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自ら家族認識、話しかけてくれる家庭用ロボXperia Hello!。B2B利用も想定:週刊モバイル通信 石野純也

約15万円也

石野純也 (Junya Ishino)
2017年10月18日, 午後04:40 in Robots
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ソニーモバイルが、スマートプロダクト第3弾となる「Xperia Hello!」を発表しました。発売は、約1カ月後となる、11月18日を予定しています。



 Xperia Hello!は、プロトタイプ時には「Xperia Agent」と呼ばれていたコミュニケーションロボット。ユーザーに声で話しかけてくるところは、にわかに話題になっているGoogle HomeやClova WAVEなどのスマートスピーカーと同じですが、大きな違いは「能動的にセンシングして、能動的にコミュニケーションを取る、ロボットの体験に注力した」(ソニーモバイル、スマートプロダクト部門、副部門長、伊藤博史氏)ところにあります。

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▲センサーやカメラで人の顔を認識し、能動的に話しかけてくれるのが特徴

 こうしたコンセプトを実現するため、Xperia Hello!には、人感センサーやカメラを搭載。これによって人が近づいたことを認識したり、誰がいるのかをチェックしたりして、その人に応じた内容を話しかけます。Xperia Hello!は、LINEの「LINE Messaging API」を使っており、外出先からLINEを通じてメッセージを送ることができますが、この場合も、誰に送ったかを判別して、その人が近くにいるときだけメッセージを読み上げるといったことができます。
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▲センサーやボタンは底面に搭載されている
 

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▲登録した人を認識して、その人にだけメッセージを話しかける機能を搭載

 人を識別する機能は、見守り機能にも生かされており、こちらもLINEを通じて外出先からコマンドを送ることで、誰が家にいたのかという情報を返してくれます。カメラを搭載しており、本体は回転できるため、周囲の写真を撮影してLINEに送ると言った、より直接的な見守り機能も搭載されています。円筒形のため、一見すると、スマートスピーカーのようにも見えますが、ロボットとしてアクティブに行動してくれるというわけです。
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▲LINEを通じて、遠隔での見守りが可能。本体が回転し、周囲の写真を撮って送ってくれる

 カメラがついている点でプライバシーを懸念される向きもあるかもしれませんが、顔認識のエンジンは「心理的に抵抗があるため、組み込み型にした」(スマートプロダクト部門、エージェント企画開発室、室長、倉田宜典氏)といいます。また、音声認識エンジンも含め、すべてソニーの自社開発としたことで、「スピーディに目的のものを作れるようになった」(同)といいます。自社開発については、「音声認識した結果をデバイスに戻すことなく、1つのクラウドの上で一気に意図理解までできる」(同)ため、レスポンスの向上にもつながっています。

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▲顔の画像認識は、組み込み型のエンジンで行っているという

 OSには、Androidを採用。その上に、Xperia Hello!用のアプリを載せ、音声での応答や動きとの連動などを司る仕組みになっています。本体前面のディスプレイには、このアプリが表示されているのです。

 Android自体に制限はかけておらず、Google PlayからAndroid用のアプリをダウンロードしたり、Googleアシスタントを利用したりといったことも可能。この辺の仕様や考え方は、スマートプロダクト第2弾として発売された「Xperia Touch」に近いのかもしれません。スマートスピーカーではありませんが、Xperia Hello!に組み込まれていない一部の機能は、呼び出そうと思えばGoogleアシスタントから呼び出すこともできます。
 

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▲OSにはAndroidを採用。Xperia Hello!用アプリを終了させると、おなじみのホーム画面が
 

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▲メインの用途ではないが、Google Playでアプリを入手したり、Googleアシスタントを利用したりもできるという

 このほか、Skypeを利用して音声通話、ビデオ通話ができたり、イベントをカレンダーに登録しておくと、そのタイミングでコミュニケーションを促してくれたり、ニュースなどを読み上げてくれたりといった機能もあります。冒頭でスマートスピーカーとは異なると述べましたが、確かに機能面では一部重なるところはあるものの、大きな違いもあります。

 一方で、Mobile World CongressやIFAなどの海外展示会では、家電連携機能などのデモも披露されていましたが、製品化にあたり、実装は見送られています。たとえば、2016年のIFAでは、ネスレ日本のサービスと組み合わせた展示があり、Xperia Hello!(当時はAgent)経由で、コーヒーを入れることができましたが、こうした機能はありません。Bluetoothは搭載しており、ソフトウェア次第で実現もできそうなため、今後の進化には期待したいところです。
 

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▲2016年のIFAでは、プロトタイプで家電連携のデモも行われていた

 ただ、お値段もスマートスピーカーというより、ロボットのそれになってしまっているため、気軽に手を出しづらいところです。Xperia Hello!の市場想定価格は、15万円前後。2台2万円のセットがビックカメラで販売されているGoogle Home換算では、15台ほど買えてしまうことになります。お値段はロボホンのWi-Fi版に近く、まさにロボット価格といえるかもしれません。
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本体価格は、約15万円とロボットプライスに

 ロボット価格ながら、Xperia Hello!はあくまで首を振ったり、回転したりするだけで、歩いたり、移動したりできないのが悩ましいところ。本体は将来的な拡張性を考え、現時点では利用していない湿度センサーや温度センサーなどまで搭載されているなど、てんこ盛りの仕様になっていますが、まず体験してもらうためにも、ある程度仕様を割り切って、もう少し安価に設定してもよかったではないかと感じました。

 同じスマートプロダクトでも、超短焦点プロジェクターとしても使えるXperia Touchは、高価格でもある意味納得できるものがありましたが、まだ評価が定まっていないコミュニケーションロボットであればなおさら価格にはシビアになってしまいます。このタイミングでロボットに参入するソニーモバイルの意気込みは買いたいところですが、製品を買うのは難しい......Xperia Hello!を見ていたら、そんなことを感じました。

 もっとも、ソニーモバイルも、Xperia Hello!が急激に広まり、一家に1台の必需品になるとは考えていないはずです。同社ではB2B向けに実証実験を進めていく方針で、たとえば、会社の受付に置かれたりすることが想定されているようです。この取り組みが上手くいけば、法人への導入がある程度進み、街中でも見かけることが増えてきたソフトバンクのPepperのように、間接的に利用する機会は増えるのかもしれません。
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▲B2Bでの広がりにも、期待したい


関連キーワード: android, mobile, robot, Robots, sony, SonyMobile, xperia, xperia hello
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