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QWERTYキーボード機からセルフィー路線へ変更、OPPOの日本参入に歴史あり:山根博士のスマホよもやま話

実は技術開発もしっかり行ってきた努力のメーカー

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2018年2月7日, 午後12:10 in Mobile
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OPPOが日本に上陸しました。しかも新製品発表会の様子を見る限り、かなり本気で日本を攻めるようです。もちろんブランド力もまだありませんし、税込み約6万円となる価格設定も正しいかどうかはわかりません。しかし現時点でOPPOの日本での先行きを判断するのは早計というものです。

ここ数年、海外メーカーの日本参入は珍しいものではなくなりました。ファーウェイやASUSも今ではSIMフリー市場で大きな存在感があります。一方でなかなか芽の出てこないメーカーがあるのも事実です。マーケティング戦略以前に、製品そのものが日本市場で受け入れられるレベルに達していないものもあったでしょう。少なくとも「価格が安い」では日本では受け入れられず、機能や品質が高くなければ売れないことは明らかです。

OPPOが日本に投入するR11sはその点で十分合格レベルに達している製品です。そもそもOPPOは格安スマートフォンとして市場でシェアを伸ばしてきたわけではありません。中国でまだ怪しいケータイがメジャーだったころから「音楽再生機能」を売りにした携帯電話を出していました(元々MP3プレーヤーを手掛けていましたから)。

スマートフォン市場に参入してからも、OPPOが目指したのは「持っていてカッコイイ製品」です。もちろん初期のころの製品のデザインはあか抜けないものもありましたが、それでも他の中国メーカーの製品よりもスタイリッシュな端末を多く出してきました。iPhoneほどの美しさと品質には追いつかなかったものの、世界最薄端末を出すなどしてデザインを強化していったのです。

筆者がOPPOを知ったのはそれこそ音楽ケータイを出していたフィーチャーフォン時代からですが、特に気に留めるようなメーカーではありませんでした。しかし最初のスマートフォン「Find X903」を出した時に「なかなかやるな」と思ったものです。QWERTYキーボードを搭載した製品であり、本体はやや厚みがあったもののしっかり押せるキーボードに「他社とは違うものを出す」というOPPOの心意気を感じたものでした。

OPPOが気になりだしたものの、マスコットキャラクター「Olie」(オーリー)の人形が販売店でなかなかもらえず、友人から譲ってもらったのもいい思い出です。

その後2013年にカメラが回転する「N1」を出した時には「何かやってくれるメーカー」という印象を強く受けました。急速充電「VOOC」も、あえて自社で開発するあたりにユーザーニーズをよく理解しているメーカーだと感じたものです。バッテリー容量を大きくすれば済むのでしょうが、分厚いスマートフォンでは若者は買ってくれません。薄くてカッコイイ製品を出してきたOPPOとしては、急速充電技術に力を入れなくては自社の製品デザインそのものが成り立たないと考えたわけです。

とはいえ回転式カメラは市場で人気になったわけではありません。N1は6インチディスプレイ搭載で本体サイズが大きかったことも影響したのでしょう。そのためか後継機として登場したのは5インチの「N1 mini」。その直後には5.5インチでカメラの回転にモーターを利用した5.5インチの「N3」が出てきました。このころのOPPOはフロントカメラの高画質化をどう進めるか、ギミック路線が消費者に受けるか悩んでいた時期でした。

結局回転式カメラはすっぱりと諦め、フロントに搭載するカメラモジュールが薄くなったこともあり、2015年5月に発表した「R7」「R7 Plus」から今のセルフィー重視路線が始まります。VOOCはOPPOのデザインと特徴を両立させる技術的な武器となり、フロントカメラの高画質化はトレンドに乗ったものでした。

このR7シリーズの発表に合わせてOPPOは自社ブランドの自撮り棒も発売しています。OPPOのスマートフォンの3つの特徴は「デザイン」「カメラ」「高速充電」と日本の発表会では説明されましたが、これは日本の消費者の嗜好を考えてのことでしょう。OPPOのカメラはもちろんリアカメラも十分高性能ですが、R7シリーズ登場時からセルフィーの強さを大きな武器にしているのです。



その後R7sシリーズ、R9シリーズ、R9sシリーズと世代が変わるごとに、OPPOの製品の質感も高まっていきました。実際に手に持ってみると、R7のころはまだどことなく安っぽさも感じられたのですが、R9sのころには大手メーカーとそん色のない質感と感じたものです。スマートフォンの質感は表面仕上げだけではなく、持った時の重量バランスや感覚も重要です。スペックだけではなく、使ってみて価格相応の製品と感じられるか。今のOPPOの製品はその点十分合格点を与えられると思います。

OPPOが日本参入するという噂を聞いたときは「まさか」と思いましたが、R11sや前のモデル、R11を新興国だけで販売するのは勿体ないとも感じていました。もちろん日本はiPhone人気が高く、しかも安価に購入できます。他のメーカーも苦戦する中、いくら世界シェア4位であろうとも無名メーカーのOPPOがどこまで日本で戦えるかはわかりません。

しかしR11sは単純に使って「楽しい」端末と思えます。Snapdragon660にRAM4GBなら普段使いには困らないでしょう。それこそ「ゲームをバリバリやる」ユーザーはR11sのターゲットユーザーではありません。日本では「特定ユーザーに絞ったスマートフォン」というものが少なく、スマートフォンは何でもできるべき、という風潮があります。しかしR11sは「手軽に写真を撮ってSNSにアップしてコミュニケーションを楽しむ」端末だと筆者は感じます。その用途に使うユーザーにとっては最適な1台となるでしょう。

発表会に合わせて行われたインタビューでは日本は独自のマーケティング展開を行うという話も聞かれました。OPPOが日本でR11sをどう売り込んでいくのか、これからの動きに筆者は大きく注目しています。

関連キーワード: Mobile, oppo, R11s, smartphone
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