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ドコモの訪日客用プリペイドSIMは「意外感」の塊だった:週刊モバイル通信 石野純也

MVNOの独壇場、訪日客用SIMにドコモが挑む

石野純也(Junya Ishino)
2017年6月28日, 午前11:00 in docomo
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2020年のオリンピック、パラリンピック開催に向け、増え続ける訪日外国人旅行者。この市場をターゲットに、ドコモがプリペイドSIMを発売します。

これまで、この分野はMVNOの独壇場だっただけに、ネットワークの大元であるドコモがどこまで対抗していけるのかは見どころといえるかもしれません。また、一見、国内のユーザーには無関係と思われるかもしれませんが、技術的、サービス的に注目しておきたいポイントも多く含まれています。まずは、その内容を見ていきましょう。

増え続ける訪日外国人旅行者がターゲット

ドコモの訪日外国人向けプリペイドSIMは、「Japan Welcome SIM」という名称。その特徴は、ビジネスモデルにあります。 ドコモのビジネス基盤推進室 室長 太口努氏によると、「このサービスのビジネスモデルは、B2CとB2B2Cの2つを共存させるもの」だといいます。



具体的には、ドコモが直接ユーザーにSIMカードを提供することに加え、パートナーのサービスに組み込むことが可能。第一弾のパートナーとして、東急ホテルズとBooking.comが名乗りを上げています。


パートナーとして、東急ホテルズとBooking.comが名乗りを上げた


Japan Welcome SIMを解説する、ドコモの太口氏

料金は、128kbpsに通信速度が制限された容量無制限の「プラン1000」が15日間1000円、500MBの高速通信がついた「プラン1700」が1700円になります。プラン1000、プラン1700のどちらも、追加でデータ容量の購入が可能。データチャージは2種類用意されており、100MBが200円、500MBが700円になります。

プラン1000を買って500MBをつけると、ちょうどプラン1700と同じ1700円になるため、どちらを買っても同じ。ここはもう少し、プラン1700を選んだ人向けのディスカウントがあってもよかった気がしています。

ここまでは一般的なプリペイドプランとほぼ同じですが、10月からは、広告を見ることで無料でSIMカードをもらえる「プラン0」がスタートする予定です。また、プラン1000、プラン1700は開始と同時に、広告閲覧によるチャージが可能になります。ドコモは広告料を得られる一方で、ユーザーにとっては無料で通信ができるようになるというわけです。


プラン1000、プラン1700に加え、プラン0も10月からスタート




広告を閲覧することで、データ容量をもらえる

ドコモがゼロレーティングを導入する意外感

パートナー向けについては、さらにカスタマイズされたプランが提供されます。たとえば、Booking.comの場合、同社経由で申し込みを行うと100MBが付与され、しかもBooking.comのサイト閲覧にはデータ料がかかりません。いわゆるゼロレーティングやカウントフリーと呼ばれるサービスが含まれるというわけです。

これまで、ドコモはゼロレーティングに対し、慎重な見方を示していましたが、ここで導入するというのは意外感がありました。




Booking.com経由で申し込むと、100MBのボーナスがつくほか、Booking.comがカウントフリーに

ちなみに、ネットワーク中立性については、きちんと配慮したことがうかがえます。ドコモの担当者によると、「ユーザーが使ったぶんは、パートナーの事業者にご負担いただくことになる」といいます。つまり、Booking.comのケースでは、ユーザーがBooking.comを見る際に使ったデータ容量ぶんの料金は、ドコモからBooking.comに請求がいくということになります。

SIMカードは、ドコモ初となる3in1タイプのもので、通常サイズ、micro SIM、nano SIMの3通りに切り取ることができます。この形状のSIMカードはauがMVNOに提供していますが、ドコモは未提供。海外では一般的になりつつありますが、どの端末に挿されるかあらかじめ予想がつきづらいプリペイドSIMカードとは相性のいい形状です。


SIMカードは3サイズに切り取れるタイプ

APNはネットワーク側から端末に書き込む仕様

しかもこのSIMカードは、APNの設定が不要とのこと。ドコモの太口氏によると、「端末に入れたAPNはそのままの状態で、我々のAPNに接続いただける機能を開発して盛り込んだ」といいます。担当者によると、初回アクティベーション時に、端末にAPNをネットワーク側から書き込む仕様になっているそうです。

訪日外国人向けと銘打たれているJapan Welcome SIMですが、ゼロレーティング機能や、マルチタイプのSIMカード、APN自動書き込み機能は、日本のユーザーにとっても注目の内容です。前者に関しては、ドコモに料金を払ってでも国内のユーザー向けに利用したいというサービス提供事業者が出てきてもおかしくないでしょう。後者のSIMカードやAPN自動書き込み機能は、主にMVNOがドコモに開放を求めることになる可能性があります。

APNの自動書き込み機能について、ドコモの太口氏は「今後、公平性の観点で課題が顕在化した段階で必要な検討をさせていただく。MVNOとの協議も必要になってくるのではないか」との見通しを示していました。今現在はあくまで訪日外国人向けという位置づけですが、ドコモの動き方次第では、国内のユーザーにメリットが生まれることになるかもしれません。

関連キーワード: docomo, inbound, mvno, Prepaidsim, sim
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