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土星の衛星タイタン、植民地化に充分なエネルギー源があるとの研究結果。人類が目指す「火星のつぎ」候補

えー、次の停車駅はタイタン中央ステーション

Munenori Taniguchi
2017年7月10日, 午後12:30 in Space
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土星の衛星でぶ厚い大気層を持つタイタンは、地表に宇宙放射線が届きにくいため人類には比較的優しい環境とされ、火星の次に人類が目指す星の候補になっています。そして米惑星科学研究所(PSI)とカリフォルニア工科大学の研究者らがまとめた報告書によると、タイタンでは人類が開拓するのに必要なエネルギーが充分に入手可能だとされます。

もし人類がタイタンに到達したならば、その最初こそ原子力か何かの安定的なエネルギー源を必要とすると考えられるものの、その後はタイタンにある環境から充分にエネルギーを取り出せると、研究者らは報告しました。

まずタイタンの地表には、液体メタンの川や湖が存在します。ほぼ窒素が占める大気成分から、直接メタンを燃やして火力発電は現実的でないものの、メタンから水素とアセチレンを取り出せば、それを使った発電が可能とのこと。

さらに潮汐力によって引き起こされるメタン湖の満ち干きは高さ1mにもなるとされます。この潮の干満が生みだす流れは、水力発電設備を置けば電力が得られることを意味します。

大気を利用することも忘れてはいけません。2005年にタイタンを訪れた探査機カッシーニとホイヘンス・プローブの観測によって、タイタンの上層大気は地表よりもかなり活発に動いている事がわかっており、これを風力発電に利用できる可能性が考えられます。

残念なのは太陽光発電。太陽から遠く離れたタイタンでは、ソーラーパネルで十分な発電量を得ることは難しく、たとえば米国民3億人分の電力を賄うには米国国土以上の広大なソーラー発電所を作らなければならないとのこと。

もちろん、まだ人類が火星にも到達していない(火星有人飛行は2030年代になる見込み)段階でその先の話をされても、とも思うのも無理はありません。ましてタイタンは極寒(マイナス180℃)で重力条件も0.14Gと、地球とは大きく異なります。それでもこの研究結果はいつか我々の子どもたちが深宇宙を目指す方法について、また宇宙船の燃料補給をする方法について数少ない選択肢を知るための基礎的な研究となるはずです。

[Image : Stocktrek Images/Fahad Sulehria]

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