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ウォズがオンライン大学を開校・40TB級HDDの実現技術・塗るだけで耐震補強できる新素材 : #egjp 週末版97

オンラインだけでなくキャンパスも世界に設置

Munenori Taniguchi
2017年10月16日, 午前07:30 in Weekend
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1週間のあいだに拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は「スティーブ・ウォズニアックがオンライン大学を開校」「40TBのHDD実現技術」「塗るだけ耐震補強」といった話題をピックアップしました。

テスラが従業員数百人を解雇

The rear gull wing doors of a Tesla Model X sports utility vehicle (SUV) sit open during assembly for the European market at the Tesla Motors Inc. factory in Tilburg, Netherlands, on Friday, Dec. 9, 2016. A boom in electric vehicles made by the likes of Tesla could erode as much as 10 percent of global gasoline demand by 2035, according to the oil industry consultant Wood Mackenzie Ltd. Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg via Getty Images
テスラが、全社的な年次査定の結果として従業員数百名を解雇したことを明らかにしました。The Mercury Newsによるとその数は400~700人にのぼるとされます。テスラによれば3万3000人規模の従業員からは業績のレビューによって解雇せざるを得ない従業員も出てくるとしており、一方で世界中で従業員の育成と新規雇用を続けていると主張しています。

10月初頭、テスラは発売したばかりの普及型EV Model 3が260台しか生産できていないことを明らかにしているものの、従業員の解雇はこの件に関して影響はしていないとのこと。またModel 3についてはその納車イベントにおいて新たに1800台もの予約があったとしています。

[Source : The Mercury News]

スティーブ・ウォズニアックがオンライン大学Woz Uを開始

アップルの共同創業者として知られるスティーブ・ウォズニアックが、コンピューター専門のオンライン大学Woz Uを開校しました。

現在はソフトウェア開発やサポートスペシャリストの学科しかないものの、次年度よりデータサイエンス、モバイルアプリ、サイバーセキュリティのカリキュラムも開講する予定です。

さらに現在はオンラインを主体としつつもいずれは世界30都市にキャンパスを設置するほか、K-12(幼稚園から高校まで)を対象としたSTEM(科学・技術・工学・数学)教育を支援するWoz U Educationや、有能な人材を発掘するための1年あまりのプログラムとなるWoz U Accelerator、企業によるリクルートや従業員教育をおこなうWoz U Enterprise、さらに学生が自身に最適な技術分野を知るためのモバイルアプリまで用意するとしています。

「私は世界をより良くするための技術開発に生涯を捧げてきた。そして、つねに教育分野を重要視している」「Woz Uを開始するときが来た」と語っています。

[Source : Woz U]

マイクロ波で記録する40TBクラスのHDD

東芝関連のニュースですっかり悪役のイメージを植え付けられているストレージメーカー、Western Digital(WD)が、マイクロ波でデータを記録するHDDを開発中です。最大容量は40TBに達するとされ、2025年までに実用化の見通し。

このHDDはマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)と称する技術を用いており、マイクロ波の磁場でディスク上の磁性体が持つ磁場の反転を従来技術にくらべて速く、しかも低エネルギーで行えるとのこと。その記録密度は4TB/1平方インチに達するとされます。

すでにSSDの時代に入っているとは言え、速度よりも容量が優先されるクラウドストレージやデータセンターなどでは、低コスト大容量のHDDの需要は衰えていません。特に大量のデータで鍛え上げるAIや、今後普及する8K/HDR映像の保管のためにはMAMRは重要な技術となるはずです。

[Source : Western Digital]

ユニバーサル、旬のアナログ盤をレコメンドするSMSサービスを開始

Man cleaning his old vinyls before playing them.
アナログレコード復活の流れは、各種統計情報をみても堅調な売上の伸びとなって現れ、特に海外ではTurntable Labのような専門のオンラインショップも登場し、おなじくアナログ専門ショップのVinyl Me, Pleaseは、Gorillazの大ヒット作「Demon Days」の独占再発売をするなどして話題となっています。

そして、ユニバーサルは増えつつあるアナログ盤愛好者のために、リスナーの嗜好にあわせたおすすめの作品を紹介するSMSベースのレコメンドサービス「The Sound of Vinyl」を開始しました。

もし、そのおすすめ作を購入したい場合は、メッセージに対して購入希望を返信するだけで数日後にはそのレコードが手元に届く仕掛け。メッセージへの返信メニューには他に「気に入った」「気に入らない」「すでに持っている」といった項目があり、レスポンスを返していくうちにリスナーの好むおすすめ作品を選ぶ精度が上がってゆきます。

このサービスは無料で、ほしいアナログ盤が見つかったときの購入代金以外にお金はかかりません(送料は1作品あたり3ドル、ボックスセットなどはこの限りではありません)。

Amazonのような大きな値引きこそないものの、使えば使うほど、好みに合った音楽を勧めてくれるようになるというのは、感覚的には昔はどこにでもあった小さなレコード店のマスターのような存在ができるようなものといえるかもしれません。

[Source : The Sound of Vinyl]

塗るだけで耐震補強になるコンクリート

コンクリートは建築材料として、安価で目的の形状に加工しやすい、長持ちという特長があり、一方で爆発や火災に強いといった側面もあわせ持っています。ただし、弱点は引張り荷重で、大きな地震などに耐えるために鉄筋による補強などが必要となります。

ブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)の研究チームは、このコンクリートの材料となるセメントの成分70%をフライアッシュと呼ばれる石炭の灰の一種に置き換え、ポリマー系など複数の添加剤を加えて強度と柔軟性を兼ね備えたEDCCと称する新しいコンクリートを調合しました。

EDCCは、コンクリートと言うよりは鉄鋼に近い強度と柔軟性を備え、延性もあります。東北大震災で発生したマグニチュード9を模した試験では、通常のコンクリートブロックを積み上げた壁の65%が大きく崩れたのに対して、新しい素材のコンクリートを表面に吹き付け補強したブロック壁は振動でたわみこそすれ崩壊することはありませんでした。

すでにEDCCはコンクリート建築の補修用素材として市販化、よく鉄骨などで実施される建築物の補強を低コストで実現する素材として注目されています。また地震の多いカナダ・バンクーバーやインド北部では、小学校の補強工事にEDCCを利用する計画があがっているとのこと。

通常のコンクリートはロータリーキルンと呼ばれる回転釜で焼成されるため、大気中に多くのCO2を放出しますが、EDCCのもととなるフライアッシュは、もともと石炭燃焼の結果生み出される産業廃棄物であったため、考え方によっては生産に伴う環境負荷がない、ということもできます。

[Source : University of British Columbia]

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