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AI自動運転レースRoborace用マシンの初走行は徐行運転。理由はAIのコース学習、それでもコースバリアに接触

まだ産声をあげたばかり

Munenori Taniguchi
2017年5月22日, 午前10:30 in Robots
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2015年にシリーズ立ち上げを発表したAIロボットカーによる完全無人レース Roborace が、そのレースマシン「Robocar」をはじめてレース用コースで走らせました。舞台はフランスで開催されたフォーミュラEパリePrixの特設コースです。

Roboraceはこれまで、LMPマシンを使った開発用車両「Devbot」を走行させたことはありますが、一般客の前でいちから製作した専用マシンを走らせるのは今回が初めてのことです。ただ今回は、動画を見ればわかるとおり走行というよりは人が歩くほどの速度で徐行していたというのが正しいかもしれません。
 
Robocarには各輪に出力300kWのモーターを搭載し、最終的に最高速度320km/hを超える性能を備えています。車重は約1000kgあり、これはF1などに比べてもかなりの重さ。おそらくは540kWというバッテリーの重量がかさんでいると考えられます。

無人マシンなので当然コクピットやドライバー保護用のロールバーはなく、EVなのでエンジンにエアを取り入れるインテークもありません。一方で、ドライバーの代わりを務めるセンサー類にはLIDARセンサーx5、レーダーx2、超音波センサーx12、速度センサーx2、イメージセンサー(カメラ)x6、GNSS(GPSやGLONASSのこと)などを搭載。それらの情報をまとめてNvidiaのDRIVE PX2が処理、マシンの操縦制御を行います。


今回、なぜこのようにノロノロ走行となったのかというと、最初にマシンにコース上や周辺の情報を記憶させるセンシングモードをテストしていたから。それでも、コース幅の狭いコーナーではセーフバリアに接触して停止するなど、AIの学習はまだまだこれからという印象です。
 
 
以前にデモ走行を披露したDevbotはかなりの速度で走行していたものの、やはり最終的にはコースバリアにぶつかって走行を終了していました

どちらの場合も、またいずれ開催されるだろう本番レースでも、Roboraceではクラッシュが発生するはずです。ただどんなに大事故が起ころうとも、ドライバーの安否を心配する必要がないのは良いところ。ただ、ドライバーが乗っていなければ観客や視聴者はどこに感情移入してレースを見ればよいかは気になるところではありますが。

Roboraceは来週以降もテストを続け、AIの基本的能力を鍛えていくはずです。そこにレース参加チームによる独自のチューンナップが加わったとき、いざ本番でどれぐらい面白いレースが展開されるか、または壮大なラジコンレースになってしまうのかに注目したいところです。

なお、RoboraceはTwitterで「テストは成功した」とツイートしているものの、高速走行の映像はなく、またコース上でのバリアへの接触についても触れていません。

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