポイントはたくさんあります。Galaxy S7 edgeユーザーの筆者にとっては、チップセットの処理能力が上がり、よりサクサク動くようになったことは、まず歓迎したいポイント。日本で出た際にどこまで速度が上がるかは分かりませんが、下り最大1Gbpsを誇るカテゴリー16のLTEに対応しているのも、期待できます。


10nmプロセスのチップを採用。米国版は「Snapdragon 835」になるという

 ソフトウェア的には、AIを使った「Bixby」も気になっている機能です。Bixbyは、ユーザーの行動を学習して、最適なコンテンツを提案してくれるのが特徴。残念ながら、音声での操作は日本語が未対応なため、現時点では使えないことが確定していますが、時間や場所に応じて、必要な情報を自動でまとめてくれる「Bixby Home」は便利そうです。現状だと、ホーム画面の同じ位置にはBRIEFINGと呼ばれる機能が割り当てられており、Flipboardでニュースを表示する仕様になっていますが、それよりも利用頻度は高くなるかもしれません。


状況に合わせて最適なコンテンツを提示する「Bixby Home」

 ただし、AIがどこまできちんとユーザーの状況を判断してくれるのかは、未知数です。発表会で触った端末でも一通りの情報は表示できましたが、それが本当に役立つのかどうかまでは分かりませんでした。この辺りの使い勝手は、日本でGalaxy S8、S8+が発売されてから、改めて評価できればと考えています。

 虹彩認証も、使ってみたい機能の1つです。Galaxy S8、S8+はホームボタンがなくなったことを受け、指紋センサーも背面に移動しました。位置は、ファーウェイの端末によくあるようなカメラの下ではなく、カメラの横です。触ったみた限りでは、ここに指を置くのは少々難しい印象。本体の上の方にあるため、片手で持ったとき、自然に指が届きません。また、本体をテーブルの上に置いた場合も、指先1つで簡単にロックを解除できなくなってしまいました。その代わりに搭載されたのが、虹彩認証というわけです。


虹彩認証に対応。ロックの解除はスムーズだ

 とは言え、虹彩認証も、目をしっかり捉えるように端末を持つ必要があります。実機で試してみたところ、ロック解除は驚くほどスムーズで、まさに一瞬で使えるようになりましたが、持ち方が悪いときっちり認識してくれないことも。暗い場所など、環境的な影響も受けやすいかもしれません。精度がイマイチで要改善だとは思っていますが、この点はGalaxy S7 edgeの方がよかったと思えるところです。


指紋センサーはカメラの横で指が届きにくい

 逆に、率直に言って、期待していたほどではなかったのがカメラです。Galaxy S8、S8+にも、Galaxy S7 edgeと同じデュアルピクセルセンサーを採用したカメラが搭載されており、オートフォーカスが非常に速く、映像も美しく撮ることができます。また、Galaxy S7 edgeのカメラの画質に、強い不満があるわけでもありません。むしろ、発売から1年が経とうとしている今でも、スマホの中ではトップクラスではないかと思うほどです。

 一方で、他社を見ると、進化の幅がより大きく、たとえばファーウェイは「P10 Plus」でデュアルカメラのモノクロカメラをより精細にしたり、より明るいレンズを搭載したりと工夫を凝らしています。ソニーモバイルも、「Xperia XZ Premium」や「Xperia XZs」に、新たに開発した積層型CMOSセンサーを搭載しており、スーパースローモーション動画を撮ったり、先読み撮影ができたりと、撮って楽しいカメラに仕上げてきました。これに対し、Galaxy S8、S8+は、手ブレ補正の改善などが中心で、大きな意味ではキープコンセプトになっています。デジカメとは違う、スマホならではのカメラを各社が模索する中、Galaxy S8、S8+のカメラには物足りなさを覚えたのも事実です。

 見た目を一新して、意欲的な縦長ディスプレイを搭載したGalaxy S8、S8+ですが、ここまで気合が入った端末だと、気が早いかもしれませんが、次期Galaxy Noteがどうなるのかも気になってきます。Galaxy S8+でディスプレイサイズは6.2インチになっており、数値的には大画面が売りであった5.7インチのGalaxy Noteを追い越してしまったからです。縦長なほっそりした見た目は、Noteという名前も不釣り合いな気がします。こちらはこちらで、より紙のノートに画面比率を近づけるなど、ディスプレイメーカーをグループに持つサムスンならではの工夫を期待したいところです。

関連キーワード: galaxy, galaxy note, galaxy s7 edge, galaxy s8, samsung
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