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スマホの次を狙うホームIoT『au HOME』始動。普及には「囲い込み感」解消が必須だ:週刊モバイル通信 石野純也

まずは5種類のデバイスをau WALLET Marketで発売

石野純也(Junya Ishino)
2017年5月31日, 午後12:30 in kddi
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KDDIが、夏モデルに合わせ、新サービスの「au HOME」を発表しました。au HOMEは、いわゆるIoT(モノのインターネット)と呼ばれるジャンルのサービス。

第一弾として、ドアや窓の開閉センサーや、音頭、湿度、照度などを取得できるマルチセンサー2種類、鍵の開閉センサー、ネットワークカメラの5種類が、au WALLET Marketで発売されます。デバイス代のほかに、プラットフォームの利用料として、毎月490円の料金がかかります。


ホームゲートウェイにZ-WAVE対応ドングルを挿すことで、IoTの機器をつなげる

これらのデバイスは、スマホのアプリから統合的に管理することができます。主にスタートアップから様々なIoTをうたうデバイスが発売されていますが、何かの共通プラットフォームを使っていないと、その都度アプリのインストールが必要になり、少々面倒。こうした手間を省くための共通プラットフォームが、au HOMEになるというわけです。


対応機器は、専用アプリで管理する


まずは5種類のデバイスを、au WALLET Marketで発売

具体的には、たとえば子どもが学校から帰ってきたときに、親のスマホに通知を表示したり、そのままネットワークカメラで親と通話したりといったことが可能になります。また、家を出てしまったあと、鍵をかけ忘れたのではないかと心配することがあるかもしれませんが、鍵の開閉センサーを取りつけておけば、本当に閉めていないかどうかをチェックできます。ただし、施錠機能はないため、万が一鍵をかけ忘れていたら、家に戻らなければならいのですが......。


開閉センサーを使い、子どもの帰宅を親がスマホでチェックできる


ネットワークカメラを通じて、通話も可能だ

現状では、室温や湿度も取得できますが、あくまでこれは確認用。暑いからといって、エアコンをオンにするようなことは、残念ながらできません。

一方で、KDDIは今後提供予定のデバイスとして、赤外線対応機器を操作するリモコンを紹介しており、これが出たあとであれば、もう少し複数のデバイスが有機的につながるようになりそうです。同様に、「auでんき」と連動したスマートプラグの提供も行う見込みで、これが出れば、なぜKDDIがライフデザイン領域として電力のサービスを行っているのかが見えやすくなります。




家電のコントロールや、消費電力の管理も可能になる

KDDIの代表取締役社長、田中孝司氏も「どんどんどんどん新しい機器を出していく。まずはスモールスタートだが、それでもこんなことができる」と自信をのぞかせます。田中氏が「テッキーな人に始めていただき、どんどんユースケースをネットで広げてもらえれば」と語っていたように、まずはガジェットや技術が好きなユーザーに受け入られることを想定している模様。ただし、設定など、面倒なことをスキップしたい人に向け、「訪問設置サポート」も用意されています。こうしたサービスを提供できるのは、固定回線を提供しているキャリアならではと言えるでしょう。


設定が不安、面倒だと思う人向けに、訪問設置サポートも提供

アプリからの利用だけでなく、5月29日から日本でサービスが始まった、「Google Assistant」にも対応する予定があるといいます。

Google Assistantは、「Actions on Google」の取り組みを開始しており、日本での展開も開始する見込み。Actions on Googleは、簡単に言えば、サードパーティのサービスをGoogle Assistant側から呼び出せるような仕組み。対応すれば、Google Assistantに話しかけるだけで部屋の温度をチェックしたうえでエアコンをつけたり、鍵のかけ忘れをたずねたりといったことが可能になります。


独自アプリだけでなく、Google Assistantもau HOMEに対応する予定だ


夏モデルは、すべてGoogle Assistant対応。話しかけるだけで、家電のコントロールなどを行えるようになる

Google Assistantへの対応時期は明言されませんでしたが、田中氏によると、「夏が終わってから」といったタイミングになるとのこと。逆に言えば、Google AssistantのActions on Googleが日本語対応するのも、この時期になるのかもしれません。当然、日本での発売が予定されているスマートスピーカーの「Google Home」とも、連携していくことになりそうで、期待感が持てます。

ただし、au HOMEが使える回線はauひかり限定。ケータイの契約がなくても利用はできますが、光回線はauでなければなりません。これは、デバイスをつなげるためにZ-WAVEと呼ばれる方式の無線を使っているためで、ドングルをauひかりのホームゲートウェイに挿さなければならないからです。現状ではドングルが、NTT東西の回線を使うルーターには対応しておらず、利用ができません。auひかりに限定しているのは、技術的な制約ということになります。


「誰でも手軽に」をうたうが、現状ではauひかり限定のサービス


ドングルを挿す形だが、他社回線に広げる際には、これをそれぞれのルーターに対応させる必要がありそうだ

利用可能な回線については、「YES、NOで言えば、拡大する」(同)といい、「よりオープンな方向に拡大していく」方針だといいます。KDDIはauひかりだけでなく、傘下にはNTT東西のネットワークを使うBIGLOBEや、ケーブルテレビ事業者のJ:COMも抱えているため、むしろこれは当然の対応と言えるかもしれませ。

現状のサービス内容を見ると、auへの囲い込み感が強いようにも思えますが、近い将来、オープン化をしていかざるをえなくなりそうです。


報道陣からの質問に笑顔で答える田中社長

回線以外では、対応デバイスがどこまで広がるのかも、気になるポイントです。デバイスについては、先に述べたとおり、au WALLET Marketでの販売を予定しており、今のところ、auが独自に提供するものに限定されています。

サードパーティへのSDK公開なども、「可能性がある」(執行役員常務 商品・CS統括本部長 山本泰英氏)と述べるにとどまっています。一方で、IoTは多種多様なデバイスを使えるのが魅力。刺さる人には刺さるようなターゲット層の狭いデバイスが、幅広く存在していて、価値が出る分野。対応製品投入のペースも、上げていかなければならないはずです。

そのため、auがau HOMEを本気で普及させようと思っているのであれば、上記のような回線とデバイスのオープン化は、必須になってくるでしょう。囲い込みの状態が長く続いてしまうと、盛り上がりに欠けてしまうため、早期の対応を期待したいところです。

それに伴い、月額490円という料金も、まだ検討の余地があるかもしれません。たとえば、au回線を使うユーザーには無料にしつつ、そうでないときはアプリに対して月額課金するというような選択肢もあるはず。IoTはほとんどの人にとって未知の分野であるだけに、利用のための心理的、経済的ななるべくハードルを下げてほしいというのが、au HOMEを見たうえでの率直な感想です。

関連キーワード: auhome, career, iot, kddi
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