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米マイクロソフトがKinectの生産を終了。販売分についてはサポート継続

医療やロボット開発の現場でも大活躍でした

Kiyoshi Tane
2017年10月27日, 午後03:00 in kinect
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米マイクロソフトがXbox 360/Xbox One/Windows用の周辺機器「Kinect」の生産を終了したことを、米メディアのインタビューで明らかにしました。
これは米国のCO.DESIGN誌が、Kinectの生みの親であるAlex Kipman氏と、Xboxデバイスマーケティング担当Matthew Lapsen氏を取材した際に明らかになったもの。

Kinectとは身体の動きやジェスチャー、音声認識によりデバイスを操作するコントローラーで、初代モデルはXbox 360用として2010年11月に世界各国で発売。同誌によれば、Xbox Oneとともに登場した2代目(タイトル写真はこちらです)と合わせて、累計販売台数は3500万台にも上ったとされています。




発売当時のKinectのコンセプトは「カラダまるごとコントローラー」。コントローラーを持たずとも、ユーザーの身体の動きをカメラやセンサーで認識し、ゲームキャラの操作を可能にするというものです。技術的にも、当時では珍しかった、体側にセンサーを装着しなくてもモーションキャプチャーを可能とする点が特徴でした。

それまで高価でプロの現場のみで用いられてきたモーションキャプチャー技術を、精度を落としたとはいえ日本円で1万円台の安さで実現し、さらにより手軽にしたことで、「ダンスゲームやスポーツゲームなどを体で操作する」環境をもたらしたガジェットです。



当初はXbox 360用として登場したKinectですが、お手頃に使える価格のため様々な用途に転用され、またマイクロソフト側もWindows PCとの接続キットを発売したことから、医療の現場や産業用途など、実用的な分野でも大活躍。東大先端研と日本マイクロソフトが障害者の活動支援ソリューションを共同開発したこともありました。

こうしたKinectの技術は、特徴である深度検出カメラ機構をはじめとして、現在のVR・MR(Mixed Reality=複合現実)を支える、各種トラッキング技術の進歩を下支えした存在ともなっています。

Kinect

実際に、人間の姿勢や動きを認識するための深度センサーおよびカメラの延長上に、iPhone XのFace IDに用いられるTrue Depthカメラシステムがあります。

またマイクも搭載しており、とくにXbox One版は「Xbox On」と発音すると本体が起動するといった、OSレベルでの音声コマンド操作も可能でした。こちらは、アップルのSiriやアマゾンの音声アシスタントAlexaといった「機械と会話できる技術」の大先輩といえます。

そして、Kinectは生産終了となっても、マイクロソフトの「カラダまるごと」コンセプトは途切れるわけではありません。
Kinectの父・Alex Kipman氏はMicrosoft HoloLens(ホログラム型VRゴーグル)の主任開発者であり、同氏も関わるWindows 10のVR/AR機能「Windows Mixed Reality」は10月17日から提供開始になったばかり。それに対応したヘッドセットも各社から販売予定と、「Kinectの子孫たち」は今後も繁栄していきそうです。

しかしそれはそれとして、ロボットやVR技術の研究現場でも安価かつ便利なセンサーとして活用されてきたKinectだけに、生産終了を嘆く声も聞こえてきます。
CO.DESIGN誌によれば販売終了後もサポートは継続するとのことですので、販売中のストックを見かけたら買っておくのもいいかもしれません。

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