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マストドンが復権させるゆるいコミュニケーション : 情熱のミーム 清水亮

マストドンは今のTwitterやFacebookとど違うのか?

Shi3z, @shi3z
2017年5月11日, 午後12:15 in Mastodon
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個人的には、いまやマストドンで過ごす時間が圧倒的に長くなった。なぜそうなのか。

実はマストドンにはP2Pであるとか非中央集権的であるとかという以外に重要な特徴の違いがある。それを下図に示した。




この図はマストドンとそれ以外の通信手段の比較だ。特定の相手と同期的に話す、というのは電話の機能である。

したがって電話は相手の時間を拘束するという弱点がある。Facebookもメッセンジャーを使う場合はこれに近い。特にFacebookが不便なのは、ソーシャルネットとしてのFacebookとメッセンジャーが統合されていることだ。

Facebookでメッセージを「開く」と相手に通知されてしまう。相手に「開封」が通知されると、こちらは反応を待たなければならない。これは便利ではあるがかなりのストレスになる。


LINEもFacebookメッセンジャーに似ている。「既読スルー」は無作法とされ、「未読スルー」なる技まで生まれた。


これは「返信を待つ」ということの精神的圧力を示している。

いっぽう、タイムラインとしてのFacebookはある程度特定されたグループへの情報共有である。Facebookがどんどん使われなくなっていったのはまさしくこの性質のためで、芸能人でなくてもかなりオフィシャルな情報しかFacebookで公開できなくなった。それでもまだ「親しい友達」に限定して本音を吐露する場などとして機能している。


Twitterが他のコミュニケーション手段と異なるのは、不特定多数に向けてつぶやきを投稿するという点だ。


みんなのどうでもいい独り言が好き勝手に垂れ流されているところがTwitterの面白さだったはずだ。Twitterがクソリプで炎上するのは、まさしく「不特定多数に放たれた放言」にツッコミを入れる余地があるからである。それどころか言葉の暴力で相手を殴りつけることができる。


もっと悪いのは、芸能人やちょっとしたある領域の有名人が、自分の名前で検索(エゴサーチという)すると、自分の作品や出演の感想などと同時に罵詈雑言が引っかかってしまうことにある。100の褒め言葉があっても1の貶しリプで気分は最悪になる。人に好き嫌いがあるのは仕方ないが、それをわざわざ本人の目の前に出す必要はない。

コミュニケーションがもっと不自由だった頃も、芸能人や有名人はあたまのおかしい人たちから日夜脅迫文や脅迫的なファンレターを受け取っていた。そういうのは事務所やマネージャがブロックするのが普通なのでそういうものに守られていたはずが、今や芸能人は素性のよくわからない素人からいきなりレンガのような言葉の暴力で殴りつけられるという事態が頻発するようになった。

世論が可視化されるのは興味深い変化だったが、今のTwitterはおそろしく窮屈で、僕も一方的な情報発信をメインにするようになってしまった。Twitterでファンと馴れ合うことはほとんど不可能に近い。そういう息苦しさを感じている人は少なくないだろう。

筆者はインターネットの黎明期にサービスを立ち上げたときの経験を覚えている。その頃最も多かった批判は「学術目的で造られたインターネットで金儲けするとか言語道断である」というものだ。この手の人はこういう罵詈雑言をメールで投げつける程度にはインターネットを使っているはずだが、金儲けしてはいけないらしい。

僕は相棒と二人で一つずつゲームを作っていたので、お互いの作品のクレームを互い違いに処理していた。要するに自分に直接向けられた悪意や敵意(多くはバグや不具合によるもの)は、あまりにも心にダメージを受けるので、僕のゲームへのクレームは相棒が、彼のゲームへのクレームは僕がとりあえず処理して、マイルドな表現でお互いにバグを報告し合うということをやっていた。

その御蔭で、直接投げつけられる罵詈雑言に対しては脊椎反射しないようになったが、それでもたまにはケンカを買いたくなる衝動を抑えきれないこともある。芸能人などは僕の何倍もそういうタイミングがあるだろうから、Twitterが彼らにとって居心地のいい場所であるわけがない。


 そのようにして、いつしか既存のソーシャルネットはストレスフルなものになっていった。





マストドンは、Twitterと同じく、不特定多数に対して言葉を放つ仕組みだが、今のところ、そのやりとりは同期的、つまりリアルタイムである。


マストドンに最初に参加した人は、おそらく連合タイムラインの滝のような流れに圧倒される。これはリアルタイムであることの何よりも証明だ。ほんとうはTwitterも最初はこうだった。けれどもTwitterのユーザー数が100万を超える頃から仕様変更されたのだ。それはやむなしとも考えられる。

そしてマストドンは適切にフォローを決めれば、エアリプでも会話できる。

エアリプというのは、相手を指名しないで会話する方法だ。要するに本当の独り言である。

そしてエアリプに対してもリプがつく。これが快感なのだ。初期のTwitterもそうだった。


リプライ、つまり相手を指定した発言にはLINEやFacebookメッセージと同様に返信するための圧力がある。なんていうか、会話をちゃんと成立させなければならないという強迫観念がうまれるのだ。


だからエアリプというのは相手に強迫観念を与えないコミュニケーションである。エアリプが成立するためには、相互フォローが前提だが、ローカルタイムラインでもいい。


人数が適切に絞られ、かつ、ユーザーが限定されている場合、そのマストドン・インスタンスのローカルタイムラインは共通の趣味を持った人々のチャットルームのように機能するはずだ。

マストドンがTwitterのように窮屈になっていかないか。それは誰にもわからない。しかし、マストドンがいまのまま楽しい場所であり続ける可能性は高い。それはオープンソースであること、自由なソフトウェアであることが大きな理由になる。

そして新しい時代はいつだって20代の若者によって切り開かれてきた。この時代に生き、そのミームを浴びることを大いに楽しもうじゃないか。


関連キーワード: mastodon, top5classic
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