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初の「マイナス環境負荷」な発電所がアイスランドに誕生。CO2を地中深くで鉱物化する新技術活用

ただし地熱発電所

Munenori Taniguchi
2017年10月18日, 午後03:30 in Green
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アイスランドのヘトリスヘイジ地熱発電所が、排出するCO2より多くのCO2を吸収する「マイナス環境負荷の発電所」になりました。

この発電所ではチューリッヒ工科大学からスピンオフした技術企業Climeworksの特殊モジュールを使い、大気中のCO2を硫化水素と水に溶かし込んで地下深くの玄武岩層に注入、無害な炭酸塩鉱物に変化させ安定化します。鉱物化したCO2は、地中に自然に堆積する炭酸塩の層と同様、半永久的にそこにとどまります。

ヘトリスヘイジ地熱発電所は火山の多いアイスランド最大の地熱発電所で、世界でも2番めの規模を誇ります。そして、2016年に発表されたCO2鉱物化技術の利用によって、発電所全体のCO2排出量よりもCO2の吸収量のほうが多いマイナス環境負荷の発電所になったとのこと。

玄武岩の地層は世界のいたる所にあるため、この技術が世界に広まれば、ほかにもマイナス環境負荷の事業所が現れる可能性はあります。ただ注意が必要なのは、ヘトリスヘイジは地熱発電所なのでもとからCO2排出量が少ないということ。

Climeworksのモジュールで回収できるCO2の量は、石油/石炭をボンボコ燃やす火力発電などが排出するCO2の量からすれば微々たるものです。またまだ実験の段階を出ないこの技術で世界のCO2排出に対応しようとすれば、莫大なコストがかかるはずです。

このあたりは今後の技術革新とともにコストの引き下げが鍵になるところ。実際、2011年ごろと比較すれば、CO2回収コストは(まだ高いものの)著しく低下してきており、地熱発電所とはいえ実際にエネルギーを産出する場所で環境負荷をマイナスにできるところまで来たことが重要と言えそうです。

そして、中国のように早急な大気汚染対策を必要とする(そしてお金もある)国が、CO2削減にこの技術を導入すれば、短期間で一定の効果をあげられるかもしれません。

蛇足ですが、ヘトリスヘイジの綴りは"Hellisheidi"で、"t"はありません。またうっかり" i "をひとつ見落とすと"HellsHeidi"、「地獄のハイジ」みたいになるので要注意です。
 

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