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Galaxy Note8でiPhone包囲網を完璧にしたサムスン:山根博士のスマホよもやま話

Galaxy S8シリーズと合わせ3機種で新型iPhoneへ対抗する

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2017年8月29日, 午後12:30 in Galaxy Note 8
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サムスンが8月23日に発表したGalaxy Note8は、公式は2年ぶりの「ノート」製品となる。
この秋冬商戦の注目製品というだけではなく、9月に発表とみられる新型iPhoneへの対抗でもある、戦略的な位置づけのモデルとなるだろう。

2017年春に発売されたフラッグシップモデル「Galaxy S8」「Galaxy S8+」の快進撃により、昨年後半の悪夢の状況からサムスンは完全に復活した。

「Galaxy Note 7」のトラブル以降、サムスンは品質管理をゼロから見直し「世界一安全なスマートフォン」を作ることをすべてに優先させた。そして今までのスマートフォンの概念を打ち崩す「インフィニティディスプレイ」を搭載したGalaxy S8シリーズを発表。

この新製品が消費者に受け入れられるかどうか、それはNote 7で失落したメーカーとしての信頼を判断する試金石でもあった。

Galaxy S8とS8+の2モデルは、消費者にサムスンの信頼性を問う製品でもあった

IDCの調査によると、2017年第2四半期のサムスンのスマートフォン出荷量は7980万台で、前年同期比の7860万台より1.4%アップと僅かながら増えている。

全メーカーのスマートフォン出荷台数が3億4160万台で、前年同期の3億4610万台から1.3%の減少となっている状況を考えると、サムスンはわずか半年で悪夢の状況から事業を立て直すことに成功したと言える。

Galaxy S8/S8+の、縦に長い画面全体がほぼ表示領域と言う新しいフロントデザインは、画一化が進む各社のスマートフォンの中でもひときわ目立つ存在だろう。

そのGalaxy S8/S8+と同じインフィニティディスプレイを搭載するGalaxy Note8は、ノートシリーズの本来の方向性を明確にし、特定のユーザーを狙う製品である。

ここ数年のGalaxy Noteは「秋冬のフラッグシップモデル」という位置づけも担っており、春先に登場したGalaxy Sシリーズの売り上げが落ちる状況をカバーする製品という印象も強かった。

しかし今年、2017年のフラッグシップモデルであるGalaxy S8とS8+は発売から半年近くたっても未だに人気が衰える様子を見せていない。それだけ基本設計がしっかりしており、高スペックかつ多くの新機能を取り入れた最高傑作と言える製品なのだろう。


Galaxy S8/S8+と同じインフィニティディスプレイを採用したGalaxy Note8

Galaxy Note8のディスプレイサイズは6.3インチ。Galaxy S8+の6.2インチとわずか0.1インチしか差がない。しかし本体のデザインは全体的に丸みを帯びたS8+と、角ばった仕上げとしているNote8ではだいぶ異なって見える。

そしてNote8にはS8+にはない大きな武器、内蔵式のSペンが付属する。より大きい画面に、手書きを含む様々な機能を追加できるSペンの組み合わせにより、Galaxy Note8は Galaxy S8 / S8+と異なる方向を向いた製品になっているのだ。


より角ばったデザインのGalaxy Note8。カラーリングもGalaxy S8シリーズとは異なるテイストだ

Galaxy Note8のSペンは、手書きで画面に文字を書くスタライスペンという機能の枠を越え、指先ではできない操作を可能にするポインティングデバイスとしても動作する。

例えばGalaxy Note8では画面オフの状態でSペンを抜けば、画面上にそのままメモを書くことができる。黒い画面に白い文字を書く様は、まるで黒板の上にチョークで文字を書くかのようだ。

文字を書いたロック画面に書いた内容を表示したままにしておけるが、Sペンにあるボタンをダブルクリックすれば再び上書き編集することが出来る。

忘備録やToDoなどを書いておき、終わったものに線を引いて消す、といった紙の手帳と同じアナログ的な操作がSペン1本で完結できるのである。


新製品発表会でもSペンの機能は細かく説明された

Sペンから呼び出せるミニアプリ「エアコマンド」も、指先では出来ない操作を実現してくれる。Note8で新たに搭載されたライブメッセージは、ペンで書いた文字をアニメーションとして保存し、メッセージアプリで相手に送信できる機能だ。

指先でも手書き文字は書けるだろうが、細かい書き込みはできないだろう。ましてや好みの写真を選んでその上にピッタリのアニメーション文字を書くとなると、指先での書き込みは難しい。このライブメッセージはSペンをエンタメ用途、ソーシャル用途に展開する機能として、Note8のユーザーターゲットを広げるキラーアプリにもなりそうだ。

画面上にSペンを近づけるとその場を拡大する虫眼鏡や、文字を翻訳してくれる機能などは1年前のNote 7で搭載されていた。Note 7の時点でSペンは手書きツールを超える機能を有していたが、Note8では翻訳の範囲を単語から文章に広げるなど、細かい改良が加えられている(言語による)。

そしてこれらSペンの改良機能や新機能の追加により、Galaxy Note8は他のスマートフォンとは異なる、唯一無二の「ノート」製品としての存在感を高めている。

Sペンから呼び出すエアコマンドは新機能も加わり、操作性向上だけではなくエンタメ様相も加わった

過去のGalaxy Noteシリーズのヒットにあやかり、他社でも「Note」の名前を付けた製品はいくつかある。だがGalaxy Note8のSペン操作の完成度を見ると、もはや単純に画面サイズが大きいだけの製品はライバルにもなりえない存在だ。

ましてや画面サイズだけでいえば、GalaxyにもiPhoneにも同類のモデルはある。今後Galaxy Note8がSペンを中心とした機能の優位性をアピールしていけば、Noteと名の付くモデルはいずれ他の名前を付けなければ売れなくなるかもしれない。

とはいえGalaxy Noteシリーズを買っても、Sペンを使ったことが無い、あるいはSペンはあまり使わない、というユーザーが多いのも実情だ。Sペンは機能が豊富であるが、その機能そのものを知らないユーザーも多い。

Galaxy Note8を「画面が大きいだけのスマートフォン」で終わらせないためにも、サムスンはSペンの魅力をユーザーにより認知させる必要がある。

ペン操作をどう認知させていくか。サムスンのモバイル部門トップ、DJ Kohプレジデントの手腕が問われる

スマートフォンの機能競争はCPUやメモリ容量と言った裏方の部分から、より美しい写真が撮影できるカメラや、本体のハンドリングの良さ、そして音声操作への対応など目に見える部分に移っている。

Galaxy S8シリーズがiPhoneや他社のハイエンドスマートフォンと真っ向から対抗する製品であるのに対し、Galaxy Note8は普通のスマートフォンには飽き足らないユーザーの関心を向けさせることが出来るだろう。

ペンの使えるクリエイティブツールとして、Galaxy Note8がどこまで消費者にアピールできるか。製品の完成度は十分高いだけに、どのようなマーケティングで市場展開を行っていくのか気になるところだ。
関連キーワード: galaxy note 8, galaxy s8, galaxy s8+
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