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ファーウェイの複雑なスマホ製品群を解読してみた。P10やMate10が好調なワケ:山根博士のスマホよもやま話

明確なシリーズ展開で2018年も販売数アップは確実

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2017年12月22日, 午後03:00 in Honor
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12月に入ってからも新製品投入の手を緩めないファーウェイ。日本のSIMフリー端末市場を賑わすだけではなく、海外市場でも様々な製品を毎月のように送り出している。最新モデルの「Mate 10」も1機種だけではなくシリーズ展開しており「Mate 10 Pro」「Mate 10 Lite」「Mate 10」そして「Mate 10 Porsche Design」と4つのモデルを用意。いったい1年間に何機種を販売するのだろうかと思うくらい、製品数を増やしている。

ライカカメラ搭載で売り上げ好調な「P10」も、「P10 Plus」「P10 lite」と3つのモデルが販売されている。それに加えてhonorシリーズも複数あるなど、ファーウェイの製品ラインナップは混迷しているようにも見える。しかしこれだけ数多くの製品展開をしているのには大きな理由がある。それはサムスンやアップル、そして最近好調なOPPO/Vivoなどあらゆるメーカーに対抗しうる製品を全て揃えようとしているからだ。

現在日本で展開中のモデルを中心に、ファーウェイの各製品の区分とライバル製品をまとめた。

(1) Pシリーズ

Pシリーズは3モデル展開されているが、5.1インチディスプレイのP10と5.5インチディスプレイのP10 Plusはファーウェイのフラッグシップモデルだ。この2機種は各社の「標準サイズ」「大画面モデル」の対抗製品である。P10ならばiPhone 7やiPhone 8、そしてGalaxy S8がライバルであり、P10 PlusはiPhoneとGalaxy SのそれぞれPlus(+)モデルと競合する製品だ。

Pシリーズは春先に発表されることから、iPhoneを意識しつつ、同じ時期に発売となるGalaxy Sシリーズへ直接ぶつけてくる製品だ。すなわちPシリーズはグローバルでの販売シェア1位メーカーに対してファーウェイが果敢に勝負をかけるモデルなのである。いまやスマートフォンでもっとも使われる機能の一つがカメラ。ライカのカメラはサムスンにはないファーウェイの大きな武器だ。

(2) Mateシリーズ

Mateシリーズは秋発売の大画面モデルであり、ライバルはGalaxy Noteであり、新型iPhoneの大型サイズと言える。しかし2017年10月発表のMate 10ではAI機能搭載のチップセットを採用するなど、最新技術搭載モデルという一面が大きくアピールされた。Pシリーズがフラッグシップならば、Mateシリーズは先進的モデル、と方向性を分けたようにも見える。

「Galaxy Note8」も新しい技術や機能を多数搭載しているし、iPhoneも次世代製品となる「iPhone X」が登場。Mateシリーズも画面サイズの大型化や最新CPUの搭載だけではなく、技術面での大きな進化を消費者に提供する製品へと変わりつつある。そう考えると来年登場するであろう「Mate 11」はとてつもないモンスタークラスの製品になるだろう。


(3) novaシリーズ

ユーザーにセルフィーユースをアピールしている「nova」シリーズは、今やファーウェイのすぐあとを追いかける存在にまで成長したOPPOやVivoへの対抗モデルだ。この2社のスマートフォンはフロントカメラを大幅に強化したセルフィースマートフォンとして売り出しており、ミドルハイレンジのチップセット搭載により価格を押さえている。最新のOPPO R11sのフロントカメラ画質は2000万画素だ。

初代novaはフロントカメラが800万画素とやや物足りなかったものの、海外展開中の「nova 2」は2000万画素に性能を引き上げた。中国での販売価格、2499元もOPPOやVivoのフラッグシップモデルに合わせている。novaの広告も若いタレントが端末を持つ姿を使うなど、イメージ展開もOPPO、Vivoに合わせている。PシリーズとMateシリーズはフラッグシップでもあるため価格やCPU性能は引き下げられない。ミドルハイレンジ製品で急成長中のOPPO/Vivoへ対抗するためには、novaシリーズが必要なのだ。

(4) honorシリーズ

Mate 10 proが採用したAI統合チップセット「Kirin 970」を搭載する「honor View 10」を出すなど、honorシリーズはファーウェイのメインラインとは別の展開を行っている。日本向けには「honor 9」など上位モデルが投入されているが、海外では低価格な下位モデルも数多く販売されている。honorだけでも上から下まで数多くのラインナップを揃え、その一部はP10やMate 10などとスペックが似通っている。しかし同じメーカーから別ブランドで類似の製品を出すのは非効率ではないのだろうか?

しかしhonorの生い立ちを遡ればその理由がわかる。honorは元々はシャオミの低価格モデル「Redmi」(紅米)シリーズへ対抗する製品として生まれた。1万円台の低価格モデルをオンラインで販売するためにhonorという別ブランドの展開を始めたのだ。その後honorは複数モデル展開を行うまで人気が高まり、気が付けばハイスペックな製品もラインナップに加わった。そして今ではhonorのライン全体が、シャオミの全モデルをライバルとしているのだ。

シャオミはSnapdragon 845搭載端末のリリースをいち早く表明したが、honorシリーズからもそれに対抗するモデルが出てくるだろう。そしてメインラインのPシリーズやMateシリーズは、シャオミをライバルにすることなく、アップルやサムスンの最上位機種を常に追いかけ、追い越そうとしているのだ。


(5) liteシリーズ

P10 liteやMate 10 liteなど、ファーウェイのフラッグシップモデルにはスペックを抑えたモデルも準備されている。しかし実際に製品を触ってみると、カメラのUIが異なるなど「lite」モデルは実は異なる製品として開発されている。liteシリーズは過去に「G」シリーズとして展開された、幅広いターゲット層を狙ったコストパフォーマンスに優れた製品である。

つまり「P」「Mate」「nova」というラインに属するのではなく、各シリーズを縦断して展開する、コスパ重視モデルなのだ。過去のliteシリーズ全てが日本のSIMフリー端末市場で販売数上位に入ったのも、高性能にもかかわらず手ごろな価格で購入できるからだ。ライカカメラやAIで先進性をアピールしつつ、買いやすい価格のliteを提供するという販売戦略は見事。ファーウェイ躍進の影の立役者とも言えるだろう。



このようにざっくりとファーウェイの現行モデルを5つに区分したが、他にもMate 9、Mate 10で展開中のポルシェデザインモデルなど、ブランドコラボという新たな展開も始めている。また海外では「Y」シリーズなど、低価格モデルも販売している。あらゆるメーカーに対抗できる製品を次から次へと送り出すファーウェイ、2018年もアグレッシブな製品展開で市場を大いに盛り上げてくれるだろう。

関連キーワード: honor, Huawei, Mate, Mate10, nova, P10, p10plus
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