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春のヘッドホン祭2017で気になった製品や展示をチェック。低価格なハイレゾDAP、音楽スタジオ発のモニターヘッドホン...

高価だから良い音とは限らないのが興味深いところ

Hirotaka Totsu
2017年5月5日, 午前11:00 in Audio
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4月29~30日に中野サンプラザで開催された春のヘッドホン祭 2017は、今年も多数のメーカーが参加して多様なオーディオ製品を展示、新製品発表会もいくつか開催されるなど盛況でした。この記事では、それら展示のなかで気になった製品やシステムなどについてご紹介します。



SHUREが展示していた「RMCE-LTG」は、Lightning端子用のリモート+マイクケーブルです。MMCX端子を備えたイヤホン用で、SHURE製品では、「SE215」「SE315」「SE425」「SE535」「SE846」などが対応します。iOSの仕様制限により、最高24bit/48 kHzまでのハイレゾ音源に対応します。



楽曲の再生、停止、スキップ、バックスキップ、ボリュームコントロールができるほか、ShurePlus MOTIVアプリでの音声メモ入力、ファームウェアアップデートにも対応します。





beyerdynamicの「IMPACTO ESSENTIAL」は、3.5mmステレオミニプラグを搭載するヘッドホン用のDAC搭載小型ヘッドホンアンプです。USB Type-C、microUSB、USB-Aケーブルが付属しており、Androidスマートフォンやタブレット、Windows PCおよびMacに対応します。気になるiOS対応版は現在開発中とのこと。



背面にある特殊な端子の用途や詳細な仕様などについてはまだ「現時点ではコメントできない」状況。とはいえDSD 5.6MHz、PCM 384kHz/32bitまでの音源再生に対応し、海外では6月に329ユーロで発売されるとのこと。日本での発売は検討中。

この製品と、対応するbeyerdynamic製ヘッドホンのうちもっともハイエンドな機種を組み合わせれば、その価格はおよそ15万円になります。もっとも安価な(普段使いで推奨の)ヘッドホンと組み合わせた場合でも10万円程度のシステムになるとのこと。



なおこのDAC内蔵ヘッドホンアンプ、プレーヤーとヘッドホンの間に、DACやアンプなど単体製品を挟む大きく重いシステムが介在するのに比べて、プレーヤーからヘッドホンまでの構成が簡素化できるところが大きな利点とのこと。



Klipsch(クリプシュ)の国内代理店フロンティアファクトリーのブースでは、既に発売しているネックバンド型のBluetoothイヤホン「X12 Neckband」および「R6 Neckband」などが展示されていました。これらはハイエンドイヤホンX12およびレギュラーモデルR6を、ネックバンド型のワイヤレスモデルとした製品となります。



「R6 Neckband」のデコレーションモデルも展示されており、ファッショナブルな演出の提案がありました。

フロンティアファクトリーではこのほかにAcoustic Researchブランドの新製品も展示していました。



ハイレゾ対応DAPの「AR−M200」は、3.5mmステレオミニ端子のほかに4.4mmバランス端子を備え、Bluetoothの送受信もaptX HDに対応します。細かい仕様はまだ固まっていないということですが、DACには旭化成エレクトロニクスの「AK4490EQ」を採用、価格は4万円程度を目指すとしています。



平面駆動型ヘッドホン「AR-H1」は、その駆動方式からすればリーズナブルな6万円程度を予定しているとのこと。ケーブルは交換可能で、周波数帯域は10Hz~60kHz。



インナーイヤー型イヤホンの「AR−E10」は、バランスドアーマチュアとダイナミックのハイブリッドタイプ。2ピンタイプのコネクタを備え、リケーブルにも対応します。価格は2万円前後を予定しているそうです。



TAGO STUDIOのオリジナルヘッドフォン「T3-01」は、群馬県高崎市のレコーディングスタジオ「TAGO STUDIO」が開発したモニターヘッドホンです。



ハウジングには、楽器にも使われる国産の楓材を使用しており、天然素材の揺らぎを均一な音質になるよう個別のチューニングが施されています。レコーディングエンジニアが自分で使うために作っただけあって、装着感も快適です。



音楽制作者にも、視聴者にも等しく良い音を提供したいというコンセプトで開発されているということで、視聴した時の印象も良好でした。視聴させてもらったところ、幅広いジャンルで自然なサウンドが楽しめました。税抜5万4000円という価格ですが、プロ用途のモニターヘッドホンで、この品質であればお買い得感があると思いました。そのせいか、現時点では2〜3か月待ちの状態だそうです。



フォーカルポイントのブースでは、iFrogzの新製品で、Bluetoothヘッドホンの「CODA」と、Bluetoothイヤホンの「CHARISMA」が展示されておりました。いずれも、3〜4千円程度とリーズナブルな価格帯を予定しているそうです。



「CODA」は40mmの大口径ドライバを採用し、ワイヤレスでも迫力あるサウンドを楽しめるとしています。「CHARISMA」は、IPX2の防滴仕様で汗や小雨程度なら多少濡れても気にせず使えます。比較的安価な価格帯でもそこそこの性能(防滴だったり音質だったり)が得られるというのは、これまでスマホやDAPに付属のイヤホン、ヘッドホンで十分と思っていた人が、新たに自分好みのヘッドホンを選ぶための良いきっかけになると思いました。



7階の特別エリアでは、オーディオビジュアルライターの野村ケンジさんが主催するポータブル・オーディオシステム・コンテスト、略して「ポタシスコン」が開催。レギュレーションは「課題曲を最高の音質で再生できる環境を提案する」というもの。なお、参加各メーカーとも使用機材は問わないものの、「トートバッグに入れて持ち運べて、なおかつバッテリーで2時間駆動する」という条件をクリアしなければなりません。



まず最初に目を引いたのは、エレコムが持ち込んだシステムでした。ヘッドホンはエレコムのハイレゾ対応イヤホン「EHP-SH1000SV」を使用。プレイヤーにRaspberry Piオーディオを採用、これをエレコム製モバイルバッテリーで駆動します。課題曲に設定された特性の異なる3曲のうち調整が難しいとされた楽曲においても、リスナーを納得させるサウンドに仕上がっておりました。




final audio design 改め final が提案したシステムは、高級DAC、アンプのシステムに近日発売というイヤホン「E3000」をリケーブルして接続。聴いてみた感じでは、もっともオールマイティな印象を持ちました。DAC、アンプまでは高級機ではありますが、イヤホン自体は4〜5000円程度の価格帯でここまで聴けるのか!という驚きもありました。



他方、レギュレーションを満たしているが、他の参加メーカーに「大人気ない」と言わしめたのがFitEarでした。AC100Vを供給できるモバイルバッテリーで、据え置き型アンプを駆動させるという力技。その名に恥じず安定したサウンドでした。



クラリオンは、ハイエンドDAPに同社のフルデジタルヘッドホン「ZH700FF」を接続したシステムを展示。一般的なヘッドホンは、デジタル環境で構築したとしてもヘッドホンに入力する段階でアナログ変換する必要が生じますが、「ZH700FF」ではフルデジタルならではの、クリアなサウンドを実現しました。さらに、デジタルならではのサウンドチューニングが施され、試聴機には主催者である野村ケンジさんによる女性ボーカル(J−POP、アニソン)に特化したチューニング設定が適用されていました。

この他にも趣向を凝らしたシステムが多数提案され、そのいずれもが甲乙つけがたい音を聴かせていました。とかく、お金をかければよい音が出ると思われがちなオーディオの世界ですが、安価でも聴き応えのあるシステムがあるということをメーカーが示してくれた良いイベントだと思いました。

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