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SpaceX、2024年より火星都市建設の計画。多用途ロケットBFRによる新プラン、2022年から物資輸送

帰りの燃料は現地調達

Munenori Taniguchi
2017年10月2日, 午前11:30 in Space
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豪アデレードで開催された国際宇宙会議 IAC2017にて、SpaceXのイーロン・マスクCEOが火星植民地化の新計画を発表しました。主な内容は、あらゆる用途に対応する大型ロケット"BFR"の開発、月面基地の建設、そして具体的に月や火星へどうやって到達するかといった具体的なプランを提示。さらには、BFRを活用し、世界各地へわずか数十分で移動できる地球旅客ロケット計画まで飛び出しました。



マスクCEOは、2016年のIACでも超大型ロケットITS(Interplanetary Transport System)を投入しての火星入植を実行する計画を発表していました。しかし新計画では、ITSをやや小さくしつつ低コストな再利用可能ロケットとして、コードネーム「BFR:(Big Falcon Rocket, Big Fu**in' Rocket?)」を新たな機体として発表、BFRはこれまでのFalconロケットの打ち上げ~回収で得た垂直着陸技術を最大限活用しつつ、実現性を重視した機体となっています。
機体の大きさは全長109m、最大径9mで、ITSの122m/17mから小型化。搭載するRaptorエンジンの数も、宇宙船部分を9基から6基に、ブースター部分は42基から31基にまで減らしています。とはいえ地球低軌道への打ち上げの場合の最大ペイロードは150tで、Falcon Heavyと比べた場合で約5倍の積載量となっています。

BFRは宇宙空間での燃料補給が可能で、長距離航行の場合はいったん宇宙空間へ出てから軌道上で給油船と合体し、打ち上げで消費したぶんの燃料を継ぎ足してから出発できます。

また、ITSが火星への輸送船として設計されていたの対し、BFRはその用途を多目的化しています。たとえば月面への着陸探査から月面基地の建設、かつてスペースシャトルも行っていたISSへの補給、さらにハッブルよりも大きな人工衛星・観測衛星の軌道投入、スペースデブリの回収までを一手に引き受けられる機体設計で、運用コストを大幅に減らすとのこと。発表では、地球上の主要都市を結ぶ宇宙経由の超高速旅客路線の構想も明らかにし、乗客は飛行機のエコノミークラス程度の運賃で利用できるとしました。
火星に話を戻すと、新計画ではBFRによる火星への輸送は2022年からの開始を予定しています。まず2022年に2回、先行して必要な物資を送り、追って2024年には物資と人員を各2便ずつ、火星の赤い大地に到着させる予定です。この計画実現に対して、マスクCEOは2022年までに火星生活に必要な水資源の発見と、逆に近づくべきではない危険な場所が確認されることを望むとしています。

飛行士が到着すれば、そこでの居住環境が必要になるため、すぐに発電その他生活支援設備の建設が始められます。ここで重要なのは火星資源を採掘するための設備を作ること。火星表面に埋まっているとされる氷(水)と大気のCO2を利用した燃料生成ができれば、火星からの帰還も可能になるはずです。



ちなみにイーロン・マスクは、2022年からと記したBFRのスライドに「タイプミスじゃないよ」と付け加えて笑いを取っていました。とはいえ計画は様々な要因で遅れてしまうもの。たとえばFalcon Heavyの初打ち上げは当初2013年とされていましたが、最新の情報では2017年内の予定になっています。BFRの2022年までは5年しか時間がありません。。その通りになればいいなと思う程度に受け取っておくのが良いかもしれません。

蛇足。SpaceXが最初に火星行きの超大型ロケットとして発表したITSも、当初のSpaceX社内ではやはりBFR(Big F***in' Rocket)と呼ばれていました。今回もコードネームと前置きしての紹介なので、しばらくするとまた違う名前に変わるかもしれません。


Gallery: SpaceX BFR presentation | 25 Photos




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