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意外と動けるソニーの家庭用ロボット Xperia Hello! 体験会レポート

企業の無人受付や介護分野への参入も視野

関根慎一 (Shinichi Sekine) , @sekine_s
2017年10月18日, 午前07:05 in robot
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ソニーモバイルは10月17日、Androidベースのコミュニケーション・ロボット「Xperia Hello!」を発表しました。

スマートフォンと並ぶ「Xperia」ブランドの「スマートプロダクト」として、2016年より展開する「Xperia Ear」、「Xperia Touch」に続く第3弾という位置付け。

「家族の一員になること」をテーマとし、ユーザーの家族に対して能動的に話しかけることで、新しい家族内コミュニケーション体験を提案するロボットです。

4つの赤外線人感センサと7つのマイク、そして頭部のカメラで動体感知、顔認識、発声方向の検知ができるほか、胴体と首を回転させて、340度の視野をカバー可能。

機能面ではLINEやSkypeを用いて、ビデオ通話やメッセージの記録再生、伝言再生などができます。この際、顔認識と音声認識によって個人を判別し、個々に伝える内容を分けたり、個人の嗜好に合わせたニュースを伝える機能が特色です。

同日に開催された体験会では、Xperia Hello!に関する技術と今後展開する予定の活用領域について、詳しい解説が行われました。

Gallery: Xperia Hello! 発表会 | 33 Photos




なおXperia Hello!の主な仕様やコンセプトについては、下記の記事でも紹介していますので、是非とも併せてご覧ください。

ソニー、XperiaブランドのロボットXperia Hello!発表。「家族の一員」になるコミュニケーションロボ

動画デモ:Xperia Hello! 発売決定! 11/18発売、約15万円(税抜)。「ハイ!Xperia」で動作するAndroid対話ロボ

Xperia Hello!では、搭載しているソフト/ハードウェアのほとんどをソニーで内製しており、センシング、インテリジェント技術、ロボティクス技術の3分野に同社独自の技術を盛り込んだといいます。



顔認識と音声認識について、通常はいずれもクラウドのデータベースを経由するところを、プライバシーの観点から、顔認識はローカルの組み込みで処理。

音声は組み込みとクラウドの両面を統合し、音響的に厳しい環境でも認識ミスの少ない動作を実現したとのこと。今回の体験会では、会場に響く雑音の中でも、話しかけた内容を正確に聞き取る様子が見られました。



インテリジェント技術に関しては、顔や音声で認識した個人ごとに、最も適切な内容を返答する「応答生成技術」をアピール。今後のアップデートではさらに一歩踏み込んで、話した内容を個人ごとに記憶し、それぞれに応じた応答を生成するよう更新する予定です。



Xperia Hello!の円筒形ボディは、頭と動体の2箇所が駆動部分ですが、いずれも回転方向への動きをします。重心を中心軸に寄せることで、駆動時の慣性の大きさ(慣性モーメント)を抑え、駆動音の静音化と部品にかかる負担の軽減を図っています。



また、コミュニケーションロボットという特性から、動きによって感情を表現するような動作も約30種類用意されており、この点に関しては、首部分の軸の傾きと、目にあたる5灯LEDの明滅を連動させることで表現しているとのこと。

円筒の先に玉が乗っただけのようなシンプルな形状をしていますが、動いているところを見ると意外にキビキビとよく動き、小首をかしげるような動作やウィンクなどの動作もあり、ある程度の感情表現に成功しているように感じられます。



コミュニケーション機能に関して、Xperia Hello!では個体専用のLINEアカウントを用意しており、自分の携帯端末からこのLINEアカウントに対して指示を送ることで、Xperia Hello!を遠隔操作できるようになっています。

この際、専用の機能として「メッセージを送る」、「家族の様子を聞く」、「周りを撮影する」の3つの操作が利用可能です。



また、連絡先の家族として設定できるプロファイルの中には「誕生日」や「よく使う路線」、「好きなニュースカテゴリ」といった項目が用意されており、この項目をあらかじめ設定しておくことで、誕生日のリマインドや利用する路線の運行情報、設定したカテゴリのニュースを話すようになります。

こうした情報は個人名と顔/音声に紐付いて、Xperia Hello!が認識した個人ごとに、異なる情報を伝える仕組みになっています。



Xperia Hello!の活用領域については、2020年以降の伸長が予想されている「サービスロボット」市場を見越して、一般家庭におけるコミュニケーションロボットの導入および普及を足がかりに、BtoB分野への展開も進める見通し。

具体的なプランとしては、2018年にソニー関連会社のソニー・ライフケアが運営する介護付き老人ホームでの実証実験を控えるほか、企業オフィスの無人受付としての実働試験も実施する予定が示されました。




Xperia Hello!に類似する機能を持った製品としてはシャープの「エモパー」などが知られていますが、本機はハードウェアとセットで「コミュニケーション・ロボット」としての方向性を強く打ち出しています。

動いている姿を見るとそれなりに愛嬌もありますが、機能面ではエモパーなどのコミュニケーション機能と比べて高い利便性を持つわけでもなく、ハードウェアを活かす方向性としては、「OriHime」に見られるような「アバター」としての用途が考えられます。

ネックになるのは、なんといっても実売15万円という価格でしょう。初物でしかもロボットだからと言ってしまえばそれまでですが、初めに一般家庭への普及を目指す割には、機能に対していささかバランスのよくない価格設定にも感じられます。

関連キーワード: android, mobile, robot, sony, SonyMobile, xperia, xperia hello
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