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eSIM採用の「Pixel 2 XL」と翻訳イヤホン「Pixel Buds」、Googleの注目製品を試す(石川温)

Munenori Taniguchi
2017年11月27日, 午後12:20 in Review
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Googleがアメリカで販売する自社ブランドスマホ「Pixel」シリーズにこの秋、後継機種「Pixel 2」「Pixel 2 XL」が登場した。Pixel 2はHTC製、Pixel 2 XLはLGエレクトロニクス製ということでそれぞれメーカーが異なっている。

Pixel 2 XLは有機ELディスプレイを採用した縦長の画面比率となっており、いまのトレンドをいち早く取り入れた格好だ。

「Pixel 2」「Pixel 2 XL」では、モバイル業界として意欲的な取り組みも行われている。今回、Pixel 2 XLを入手したので、実際に使い勝手を試してみた。


Pixel 2 XLでは、新たに「eSIM」が採用されている。eSIMはすでにアップルのiPad ProやApple Watch series 3、さらに中国で売られているスマホなどにも採用されている。

グーグルでは、自社のMVNOサービスである「Project Fi」とeSIMを組み合わせてきた。Project Fiユーザーであれば、SIMカードを挿入しなくても、eSIMによって、すぐにサービスが利用できるようになっている。

筆者は、数年前からProject Fiに加入している。毎月20ドルの基本料金に加えて、1GB10ドルという料金設定が気に入っている。海外出張時に利用するのだが、この料金体系はアメリカだけでなく国際ローミング時にも適用される。つまり、ヨーロッパやアジアなど、他の国に行っても、1GB10ドルで使えるというのが大変、重宝するので、海外出張のスマホとして愛用している。

Pixel 2 XLを入手し、Project Fiで契約しているグーグルアカウントを使って初期設定をしていく。Project Fiのアプリを立ち上げ、セットアップをしていくと、すぐにProject Fiのネットワークに接続できてしまった。もちろん、この際にプラスティックのSIMカードを挿入したりはしていない。本体だけで、アプリをちょこちょこをいじるだけで、セルラー網につなげてしまうのはちょっと感動を覚える。

ちなみに、初代Pixelを購入した時は、本体とともにProject FiのプラスティックSIMカードが同梱されていた。今回はeSIMということもあり、プラスティックのSIMカードは同梱されていなかった。

▲eSIMをSIMスロットに収納したプラスティックのSIMカードを切り替えられるのが便利


Pixel 2 XLは、eSIMだけしか使えないというわけではない。 NanoSIMカードスロットも用意されているため、プラスティックのSIMカードを刺して運用するというのも可能だ。海外渡航時、まずはProject Fiで現地のネットワークにつなぎつつ、1GB10ドルよりも安価な現地のSIMカードが見つかれば、それを購入して、新たに現地のネットワークにつなげばいい。

ちなみに、先日、韓国出張した時は、現地でSIMカードを探す時間もなかったので、Pixel 2 XL で2泊3日、Project Fiにつないでことなきを得た。
▲韓国ローミング時であっても、Project Fiを使えば1GB10ドルという料金設定で利用できる。

残念ながら、eSIMとプラスティックのSIMカードは、「DSDS」にはならず、どちらかを切り替えてしか使えない。これが、DSDSとなれば、最強なだけに、後継機種ではぜひともLGエレクトロニクスに頑張ってもらいたい。

ただ、今回、グーグルがeSIMを採用してきたことで、他社でも追随してくる可能性が高まってきた。特にアップル・iPhoneは来年あたり、eSIMを採用してくることもあり得そうだ。すでにiPad Pro、Apple Watch series 3で採用済みであるし、キャリアとしても受け入れる仕組みは整っているはずだ。

2018年にアップルを含め、eSIMを採用するメーカーがどれだけ増えてくるかが注目と言えそうだ。

▲背面にはカメラはひとつ。ソフトウェアでポートレート撮影を実現する


グーグルがPixel 2 XLで、もうひとつ意欲的な取り組みをしているのが、ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」だ。アップルがAirpodsを発売して、まもなく1年になろうとしているが、グーグルも自社ブランドのワイヤレスイヤホンを投入してきた。

Pixel Budsが興味深いのが、イヤホンに翻訳機能を載せてしまったという点だ。グーグル翻訳を組み合わせており、イヤホンの右側を押し続けると、自分の声を聞き取るモードとなる。自分の声を聞き取ると、グーグル翻訳アプリが翻訳をしてくれ、Pixel 2 XLから翻訳された言葉がきこえるようになる。相手はスマホのマイクボタンを押しながら喋ると、翻訳された言葉がイヤホンから聞こえるようになる仕組みだ。
実際、中国語を喋れる人と会話をしてみたが「まずまずの翻訳精度だと思う」という感想であった。

また、タガログ語がわかる人とも会話したところ「丁寧な言葉遣いではないが、意味は通じそう」とのことだった(ちなみにタガログ語はまだ読み上げには対応してないので、翻訳精度のみを検証)。
実際に、海外旅行でどこまで使えるかはこれからじっくりと試したいが、とりあえず「そこそこ遊べる未来っぽいオモチャ」としては合格点ではないだろうか。


実は、Pixel Budsは、右側を押しっぱなしにするとまずはGoogleアシスタントと会話ができる。そのため、ちょっとした調べ物やニュースを聞くという時には、スマホをいじらなくても、右側を押しっぱなしして、Googleアシスタントに話しければいい。

翻訳機能に関しても、まずはGoogleアシスタントに「中国語に翻訳して」と話しかけることで、グーグル翻訳アプリが起動して、翻訳モードに入るという流れになる。

このGoogleアシスタントへの話しかけや反応は結構素早く、使い勝手としては申し分ない。また、イヤホンの右側は左右にこすることで、ボリュームの調整なども可能だ。

未来感のつまったPixel Budsだが、一方でイヤホンとしての基本的な部分に不満点が多い。まず、AirPodsのように左右独立型のワイヤレスではなく、左右がケーブルで繋がっている。実際に耳にイヤホンを挿入すると、しっかりと耳に装着した感じが一切ないので、使っていて落ちそうになるのが不安だ。
▲実際に耳に装着したところ。フィット感が全くなく、常に落ちそうな不安にかられる


Pixel Budsは耳の挿入部分にケーブルが回り込んでいる作りとなっており、このケーブルの長さを調整することで、耳にフィットする機構となっている。しかし、このケーブルの長さを調整しても、ぴったりと耳にハマる感覚がない。また、ケーブルはすぐにずれてしまうため、装着するために、長さ調整をする必要があって不便なのだ。

イヤホンを収納するバッテリー付きのケースもケーブルを一度、巻いて入れる必要があって、かなり不便だ。ケーブルの巻きがあまいとケースがうまく閉まらない。このあたりの作り込みは、やはりアップルのほうがとても良くできていると思う。グーグルはワイヤレスイヤホンで後発であるが、もうちょっと頑張ってもよかったのではないか。
▲ケーブルをグルグルとまいてケースに収納する。巻き方が甘いとしっかりとケースが閉まらない。


グーグルとしては初のワイヤレスイヤホンということもあり、「コンセプトはいいが、作り込みが甘い」という製品になってしまっている。このあたりは、後継機種を継続的に出して、完成度を高めて行って欲しいと切に願う。


※訂正:初出時、表題のPixel Budsを誤ってGoogle Budsと記載していました。お詫びして訂正いたします。



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