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「AIファーストへ移行」のGoogle I/O 2017、新技術発表キーノートをダイジェストで読む

データセンターもAIのために再設計しました

Munenori Taniguchi
2017年5月18日, 午後01:30 in services
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Googleの開発者向けイベントGoogle I/O 2017初日のキーノートで、サンダー・ピチャイCEOは「モバイルファーストからAIファーストの世界へ」という、4月28日付Googleのブログに記した言葉を用い、いずれ形を変えていくデバイスに縛られずAIを心柱に据えた開発へと移行していくことを宣言、AIのためにデータセンターをイチから再設計しなおしたとまで語りました(その割にはAndroid端末ユーザーが20億とかデバイスに関する自慢話もしていましたが)。

今回発表された新技術はそのほとんどがAIをコア技術として活用しており、まさに"AIがぶり寄り"な内容となっています。この記事ではその様子をざっくりと振り返ってみます。

Gmailにスマートリプライ機能

まずはジャブとして、ピチャイCEOがたった一言で語ったGmailアプリへのスマートリプライ機能追加。Android/iOSアプリどちらにも対応し、受け取ったメールへの簡単な返信文をAIが3つほど提示してくれます。開始時は英語のみの対応ですが、おそらく日本語でも使えるようになるはずです。

GoogleアシスタントがiOS対応、そして日本語を習得

Google版のSiriといえばすぐに理解してもらえるだろうGoogleアシスタントのiOSアプリ版が発表されました。もちろんiPhoneにはすでにSiriがいるので、Googleアシスタントはあくまでアプリとしての提供となります。

なお、Android版、iOS版ともにこの夏には日本語でもGoogleアシスタントが使用可能になるとの発表もありました。Siriがときおり頓珍漢な返答を返す一方でAIファーストをうたうGoogleアシスタントがどれほどの精度でやってくれるのかに期待です。

Google Homeスピーカーも日本に

Googleアシスタントの日本語対応が予定されるこの夏、Google Homeスピーカーも日本で使えるようになることが発表されました。もちろんこのスピーカーにもGoogleアシスタントは統合されており、ついにちゃぶ台の上に置いた壺(型スピーカー)と会話する未来がやってくるわけです。

新機能としてハンズフリー通話にも(まず米国・カナダで)対応。ほかBluetoothオーディオ、Spotify(無料プラン)やSoundCloud、Deezerへの対応、テレビへの映像出力(天気予報など)などが可能になることも発表されました。

Google Lens

GoogleがAIの威力を見せつけるという意味では最も効果的だったのがGoolge Lens機能。カメラで映した映像をリアルタイムでAI認識し、そこに写っているものの情報をAR表示します。スマートフォンの普及し始めの頃に話題となったセカイカメラを思い出す人もいるはずですが、当時は人力でやっていた画像・映像に対するタグ付けと情報入力をまるっと自動化させる時代になりました。

GoogleフォトはAI顔認識強化で仲間に自動共有、紙のアルバム製作も

Googleフォトでは保存した写真の顔認識を活用して、写っている人や場面に応じて自動的に写真をシェアするよう勧める共有サジェスト機能や、特定の相手に特定の内容の写真を自動シェアする共有ライブラリー機能が追加。さらに自動的にベストショットを選定してレイアウト、さらにオンラインで製本(もちろん有料)までしてくれるPhotoBooksサービスが発表されました。これらは数週間のうちに公開され、モバイルアプリだけでなくWebからでも利用可能になるとのこと。

Android O

Androidの次期メジャーバージョンとなるAndroid Oは、デベロッパープレビュー2が公開され、その新機能としてPicture in Picture機能、アプリアイコンに通知があることを示すNotification Dots機能、Google Chromeの自動入力を他のアプリにも対応させたAutofill with Google機能、選択した文字列から関連するアプリを提示するSmart Text Selection機能などが紹介されました。

またAndroid OではOS全体の基本的性能もチューニングしなおされ、OSやアプリ起動速度を2倍速化したとのこと。

Android Go

冒頭でAndroidユーザー数が20億に達したことを自慢していたGoogleですが、さらにその数を倍化させるべく発表したのがAndroid Go。メモリー容量が1GB未満で、通信に制限があるような安価な端末への導入を想定したAndroidで、アプリとGoogle Playをワンパッケージ化したもの。

まだまだスマートフォンを手にしていない国や地域への普及を目指すものであり、以前に同様の目的で発表されていたAndroid Oneをさらに軽量化したバージョンと言えそうです。

HTCとレノボが単体動作のVRヘッドセットを開発、Galaxy S8がDayDream対応

HTCとレノボが単体動作可能なDayDreamヘッドセットを開発します。いずれも外部センサー不要で頭部の動きを検知するインサイドアウト方式を採用、年内の発売が予定されます。昨年発表されたDayDreamはスマートフォンを挟み込む簡易型でしたが、その上級版をサードパーティが出してくることになります。

一方で、Galaxy S8のDayDream対応アップデートは人気かつ高性能スマートフォンのGalaxy S8を取り込むことで、対応機種の少ないDayDreamユーザーを増やす格好になるはず。Galaxy S8ユーザーにとってはGear VRとDayDream両方の環境を揃えることが可能となるため、かなり美味しい話と言えそうです。

その他

その他で注目なのはAndroidアプリの開発言語としてKotlinが公式にサポートされたこと。ながらくAndroid向けの開発言語といえばJavaでしたが、iOSに目を向ければすでにObjective-Cのほかにモダンかつ快適なSwiftが提供されており、開発者の参入障壁を引き下げていました。

KotlinはJavaに縛られた開発から開発者を開放しつつJavaとの強力な連携機能を備えることから、既存のソースコードにKotlinコードを追加していくといった開発も可能な模様。これはSwiftとObjective-Cを連携させるのとよく似た特徴です。

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