Sponsored Contents

smartphoneの最新記事

Image credit:

MWC上海に見る中華スマホ最新事情。人気機種ではデュアルカメラが当たり前に:山根博士のスマホよもやま話

価格帯も上昇し、4万円前後のミッドハイレンジ機種が売れまくる

山根博士 (Yasuhiro Yamane) , @hkyamane
2017年7月14日, 午前06:00 in smartphone
175 シェア
23
76
0
76

連載

注目記事

iPhone Xのナゾを実機でズバっと解決 カメラ機能はすべての面でワンランク上

iPhone Xのナゾを実機でズバっと解決 カメラ機能はすべての面でワンランク上

View

人気記事

任天堂スイッチに隠しファミコン エミュ、故 岩田聡氏の命日に「直接!」で『ゴルフ』が起動

任天堂スイッチに隠しファミコン エミュ、故 岩田聡氏の命日に「直接!」で『ゴルフ』が起動

View
PS4 Proにモンハン:ワールド同梱限定版『リオレウス エディション』、12月7日発売
6

PS4 Proにモンハン:ワールド同梱限定版『リオレウス エディション』、12月7日発売

View

世界のスマートフォン市場において、中国メーカーの躍進が続いている。サムスンとアップルは年々シェアを落とし、変わってファーウェイなどの中国勢が勢いづいているのが昨今だ。

TrendForceの調査を見ると、2016年のスマートフォンシェア上位は1位サムスン、2位アップルでここ数年変わっていない。しかし両者とも2015年からシェア、出荷台数共に落としている。
一方3位以下の顔ぶれを見ると、ファーウェイ、オッポ(OPPO)、ビボ(Vivo)、LG、シャオミ、レノボ、TCL、ZTEと続く。10位以内の実に7社が中国メーカーで、そのシェア合計は37.4%にも及んでいるのだ。

この中国メーカーが一堂に集まった展示会「Mobile World Congress上海2017」が6月末に上海で開催された。
イベント全体としては、ハードウェアよりもネットワーク関連の展示が目立ったが、中国メーカーを集めた「Device Zone」が設けられ、シェア上位の大手から中小企業まで、多数の企業が端末を展示。2017年の中国スマートフォンの最新トレンドを見ることができた。

では、これら中国メーカー各社は、スマートフォンのどの機能に注力しているのだろうか。それはデュアルカメラだ。


▲スマホの広告=自撮りの写真という構図が増えている

ここ1-2年で急成長したオッポとビボの2社は、スマートフォンのカメラ性能を大きくアピールして中国や新興国でシェアを伸ばしている。各国の主要都市の繁華街には両者の最新モデルを手にしてセルフィーをする芸能人の広告が目立った。

「スマホで美しい自撮りをしてSNSにアップしよう」。これが両者の広告戦略で、今の若いユーザーたちのスマートフォンの利用実態とマッチしたこともあり、「自撮りスマホ」として売れまくったのだ。


▲MWC上海2017のDevice Zone。各ブースは自撮りのアピールが目立った

だがMWC上海2017の各社のブースを見ると、セルフィーが美しいのはもはや当たり前という水準。ブース内の大型モニタに映し出されている内容は、当然のようにフロントカメラを使った自撮りや集合写真のデモが目立った。

すでにメインカメラは各社が1600万画素を搭載するなど、一定の高画質化は済んでおり、さらにフロントカメラのアピールも各社手慣れたものだ。

この次として出てきたのが、デュアルカメラの流れだ。iPhone 7 Plusを追いかけるかのように、主要各社のカメラはデュアル化が急激に進んでいる。もはやデュアルカメラで無ければ上位モデルとは言えない......そんな風潮が見受けられたほどである。

実際に各ブースで話を聞いても、真っ先に「カメラが2つ」とアピールする声が聞かれた。1年前はファーウェイの「P9」など数機種しか見られなかったデュアルカメラモデルが、今や当たり前のように見られる時代になっているのだ。


▲オッポのR11(左)とR11 Plus(右)。両機種ともデュアル構成のカメラだ

中国で最も勢いのあるオッポの最新モデル「R11」「R11 Plus」は前後2000万画素カメラを強調しており、スマートフォンの性能はカメラで決まると言わんばかりだった。

