wheelchairの最新記事

Image credit:

3Gモジュールも内蔵、カッコよすぎる電動車イス『WHILL Model C』に乗ってきた!

気になる分解組み立て機能はどんな感じ?

アカザー(Kenichiro Akazawa)
2017年4月19日, 午後06:00 in wheelchair
412 シェア
247
78
4
1
82

連載

注目記事

人気記事



先日予約受付が開始され、6月より出荷を開始する電動車椅子『WHILL Model C』(プロトタイプ)に、チェアウォーカー歴16年のアカザーが試乗してみました。

製品の詳細はこちらをご覧ください

健常者でも使いたい、カッコ良すぎる電動車イス「WHILL」に分解・組み立てが可能な新モデル登場





1年半ほど前に『東京モーターショー2015』の会場で試乗させてもらった『WHILL Model A』。その、スタイリッシュな外見に加え、オムニホイールと4WDの組み合わせによる機動性や、スマートフォンを使っての遠隔操作機能など、次世代電動椅子と言える革新的なものでした。





その『WHILL Model A』(写真=左)の新型とも言うべき『WHILL Model C』(写真=右)ですが、いきなり『WHILL Model A』の最大のネックに感じていた99万5000円という価格を、半額以下の45万円(税別)に抑えたことに驚愕!



やっぱり、現実に購入できる電動車椅子の価格って40万円くらいなんですよね。こういった、これまでに無い革新的デザインと機能が搭載されたカッコイイ電動車椅子が、手が届く価格帯で買えるというのは本当に嬉しい事だと思います!

ただ安い廉価版ではない

しかし、『WHILL Model C』は『WHILL Model A』をただ安くしただけの廉価版というワケでは無いんですヨ!『WHILL Model A』のユーザーから寄せられた声を反映し、多くの改良が施されているのです!その最たる改良点が、車への搭載を可能にした分解・組み立て機能ッ!

『WHILL Model C』の分解・組み立てを動画でチェック

上の動画でもわかるように、僅か2ステップで3つのモジュールに分解・組み立てが可能!所要時間はわずか数十秒ほど!しかも、機構が単純化されており、タクシーに乗る際などに初見の運転手さんに頼んだとしても分解・組み立てが可能な感じ。

また、この分解・組み立て機能を実現するために、各部に軽量化が施されています。その結果、『WHILL Model A』の116kgと比べて、『WHILL Model C』は約55%の軽量化を実現しています。

この軽量化に大いに貢献したのが、パナソニックとの共同開発で産まれたリチウムイオンバッテリーだといいます。電動アシスト付き自転車のように取り外しての充電が可能で、重量は2.8kg。そして、航続距離は16kmに達します。



『WHILL Model A』が重量30kgもある内蔵の鉛バッテリーで、航続距離が20kmだったのに比べれば、この重さならスペアバッテリー(税込6万4584円)を数本携帯可能。旅行などで、バッテリー残量を気にせずに、行動範囲がぐんと広がる気がします。

さらに、『WHILL Model A』のユーザーの声で多かった、出先でのトラブル解消策として、車体に3Gモジュールを搭載。これにより、24時間オンラインで車体の状況が確認可能となり、有料の「WHILL Smart Care」(年額1万9800円)に加入すれば、遠隔地からのエラー診断>復旧も可能になるとのこと。

車でいうところのJAFのロードサービスのようなものですが、ひとりでの外出が多い方にはかなりオススメだと思います。



プロトタイプ版『WHILL Model C』にチェアウォーカーが試乗してみた!

ちなみに、プロトタイプの『WHILL Model C』に試乗させてもらった感じでは、整地での直進安定性はホイールベースの延長のせいもあってか、『WHILL Model A』より高く感じられました。


しかも、重量が半分以下の軽量ボディのため走り出しや、ターンインなど初期動作に軽快感があり、個人的にはこれがいちばん気持ち良かったかも。





しかし、メリットだらけってワケでもなかったり。2WD(二輪駆動)となったことで、『WHILL Model A』に劣る面もちらほら。(プロトタイプに)試乗して気付いた点が以下です。
  • 駆動系が4WDから2WDになったことで、芝生など不整地の走破性が低下。
  • 乗り越え可能な段差が7.5センチから5センチへ低下。
  • 最小回転半径が70センチから76センチへ拡大。
  • シートが前後にスライドしないので、乗り移りがしづらい。
とはいえ、これらの点もユーザーがどう捕らえるか次第です。逆を言えば、分解・組み立てを実現するための、軽量化としての2WDの採用。これにより、直進安定性をアップさせるためのホイールベースの延長。そして、旋回半径の増大なんですよね。そういったことを踏まえ、Model Aを選ぶかModel Cにするのか?ユーザーはこれらを自分のTPOにあわせて、トレードオフで考える必要がある気がします。

『WHILL Model A』のユーザーであり、『WHILL Model C』の購入を検討している、木戸奏江さんに聞いた話では・・・。



「病気で電動車椅子を使うようになったのですが、『WHILL Model A』のおかげで、小さい頃に通っていた芝生の公園へ、10年ぶりに足を踏み入れることができました」

「しかし、こんどは車で出掛けた先などで、母などに重い『WHILL Model A』の運搬で迷惑をかけたくないとの思いから、車のなかで待っていたりと我慢する事がありました。でも、これからは『WHILL Model C』を使うことで、出先でも行きたい場所に行けるようになるのが嬉しいです」

木戸さんがおっしゃっているように、4WD機能を使っての芝生や不整地での散歩を優先するのか?分解・組み立て機能を使っての、車で行った先での移動を優先するのか?やはりユーザーがそれぞれのニーズにあわせて選ぶのがいちばんだと思います。

ともあれ、数年前『WHILL Model A』が出るまでは、乗っていてコンプレックスを感じないスタイリッシュな電動車椅子が皆無だったことを考えると、『WHILL Model C』が出たことで、カッコイイ電動車椅子の選択の幅が広がったことは喜ばしい限りです。カラーバリエーションも6色に増えましたしね!



そうそう、最後にひとつ。

現状では、『WHILL Model C』の購入を考えるユーザーは電動車椅子ユーザーが多いと思い、文中ではあえて"電動車椅子"と表記してきましたが、WHILLのホームページではModel A、Model Cともにすべて"パーソナルモビリティ"として表記されています。そう、コレは次世代の乗り物なんですよね!さらに言えば"乗った人が笑顔になる乗り物"だったりします!ウヒヒヒ!



直近では、4月20~22日のインテックス大阪で開催される「バリアフリー2017」で、いちはやく実機の展示がされるそうなので、興味を持った方は要チェックです!ひと足はやく未来の乗り物を体験して、笑顔になってみて下さい。


■『WHILL Model C』
最高速度:6km/h
稼働距離:16km
登坂力:10°
段差乗り越え:5cm
最小回転半径76cm
充電時間:5時間
サイズ:550mm×985mm×740-940mm
重量:52kg
価格:45万円(非課税)

■WHILL
https://whill.jp/

412 シェア
247
78
4
1
82