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Windows MRヘッドセットが予約開始。予告通りの299ドル、出荷は8月

ただし動作条件は「CPUは物理6コア以上」など、想像以上にヘビー

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2017年5月12日, 午前08:00 in vr
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マイクロソフトが米国シアトルで開催中の開発者向け会議『Build 2017』より。以前より同社が予告していたWindows Mixed Reality用ヘッドセットの開発者向けモデル予約が、ついに開始されました。

今回の対象国は米国とカナダで、価格は最安価となるエイサー版が299ドル、高機能なHP版が329ドル。マイクロソフトが昨年10月予告した「299ドルから」の公約が果たされた格好です。なお原稿執筆時でのリリース日は、両モデルとも「8月」。

Gallery: Windows Mixed Reality ヘッドセット(開発者版)予約開始 | 13 Photos



モデル名はエイサー版が『Acer Windows Mixed Reality Headset Developer Edition』、HP版が『HP Windows Mixed Reality Headset Developer Edition』と、開発者向けらしく直球なもの。なお、冒頭で紹介した「予告」時の状況は、下記記事を参照ください。

速報:299ドルからのVRヘッドセット、PC各社が来年発売。Windows 10 PC対応のアクセサリ



なおマイクロソフトは、エイサー版ヘッドセットと両手持ちタイプのコントローラー『Windows Mixed Reality Motion Controllers』(写真左:詳細は下記記事参照)のセットを399ドルで販売するともアナウンスしていますが、こちらに関しては、原稿執筆時は予約ページが確認できていません。

MR/VR用両手持ちモーションコントローラーをMSが発表、開発者向け価格はヘッドセット込みで399ドル



さて、気になる両機種の違いは、主なところでは接続ケーブルが挙げられます。
エイサー版は4mのケーブルを使いますが、HP版は本体側に0.6mのショートケーブルが付き、それを4mの二股ケーブルで延長する設計です。
またHP側にのみ「removable」の記載があることから、エイサー版は(写真では確認できないものの)本体直付けケーブルの可能性があります。



また、HP版にのみ「Double-padded headband and easy adjustment knob for all day comfort」との記載があるため、長時間使用時の装着感もHP版のほうが有利そうに見えます。



しかし、基本的な仕様はマイクロソフトがリファレンス設計をしているタイプのモデルだけあり、両者ともにほぼ共通。



表示パネルは2.89インチ、1440×1440×2枚(両目用)の液晶。実質解像度は2880×1440となります。最高リフレッシュレートは90Hz、視野角は95度。端子は画面表示用としてのHDMI 2.0と、データ用のUSB 3.0という構成です。



そして大きな特徴は、動き検出にいわゆる「インサイドアウトトラッキング」方式を採用する点。これは若干乱暴な解説をすれば、周囲の物体をカメラで認識し、それらのずれを連続的に検知することで動き検出をするというもの。
そのためエイサー版、HP版とも、正面の左右にはトラッキング(兼MRアプリ時の背景撮影)用のデュアルカメラが搭載されています。

メリットは、現在一般的な外部マーカー(センサー)を別途用意する方式と比べて、マーカー設置の場所や手間、PC側の端子消費などをなくせる点です。
反面デメリットとしては、トラッキングに必要となる処理負荷が高くなるといったことなどがあります。



さてもう一つの重要なニュースは、気になっていた方も多いであろう、開発者用キットの動作条件が公開された点です。重要な箇所を抜粋すると、

CPU......インテルは6コア以上のCore i7、AMDはRyzen 7 1700以上
GPU......NVIDIAはGeForce GTX 980か1060以上、AMDはRadeon RX 480以上、TDP 15W以上
画面出力端子......ヘッドセット用に1基。60Hz表示ではHDMI 1.4 かDisplayPort(DP)1.2 が、90Hz表示ではHDMI 2.0かDP 1.2が必要
メインメモリ......16GB以上
ストレージ......空き容量10GB以上
画面以外の接続端子......USB 3.0タイプA×1基(電流供給能力900mA以上)、Bluetooth 4.0

といったところ。

開発者向けとはいえかなりヘビーな仕様が並びますが、とくにCPUは現行PCにおいてもトップクラスのパワーが要求されるという、非常に高いレベル。開発者向けである点を差し引いても、Oculus RiftやHTC Viveに比べてもハードルの高い要求です(このクラスではRyzen 7のコストパフォーマンスが非常に高いため、ともすればRyzen人気の後押しともなりそうな印象です)。

これはMR環境で要求される「オブジェクトと背景との合成表示」やトラッキング処理などをPC側で処理するため。いわば安価なヘッドセットでMRアプリを実行するためのトレードオフとも言える制限ですが、正直予想以上だ、と思う方が多いのではないでしょうか。

願わくば、コンシューマー用が登場する予定の「2017年中」までには、動作条件の緩和が図られることを期待したいところです。


現状ではこうした動作環境の厳しさはありますが、ともあれ、ヘッドセットが(予告していたとはいえ)本当に299ドルからで出てきたのには改めて驚いた、というのが正直なところ。こう思うのはおそらく筆者だけではないはずです。

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