そのリアカメラは2000万画素+1600万画素のデュアル。広角+望遠という組み合わせで10倍ズームを可能にする構成だ。また前後どちらのカメラもボケを強調した撮影を可能にするなど、カメラ機能をより本格的なものにしている。



▲ビボはフロントにのみデュアルカメラを搭載している

これに対して、オッポを追いかけるビボは発売中の「X9」を出展。こちらはフロントをデュアル構成とし、セルフィーをより強化している。そしてオッポのR9同様に前後2000万画素カメラをアピールするが、リアは2000万画素、フロントが2000万+800万のデュアルとなっているのがポイントだ。

中国のスマートフォン上位2社がそれぞれ異なるアプローチでデュアルカメラを競い合い、互いに競合を避けているのは面白い。

ボディーカラーも両モデル共にブラック、ゴールド、ローズゴールドを用意し、一方でホワイトはない。そしてR11にはレッド、X9にはブルーが加わる。オーソドックスな色は押さえつつ、特徴ある色で差別化を図るという戦略なのだろう。

なおオッポはコーポレートカラーがグリーンで、前のモデルR9sにはグリーンバージョンも後から追加された。これに対しビボのカラーはブルー。X9のブルーは自社カラーを採用したモデルとも言える。こうした流れからすると、R11もいずれグリーンが追加されるかもしれない。


▲X9のブルー。オッポのレッドとあえて異なるカラバリを持ってきた

この2社がお互いを意識するように争っている中に割り込んできたのが、ジオニー(Gionee)だ。
同社の「S10L」は前後どちらのカメラもデュアル化した製品で、リアが1600万+800万画素、フロントは2000万+800万画素となる。

フロントカメラ画質がリアよりも高いのは昨今のセルフィーブームを受けてのもの。ボケや3Dセルフィーなど、こちらもカメラ関連機能は豊富だ。



▲ジオニー S10Lは前後デュアル、合計4つのカメラを搭載

また面白いのは、これら3製品が搭載するチップセットがハイエンドではなく、いわゆるミッド・ハイレンジであること。ただしメモリー(RAM)は4~6GB、ストレージは64GBが水準。
ストレージがやや少なく感じるものの、写真を撮影してSNSにアップしてしまえば、あとは本体から消してしまっても困らない、そんな割り切りがあるのかもしれない。

本体はもちろん金属ボディで、安っぽさは一切ない。またより高速なCPUを搭載したとしても、SNS利用が主な一般的なユーザーにはオーバースペックと考えているのだろう。

またこのスペックに抑えているのは、価格を2000元台とするためでもある。
オッポ R11は2999元(約5万円)、ビボのX9は2598元(約4万3000円)、そしてジオニーのS10Lは2599元(約4万3000円)だ。実は今、中国で一番売れているスマートフォンの価格は2000元から3000元、約3万3000円から5万円のレンジなのである。

中国ではここ数年、1000元(約1万7000円)以下の低価格スマートフォンが急激に売れたが、それらを買い替えるユーザーがカメラ機能など性能を重視した結果、より高価格なモデルへの関心が高まっている。
Newzooの調査によると、2016年に中国で売れたスマートフォンの50%以上が2000元以上のモデルだったとのこと。こうした動きから、各メーカーも2000-3000元のモデルに注力しているのだ。

ちなみにファーウェイ「P10」の中国販売価格は3788元(約6万3000円)。売れ筋をやや超える高価格帯だが、ブランド力とライカのカメラ搭載で売れ行きは好調だ。しかし一方で、P10のスペックを抑えたモデルでもある、honorブランドの「honor 9」は2999元と、やはり3000元以下に収まる価格としている。

なお参考までに、iPhone 7 32GBモデルの中国価格は5388元(約89000円)だ。


▲P10のブランド違い兄弟機ともいえるhonor 9。価格設定は3000元以下とした

高性能なデュアルカメラを搭載しつつ、価格に見合った品質のスマートフォンが次々と生まれている中国。それらの製品はもはや先進国でも十分通用するだけの仕上がりを持っている。

中国から新興国へとシェアを広げているオッポなどの新しい勢力が、先進国をターゲットにする日も遠くなさそうだ。

関連キーワード: gionee, oppo, smartphone, smartphones, vivo
175 シェア
23
76
0
76

Sponsored Contents